一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

未消化のまま発進

2018-10-28 07:47:43 | 雑記


       このところ目の前の雑用に振り回されて
       肝心のことが出来ていない。

       夜、寝る時刻になって、
       ああ、今日も燃焼しきれていないな、
       という不安定な気持ち。

       朝起きて、
       今日は〇〇と△△を片付けようと
       一応は目安をつけるのだが、
       夕方になると、
       徒労ばかりが残る。
       
       肝心なことというのは、
       課題本を読むことと
       原稿を書くことなのだが、
       日々、目の前の蠅(ハエ)を追うことに
       追われて、
       (つまり日常の雑用を片づけるのが精一杯で)
       核心に触れない未消化の状態なのだ。  
       
       気になることがあると、
       何をやっても中途半端で
       家事を含めていいところ、
       7割くらいしか消化しきれていない現状。

       これは、
       我が能力不足から来るのか、
       はたまた、老いたせいなのか。

       そこまで来ると、
       鈍(のろ)いのは元々の性分だし、
       ともはや、開き直った境地にもなる。

       そんなこんなでも、
       日は確実に過ぎて、
       今年も残すところ2ヶ月ちょっと。

       来年の予定を記入しなければならなくなって
       慌てて2019年のカレンダーを買ってきた。

       来年は元号も変わるし、
       どうなんだろうと思っていたら、
       元号なんか関係ないカレンダーが売られていた。

       来年の3月の予定?

       日々、未消化の私は考えるのもイヤだが、
       な~に明けてみれば3月なってすぐ来る、
       との思いもある。

       かくして、
       1月、2月、3月の予定を書き入れた。

       ああ、
       光陰矢のごとし。
       
     
    

       

       
       

流行語大賞

2018-10-27 09:44:38 | 雑記



      今年も流行語大賞が聞かれるようになった。

      どうでもいいことだけど。

      そう思いながら、
      いかに言葉というものが生(なま)もので、
      あっという間に”旬”が過ぎてしまうことに
      驚いている。

      まさに「光陰矢のごとし」である。

      今年の2月、
      ピヨンチャン(平昌)冬季オリンピックで
      流行した
      「そだねー」
      「もぐもぐタイム」
      なんて、
      あれ? いつのことだっけ?
      なんて思うし。

      昨年の新語・流行語大賞に選ばれた
      「インスタ映え」なんて、
      やっと意味が分かるようになったら、
      今やもう、それは古く、
      「ばえる」
      というのだそうな。

      で、今年のノミネートを見ると、
      セクハラ、パラハラによる「謝罪会見」
      限りなく廃刊にちかい休刊となった「新潮45」
      ボクシング問題の「奈良判定」
      カンヌ映画祭で評価された「万引き家族」
      2年後の東京オリンピックに向けて「サマータイム」
      等々。

      注目したのは、
      星野源三郎の本で話題となった
      「君たちはどう生きるか」
      だが、候補にあがっていることすら知らなかった。

      しかし、
      30ほど上がっている候補で、
      ほとんど知らない語が半分あるのに、これまたびっくり。

      
      これは、
      いかに流行語とほど遠い生活をしているか、
      であって、
      褒められることでもないだろう。

      私個人としては、
      ボランティアの男性(78歳)が発した、
      「自己責任 自己完結」
      あたりを推したいところだが、
      候補にすら上がっていない。

      まあ、
      日常が新語に疎い生活だから、
      どうでもいいことだが。

      ※ 写真は昨年2017年の流行語大賞

     


      

天たかく、食(じき)分と命(みょう)分

2018-10-21 08:19:53 | 雑記


      涼しくなって食欲も増した。
      うれしいことである。

      夏の間は何を食べてもいまいちだったから、
      美味しいと思えることは幸せでもある。

      かつては、
      少なくとも50代までは、
      カロリーを考えながら食べていたことを思うと、
      感慨ひとしお、といったところ。


      この間、新聞のコラムでこんな記事をみた。
      (毎日新聞「余禄」から引用)

