一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

永井荷風 その2

2020-11-22 09:41:00 | 読書

        29歳 フランスから帰国。
        「あめりか物語」「ふらんす物語」で
        風俗壊乱として 発禁処分にあうも、  
        漱石の紹介で 朝日新聞に「深川の唄」連載。

        31歳 森鴎外の推薦で 慶大教授にもなった。
        当時 学生だった佐藤春夫は こう語っている。
        「講義は面白かった。それ以上に雑談は面白かった」

        この頃、両親のすすめで結婚するが、翌年 離縁。
        その後、芸妓を入籍するも、身内との折り合いが
        わるく 破綻。
        以降、女給や娼婦と付きあうも 妻帯はしていない。

        37歳で慶大を辞して、独り暮らし。
        江戸の文学を こよなく愛し、
        一方でフランス文学への造詣もふかめる。
        関係した女性を 「断腸亭日乗」に列記するなど
        独自の境地へ。

        40代後半から 創作の興味は芸者から女給や私娼へ。
        浅草の歓楽街や 玉ノ井の私娼街に 入りびたるなど
        新境地開拓というべきか。

        一方で 朝日新聞に「墨東奇譚」を連載。
        全集による印税もあり、 豪放磊落な生活。

        ※ 「断腸亭日乗」
          38~79歳の死の前日まで 42年間綴った日記。
          自らの住まいを「断腸亭」と名付けたのは、
          腸を病んでいたことと、花の秋海棠(別名・断腸花)
          が好きだったことに由来。
       
          
          
        
        
        

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