朝の早起きしか取り柄のなかった私だが、
ほぼ2カ月以上、風邪をひいて以来、
体調がすぐれず、起きることができな
かった。
詳しくいうと、朝4時頃一度は目が覚め
るのだが、またとろとろと眠ってしまう
のである。
いくらでも眠れる。
これはおかしい。
風邪薬やアレルギー性を抑える薬など
飲んでいるせいかな。
そう思って、なるべく気にしないように
していたのだが、
それにしても、これじゃまるで眠れる
豚じゃないか。
それにしても、夏の朝日の出る時間を
むざむざ無駄にするなんて!
とおもいながら、季節は完全に秋へ。
でも起きられないのだから仕方がない。
そして台風が去った翌日、やっとその
瞬間を久しぶりに目にすることができた。
夜から朝へバトンタッチする一瞬、
時間にするとほんの1~2分なのだが、
それは息をのむような瞬間なのだ。
金子みすずの詩に、
朝焼け 小焼け 大漁だ
というのがあったが(「大漁」)
思わず、そのフレーズを口にしている。
この一瞬に立ちあうと、その日は得を
した気がする。
日が昇ってしまえば、いつもと同じ、
(昨日と少しも変わらない)
一日がはじまるのだが。
※ 久しぶりに部屋の窓から見た朝日