      道元禅師(どうげんぜんじ)はある時、
      弟子に貪欲を戒めてこういったという。

      「人々みな食分あり、命分あり」

      食分は人が一生に食べる物の総量。
      命分は寿命の長さ。

      それらはあらかじめ決まっているから、
      より多く求めても無駄だというのだ。

      ある僧があの世へ行くと、
      閻魔(えんま)大王が
      「こいつはまだ命分があるから帰せ」
      という。

      すると冥界(めいかい)の役人は
      「命分はあるが、食分は尽きている」
      といった。

      閻魔大王は
      「ならばハスの葉を食べさせよ」

      というわけで、
      生き返った僧はハスの葉で余命をつないだ
      というのだ。

      要は、
      「衣食をむさぼるなかれ」
      というわけか。

      人の寿命を、食べる総量で表すのは中国からきた
      発想らしいが、
      必ずしも間違っていないような気もする。

      ならば、
      日々の食を減らすと、その分長生きする計算
      だが、そううまくもいかないだろう。

     ただいまの私は、
      美味しいと感じる食事を貪ることなく、
      ほどほどに食べたい。
美味しく食べられることに感謝しながら。
      
      

なぜ、かくも赤くなる

2018-10-20 08:49:13 | 自然


  
      歩いて買物に行く途中に、
      農家の方が丹精して手入れしている畑がある。

      そこは以前、バラ園のビニールハウスがあったのだが、
      数年前に廃業して
      現在は畑として使われているので広大な土地。

      奥の方に、野菜は少しあるものの、
      そのほとんどは季節ごとの草花で埋めつくされている。

      その手入れのゆきとどいた畑に感心しながらも、
      よほど花好きのご主人と奥さまなのだろう、   
      とも思っている。

      昨日、通ったら、
      ほうき草(正式にはコキアという名称)が
      見ごろだった。

      ほうき草は赤くなる前の薄緑色も素晴らしい!


      そして赤くなったら、
      それはそれで、目を奪われそうなほどの見事さ!
      

      コキアよ、
      なぜ君はかくまでも赤くなる?

      科学的にいえば、
      いくらでも証明されるであろうが、
      一瞬、詩人になった気分で
      足をとめ、しばらく見とれてしまう。

      自然界の妙(みょう)とは不思議なものだ。
      誰が見ていようと見ていまいと、
      時期がくれば花を咲かせ、
      それもつかの間、
      花も散り、葉っぱを落とす。

      そして、春がくるまでじっと待つ。

      じっと時期が来るまで待つことのできないのは
      人間。
      挙句の果てに悪あがきをするのだなあ。
     
      詩人の果ては、
      いつもこんな嘆息で終わる。      
      

      

      
      

悪貨は良貨を駆逐する?

2018-10-14 07:55:58 | Weblog


       昨日、車を運転中に、
       ススキをリュックに入れて自転車を走らせている
       年輩の女性を見かけた。
       (誰かにもらったのか、または自らどこか
        野原で刈り取ったススキを家に飾ろうと
        持って帰る途中なのか)

       そんな微笑ましい情景をみて思い出した。

       ひと頃、黄色い花のセイタカアワダチソウに
       やられて河原からススキが消えるというニュース
       が話題になった。

       セイタカアワダチソウのような外来種は、
       根から出す化学物質でススキなど在来種の発育を
       妨害するといわれていた。

       当時、
       河原や空地だけでなく、休耕田までいたるところ     
       セイタカアワダチソウ一色になるほど
       はびこっていて、その勢力に圧倒された。

       余りにも生命力の強いセイタカアワダチソウに
       あきれて、
       私などは
       「悪貨は良貨を駆逐する」
       という諺(ことわざ)を思い出したものだ。
    
       とかく世の中は、
       悪がはびこって善が滅びる運命にあるのか!?。

       

       ところが、
       新聞のコラムをみて気がついたが、
       近頃、あの憎々しいほど勢力をほこっていた
       セイタカアワダチソウを見かけない。

