一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

ひびき灘(玄界灘の一角)

2012-07-28 18:54:03 | 



      まだ原稿は完了とまではいかないのですが、
      (細かいところのチェックや編集者との突き合わ
      せ、森崎さんとの最終確認が残っている)
      途中経過ということで報告させていただきます。
      

      九州一帯を襲った大雨で延期にはなったけど、
      (7月半ばという時期もあって)
      心配した飛行機もなんとか取れて、ぶじ福岡へ。
      スタッフも1人同行したので、お互いのスケジュ
      ール調整に難航したのです。
 
      福岡空港からはいったん博多駅に出て鹿児島本線
      に乗り、最寄りの駅に。
      そこからタクシーでお宅へ。
      やっと、やっと森崎和江さんに会うことができました。

      駅から電話すると、なんと森崎さんは家の前に出て
      待っていてくれたのです。
      そのままタクシーで国民宿舎「ひびき」へ。
      
      昼食を食べながらさっそく取材を開始しようとし
      たら、
      (何しろこちらは聞きたいことがたくさんある!)
      森崎さんが「もうはじめるのォ」。

      そうですか、そうですかというわけで、彼女の話
      を聞いていると、どれもこれも得難い(取材対象に
      なる)お話ばかりです。

      この国民宿舎「ひびき」は玄界灘の「響(ひびき)灘」
      に面していて、歴代(笑)森崎さんを取材する編集者
      や記者たちはここに泊って記事を書かれるようなの
      です。
      
      壱岐、対馬も近い真っ青な海を目の前にして、テーブル
      にはビールと玄界灘でとれた魚介の刺身。
      遊びできたならどんなにいいか。

      仕事を忘れてはいけません。
      森崎さんは、当時日本の植民地だった朝鮮で生まれ、
      17歳まで育っている。
      福岡に引き揚げてきてからの話だけでもういっぱい。

      谷川雁との出会いは場所をうつして、聞きましょう。
      ということで、こんどは森崎さんのお宅に移動しました。

      写真はその途中、車の中からみた「ひびき灘」。
      
      
          
      
      

開店休業

2012-07-21 20:05:46 | 雑記


      先週、九州一帯をおそった集中豪雨のため、森崎
      和江さんのインタビューは急きょ日にちが変わる
      などのハプニングがありましたが、無事終わりま
      した。
      (九州はまだ天気が安定しないようです)

      目下、原稿をまとめるのに四苦八苦しています。
      もう締め切りはとっくにきているというのに。
      
      何をやってもノロマな私です。
      ブログは開店休業ということでご勘弁のほどを。 
      
      その間に猫!!
      なぬ? いつの間にか……。
      (むこう向きが先住者のマロ、こっちを向いている
       小さい顔が新入り)

朝顔の咲いた日

2012-07-11 16:00:16 | 雑記


  
      植えたわけじゃないのに門のところに朝顔が
      咲いた。
      おそらく風にのって種が飛んできたか、或いは
      鳥がはこんできたのであろう。

      何となく他の植木の水やりついでに気にかけ
      て見ていたら、今朝その一輪が咲いているの
      に気づいた。

      子どもの頃に見たのとちがって今どきの朝顔
      はずいぶん華やかでモダン。
      お陰で、紫陽花もおわって色気のなくなった
      庭がたった一輪でも明るい。

      
      この週末は森崎和江さんの取材のため福岡入
      りする。
      ここしばらくは万難を排してその準備のために
      時間を費やしてきた。
      つまり、それを理由にやるべきことも省略して
      きたということ。

      そしてこの何日間は体力・気力の温存(?)を
      理由に余計なことは極力避けてもきたのである。
      これを仕事第一主義ととるか、言い訳が見つか
      って堂々と怠けてきたというか。
      わが胸に問えば、間違えなく後者の方だ。

      
      朝顔は何もいわないけれど、瑞々しいフレッシュ
      な花をみていると、ちょっとこちらの気持ちを
      見透かされたような気がしてバツがわるい。

      
      取材は力を入れすぎてもいけないし、もちろん
      抜いても駄目だ。
      ここらで空気を入れ替えて、せめて気持ちだけ
      でもフレッシュに!ということかもしれない。
      行ってきます。
      
      

新入り

2012-07-08 17:20:50 | 雑記



      忙しくて(ふりをして)猫の手も借りたいといっ
      ていたら、本当に猫がやってきた。

      最初、猫が来ると聞いたとき、思わず
      「誰が面倒みるの?」と叫んでしまった。
      (面倒みない奴にかぎってそんなことをいう!)
      さらに、
      「よく懲りないね」と追い打ちまでかけて。

      今いるマロ(アメリカンショートヘアのオス)は
      かれこれ10年になる。
      あと長くても4~5年だろう。このところ急に老い
      て、あんなに嫌いだった掃除機をかけても、逃げよ
      うともしない。
  
      わが身の老いとダブって、同病相哀れむという感じ
      なのだ。
      もう一匹、フィオナ(スコテシュホールドのメス)
      というのがいたのだが、北海道の親戚に預けている
      うちに客死(笑)した。
      (純血種は弱い。純血種というと不謹慎だが、戦国
       時代のお姫さまを思い出してしまう。宮家のお姫さ
       まは蝶よ花よと育てられたせいか体が弱く、そのた
       め高貴な家でも丈夫な武士の娘を嫁にもらった例は
       いくつもあるーー
       いい子孫を残すためにはそれも必須だった)      
       
      そうだ、イライラの原因を思い出した。
      この家の主(人間)は仕事でいなかったり旅行で留
      守することが多いのだが、そのたびに以前の私のと
      ころや、北海道までわざわざ飛行機に乗せていって
      猫の面倒を見てもらっていたのだ。

