一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

木を一本、一本、植えるように

2013-10-20 07:58:19 | 読書


     秋も深まって、あちこちで文化祭花盛
     り。
     
     私も出かけたついでに近くの地区センタ
     ーなどで行われている催し物をのぞくこ
     とがある。

     先日はいつも行く図書館の隣の会館で
     ちょうど催しをやっていたので覗いて
     みた。

     油絵、墨絵、仏像彫り、手芸クラブと
     いったグループの作品が並んでいた。
     即売会ともなっている手芸品をみると
     よく出来ていて、洗面所に敷くマット
     と、手編みの(太い毛糸で編んだ)
     タワシ(?)を3つも買ってしまった。

     マットはタオル地を編み込んだ大判の
     やつで、配色もよく、洗濯も効くので
     気にいって使っている。

     それともう一つ、盆栽コーナーを覗く
     と、ここは一つの世界が出来ているの
     だった。

     よく、盆栽の趣味は最後といわれるけ 
     ど、どうだろう。
     私はとても近づく気はしないけど、
     小さな鉢が創りだすものには、
     幽玄の世界が広がるような気がして、
     見るのは決して嫌いではない。

     多分、これにハマり込んだら抜けられ
     られないだろうなと思いつつ、
     ごくごく庶民的な草花コーナーに戻っ
     た。

     そういえば、前回から続く山崎豊子さん
     はこういっていたそうだ。
     「私は盆栽作りのような枝ぶりの良い
      小説は書けそうもない。
      はげ山に木を一本、一本、植林して
      いくような”植林小説”を書いて
      いきたい」

     これは壮大で、かつ緻密な小説を書く
     山崎さんならではの至言といっていい
     であろう。

    
     ※ 写真は盆栽コーナーの即売会で
       買った「十文字草」の鉢植
       鉢代にもならないような安さ
       だった。

     
     

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