       一体、あれはどこに行ったのか。

       どうやら、
       土中に残留する化学物質にはセイタカアワダチソウ
       自体の発育も防御する作用があったらしいのだ。

       なんと、
       黄色い花の大繁殖は新たな土地への進出に伴う
       一時的な現象だったらしい。

       では、TVの映像で見たが、
       アメリカの〇〇州で、原野にはびこる日本の
       クズはどうなのか。

       クズは萩とおなじく、
       秋の七草にもかぞえられる風情のある植物だが、
       その生命力もすごい。

       一つひとつ見れば、
       花も赤紫でかわいらしく、
       万葉からうたわれているクズだが、
       一度はびこると、
       その威力は抑えきれないほどだ。

       クズもセイタカアワダチソウと同じ運命を
       たどるのか、
       ちょっと気になるところである。

       
       

長雨の後で

2018-10-13 07:20:20 | 自然


        今秋はお彼岸が過ぎても、むし暑い日があり
        いつまでたっても夏物のTシャツなど
        手放せなかった。

        天気予報によれば、
        今週末から一気に秋らしい気候になるというが、
        どうか。

        そして、
        秋口になってつづいた長雨。

        昨日、
        運転しながらラジオを聴いていたら、
        今頃になると例年、
        きのこ狩りによる事故が多いので、
        注意を勧告していた。

        滑落事故や、道にまよう遭難事故など。

        今年はすでに8月から頻発し、  
        長野県のある村では、
        62歳の会社員が一人で山に入り滑落した。

        また、
        長野市や伊那市、松本市などで
        合わせて7人が滑落事故で亡くなった。

        ラジオでは、
        きのこ狩りは下を向き、
        きのこを探してどんどん歩くので危険なのだと
        いっていた。

        それを聞いて
        私は分かる、分かると
        思わずうなづいてしまった。

        子供の頃、
        (私自身は手柄をたてたことはないが)
        毎年、一人でこっそり山に入って
        マツタケなどを獲ってくる男の人を
        尊敬した。

        聞くところによると、
        その人は誰にもそれと気づかせず
       (きのこ獲りにいくと分からないよう)
        さり気なく山に入って収穫してくるという
        もっぱらの噂だった。

        また、
        親戚のおじさんは
        マイタケ獲り名人で、
        毎年届けてくれて、
        それで炊いたマイタケご飯のおいしさは
        いまでも忘れられない。
        (現在、買ってきたマイタケでご飯を炊いても
         全然香りが異なって、あのおいしさは
         再現できない)

        このように、
        きのこ獲りには秘密めいた行動が付きもので、
        考えただけでワクワクする。

        きっと事故に遭う人も
        そんな楽しみを持っていて
        周囲から注意されても
        やめられなかったのだろう。

        そう思うと、
        (事故に遭うことは不幸なことだが)
        本人は幸せだったのではないかと
        思うのだ。


        ※ 長雨の後、
          ウォーキングの途中、見つけたきのこ。
        
        

       

築地 惜別

2018-10-07 07:46:52 | 雑記


       今日は別のテーマをつづるつもりだったが、
       ニュースを見て急きょ、築地閉場を取りあげることに。

       神奈川に住む私はなんら直接は関係ないのだけど、
       過去に二度ほど、取材を兼ねて
       早朝の築地市場を訪れたことがある。

       活気ある市場、
       ああ、これが我々の「食」を仕切っている総元締め
       なのかと、妙に胸に響いた記憶がある。

       「東京の」否、
       「日本の台所」として、
       親しまれてきた築地市場(中央区)が
       昨日6日で営業を終えて閉場し、
       83年の幕を下ろした。

       国内外から集まる生鮮食品の豊富さと、
       品質の高さで「築地ブランド」を確立し、
       日本の食文化を支えてきたのだ。

       すったもんだあったけど、
       2・3キロ離れた移転先の豊洲市場(江東区)は
       当初の予定から2年遅れて
       5日後の10月11日に開場するそうだ。

       TVでは、
       最後となるマグロのセリや
       魚屋、練り物屋、干物屋、すし屋などといった
       店舗の悲喜こもごもの情景が映し出されていた。