      それでもう懲りたと思っていたのだが、そうではな
      かったらしい。

      友人のところに子猫が四匹産まれたので、そのうちの
      一匹をもらうことにしたというのだ。
      決めてしまったものは仕方がない。

      新入り(生後2か月)は来るそうそう、可哀そうに
      本箱や段ボールの陰に隠れて、人間の赤ん坊そっく
      りの声で鳴いている。
      先住者のマロが”シャー”と威嚇するので、2Fの
      小部屋を子猫専用にして引き離してはいるが。
            
      
      写真は来て4日目、相変わらず部屋を出ようとはし
      ない。マロを警戒しているのか、猫なんかいらない
      といった私を怖がっているのか。
      
      かくして猫のためにまたまたこんなに時間を費やす
      破目になってしまった。
      この子猫、名前はまだない。

      

こんなことをしている場合じゃ

2012-07-05 19:22:57 | 雑記


 
      前回の「忙中閑あり」に続いて「こんなことをしてい
      る場合じゃない」のだけど、梅雨の晴れ間をねって、
      庭の芝刈りなんぞに手を出してしまった。
      (庭といってもたかが知れているが)

      それは「隣の芝生」からはじまる。
      私の部屋の窓からみえる、文字通り「隣の芝生」が実
      に青々としてきれいなのだ。
      秋には芝の先っぽがちょっと赤みがかって(芝も紅葉
      するらしい)、全体的に深みのあるワインカラーみた
      いで、それはそれできれいだった。

      それに引きかえわが家のは……。
      もしかして芝の種類がちがうのかも、と思ったりしたが。
      今の季節だと、お隣のはこのましい緑なのに、わが家の
      は人が歩くところはハゲチョロだし、隅の方だけ必要
      以上に伸びて、それもまばら。

      しかし、狭い庭といっても一旦手を出すとかえって
      やっかいになるのが分かっているので、見て見ぬふり
      をしていたのだが、とうとう……。
      それも忙しい時に限って、余計なことに手を出すのだ。

      かくして、比較的制御可能な小さな刈り機と、これまた
      最小の熊手だけという、仕事というより、ちょっといた
      半分に手を出したという感じ。
      手押し車みたいな芝刈り機もあるのだが、去年やってみ
      たら(まるで機械も人を見るかのように)うまく使えな
      かったのだ。

      小さいといっても一応、電動だから、使うにはそれなり
      のコツがある。
      指を切らないよう、コードを切らないようにばかり気を
      とられていたら、ん?

      家人が植えた(らしい)ブルーベリーの苗を1本切って
      しまった。
      このまま素知らぬふりをしておこうかと思っているのだが。
      肝心の芝はトラ狩りだし……。
      それにしても、何事も中途半端に手を出すとロクなことに
      ならない。    


   
   

忙中閑あり

2012-07-01 17:48:38 | 雑記



      今日から7月。行政でいうところの下半期ということ
      であろうか。

      「忙中閑あり」といってはみたものの、ほんとはノロ
      マなだけなのである。
      そのくせ、いつもの怠惰癖が出て集中できない。
      
      こんなときに限って余計なことをしたがる。
      青梅のはちみつ漬けだ。
      もちろん「脳活性」と「疲労回復」を願ってのことだ
      が。

      毎年、八百屋の店先に青梅が出始めるころになると、
      子どものころを思い出して体がうずうずしてくる。
      
      梅の木から実をもぐのは子どもの仕事だった。
      年寄りが梅を笊にあけて井戸水で洗う。      
      今年は何㌔採れたとか、裏年だから実が少ないと
      いった大人の会話を聞きながら。
      子どもは(匂いにさそわれて)がまんできず、青梅を
      もらってかじってみるが、歯が浮いて食べられるもの
      ではない。

      それからが一仕事だ。
      甕に入れた梅を塩もみし、水が上がってきた頃を見は
      からって、今度は畑から抜いてきた紫蘇で漬ける。
      なぜか紫蘇は畑に群生して、よその家にも分けていた。

      いま思うと、年寄りの漬けた梅干は飛び上がるほど
      酸っぱくて塩分もきつかったが、風邪をひいたときの
      おかゆには必ずついていたし、海水浴に行く時のおに
      ぎりには最高だった。

      おっと、思い出ばなしにひたっている場合ではなかった。
      こんな子ども時代をすごしたせいか、いまだ梅への信仰
      (笑)が抜けないのである。

      ただし、本格的な梅干は漬けるつもりはなく、あくまでも
      お遊び半分だから、(自分の)おやつ用にはちみつ漬けか、
      甘酢漬けである。
      以前は梅酒も漬けていたが、
      (梅酒が目的というより、漬ける工程がたのしくて)
      ふと、溜まる一方なのに気づいて止めてしまった。

      おまけに引っ越しを機に保存容器もすべて処分してし
      まい、改めて新しいのを買うのもシャクなので、あり
      合わせの小さなものに小分けして入れたのである。 
      (ここ2~3年は、梅雨になるとどうしても食べたくなり、
       青梅のかりかり漬けを見つけて買ったりしていたのだが、
       今年は上手く購入することができなかったのだ)
      
      で、元気になったかって?
      それがこれだけ梅、梅といっていても、一向に効果が
      あらわれない。
      相変わらず根気がないし、集中力も持続しないのである。

      
    ※ 前回の七夕飾りの<補>      
      今日、通りすがりにみたら「お金もちになりたい」は
      3枚もあった。
      変わったものでは、
      「デコポンが食べられるように」
      「モウフ(毛布)からはなれられるように」
      最後のは赤ちゃんのクセが抜けなくて、日頃から親に
      うるさくいわれているのだろうか。