昨日、人のコミュニケーション能力について書いた
ばかりなのに、今日はそれを実感する日となった。
DVDレコーダーが不調で修理を依頼していたの
だが、日曜にも関わらず今日来てくれたのである。
メーカーから派遣されてやってきた技術屋(あえ
てこう呼ぶ)は、30代半ばとおぼしき男性。
物静かな語りで実に的確、私のトンチンカンな質問
にも、分かりやすい口調で説明してくれる。
レコーダーは購入して4年目で、だいたい家電製品
(情報家電も含む)
は修理するなら新しいのを購った方がいいですよ、
等といわれるのではないかと覚悟していたのだが、
なんのなんの、そんな心配はなかった。
デッキの本体を開けて、頭脳にあたる配電盤(彼は
そういった)を交換することで直るという。
そうかそうか、頭脳に当たるところねえ、人間も
頭の配電盤を交換できたらいいのに……なんて
つぶやいているうちに修理完了。
後は細かい調整をいくつかして、完全に復活した。
それにしても今日の技術屋は優秀だった。
言葉は多からず少なからず、的確な説明で、もの
静かだが慇懃ではなく、客(私のこと)のニーズ
に100%こたえた。
部品を交換して微調整している間、昨今のパソコン
から携帯端末といった話になった。
いずれも人間が創ったものだが、アナログもいいよ
ねえという結論に達して、この若い技術屋の感性に
驚いたのだった。
次に家電製品を買うなら、こんな社員を擁している
メーカーのを購入しようと思ったほどである。
ここまでは過不足なしの完璧といえるほどの話。
レコーダーも直ったことだし外出しようと玄関を出た
ら、今朝方の風で飛ばされた植木鉢やジョーロ
が目に入った。
その先にはシャクナゲ。
桜と同時くらいに花が咲いたのだが、何とも弱々
しくて生気がないのだ。
手入れしないためか、土がダメなのか、もともと
高山に咲くものを低地に持ってきたためか、
分からないけど、こちらは大いに”不足あり!”