       そして、今日は豊洲へ、豊洲へと向かう車の
       行列。

       みな、
       「寂しいけど、これも歴史。新しい市場での
        IT導入の注文など、楽しみもある」
        (築地はIT条件が悪い)
       というようなことを語っていた。

       機会があったら、
       私も社会勉強を兼ねて一度は訪ねてみたい。
       
       
     
       

1円玉を踏む

2018-10-06 07:30:28 | Weblog


       一難去ってまた台風。

       こんどは台風25号の進路が気になる。

       どうぞ被害が大きくならないよう祈るのみ。


       話は変わるけど、
       近頃急に手の衰えが気になる。

       身近なことでいえば、
       スーパーやコンビニなどでの支払い。

       財布を出して、小銭を出すのに手間取るのである。

       いつも行くスーパーでは、
       (それが店の指導になっているのだろうけど)
       こちらが財布を出すまえに
       「ポインドカードはお持ちですか?」
       と必ずいわれる。

       こちらは
       「ちょっ、ちょっと待って下さい」
       といいながら、
       あの薄いポイントカードを引っ張りだすのに
       ちょっと手間取る。

       焦れば焦るほど、余計に、だ。

       ならば、
       並んでいる間に、
       前もって準備をしておけばよさそうだが、
       両手に荷物などを持っている場合、
       レジ台が空かないと手荷物も置けない。

       よって、
       自分の番がきて、毎回慌てることになる。

       精算は
       前もってこれくらいだろうと見積もって
       札は用意しておくが、
       小銭はレジの表示をみてから小銭入れを覗く。
 
       それから慌てて出すから、
       手がうまく動かず、遅い遅い。   
  
       老人の悪いところは、
       自分のことを棚にあげて、
       前の人がもたもたしているのを見ると
       イライラするのだ。
              

       そんなわが身をのろっていたら、
       先日、整体に行って読んだ「週刊新潮」
       が可笑しくてくっくっと笑ってしまった。

       私が整体に行くのは腰痛のこともあるが、
       五木寛之氏のエッセイを読みたいがため
       でもある。

       氏は80歳を超えられたであろうか。
       (「青春の門」のイメージが離れないので
        いつまでも若い作家という気がして
        ならないのだが)

       エッセイによると、
       氏はコンビニのレジでいつも支払に困る。

       あるとき、
       小銭入れからお金を出そうとしたとき、
       1円玉が床に落ちてしまった。

       さて拾うのにも
       氏は腰を痛めているので、
       簡単にかがむことが出来ない。

       レジは何人か並んでいる。

       さあ、焦る。

       そこで氏が取った行動は、
       とっさに1円玉を自分の靴で踏んで
       しまったというのである。
    
       この場合、急場しのぎに1円玉を見ない
       ことにしたのだ。

       (氏は、間違ってもお金を踏むなんて
        バチが当たるといわれて育った世代で
        あることを強調している)

       ところが、
       後ろに並んでいる男の人が
       「落ちましたよ」
       といって、拾ってくれるわけでもない。
       (この場合、拾ってもらうのも恐縮なのだが)

       結局、なんとか支払を済ませ、
       レジの女性がカウンターから出てきて
       拾ってくれたという。

       氏にとっては
       冷や汗三斗というところだが。

       これで解決することではない。

       次回、コンビニを訪れた際、
       また同じことを繰り替えすのではないか、
       という悪のスパイラルにはまってしまうからだ。

       ああ、
       他人(ひと)ごとではない。

       

列島縦断

2018-10-02 13:33:31 | 雑記


       台風24号の列島縦断には恐怖が走った。

       みなさまのところは大丈夫でしたでしょうか。

       ニュースでは各地の被害は甚大で
       本当に心配です。
      
       被害に遭われた地域の方々には
       心よりお見舞いをもうしあげます。

       台風去って
       昨日は夏再来のような猛暑、
       今日は秋らしい天候となりました。

       気象転変、
       人々の暮らしもおだやかならず。

       自然の神さまに、
       しばらくは平穏な日々を与えて下さい、
       とお祈りしたい気分です。


       ※ ウォーキングコースも落木で
         ふさがれた。