一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

小さな春

2021-01-25 17:50:30 | 雑記

       コロナもそうだけど、
       連日、北国の大雪のニュースが報道されている。
       除雪作業中、屋根からの落雪で骨折や 
       亡くなる事故も。

       ♬ 春よ来い 
         はやく来い

       である。

       私は昨今、 あることに思いわずらっている。
       もしも何かの理由で入院になった場合、
       私は自分の身の処置が分からない、のだ。

       病院というのは(私にとっては)読書もできない。
       いろいろな人が出入りする場所では、
       落ち着かないのだ。

       というのも、
       知人の知人が骨折で入院した。
       90歳の男性なのだが、
       頭脳は明晰で、電子機器も自由自在。

       ところが病室では(wi-fiが通っていないので)
       PCはもちろん、スマホも使えない。

       大病院なのでパソコン室はあるが、
       ギブスを着けた状態では自力で歩くことは不可。

       そこで頭がしっかしりている知人(の知人)は、
       看護師さんに頼んで車いすで運んでもらう。

       ところが、
       時間制限があって、
       思う存分、しかるべきところにメールしたり、
       時には投稿したりできない、
       というのだ。

       私は別にスマホがないと生きられない、
       というわけではありません。
       
       だけど、パソコンは操作できないと……
       ちょっと きついかな~という感じ。
       (ちょっと調べものしたり、短文を書いたり)

       なので、知人(の知人)の話を聞いて、
       取り越し苦労をしているのです。

       あっ それより、
       転ばないように気を付ける方が先かっ。

       ※ よくみると小さな春がそこここに

       
   
       

向田邦子 その2

2021-01-10 17:25:35 | 読書
      
      まるまる昭和の人 向田邦子
      エピソードにはこと欠きません。

      猫好きは有名で 常に複数の猫を飼い、
      猫と一緒の写真も多い。

      料理も食べることも大好きで、
      妹の和子さんと共同で小料理屋「ままや」を開店。
      女性が一人でふらっと入れる店を目指したそうです。
      (「ままや」は邦子の死後、平成10年閉店)

      おしゃれで粋な女性、
      男性からはもちろん、女性の目線でも魅力的な
      大人の女性といえるでしょう。

      洋裁も得意で、戦後の物のない時代、
      弟妹のマフラーやセーター、制服まで作った。

      ああ見えて遅筆、乱筆で せっかちとは意外。
      締め切りに押されて切羽詰まると、
      「四」の字を 横棒4本で済ませたとか。

      遺品は母の「鹿児島にお嫁入させましょう」との
      決意で、かごしま文学記念館に寄贈。

      鹿児島は転々としたなかでも、
      ことさら邦子の思い入れの深い土地だったようです。
      飛行機事故の直前、雑誌の企画で鹿児島を訪問し、
      こう書いています。

      「故郷の山や河を持たない東京生まれの私にとって、
       鹿児島は〈故郷もどき〉なのであろう」


      
      
      

      
      

向田邦子

2021-01-10 17:04:22 | 読書

        今年のお正月はコロナ禍のせいもあるけど、
        有名老舗のお節料理が売切れたり、
        子どもの凧揚げが復活したり、
        なんとなく昭和回帰の傾向に。

        昭和といえば 向田邦子ワールド、
        S4~S56 (51歳没)
        昭和に生まれ、昭和に死した作家である。

        台湾旅行中の飛行機墜落事故で死去。
        直木賞をとった翌年のことでもあり、
        聞いたときの衝撃は忘れられない。

        事故直後、
        ラジオやTVでご本人の留守電が流されました。
        「私は台湾旅行中ですので ご用の方は
         ご用件をお話ください」

        父親が生命保険会社の転勤族のため、
        小さい頃から各地を転々。
        そんななか人を見る目が養われたのでしょう。

        「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「眠る盃」
        「阿修羅のごとく」「父の詫び状」「男どき女どき」
        「あ・うん」「思い出トランプ」等々、
        どれ一つとっても人間模様が鮮明に描かれ、
        う~んと うなってしまいます。

        TVドラマ最盛期、どれもこれもドラマになって、
        茶の間のTVにくぎ付けになって観たものです。

        もし生きていれば ことし90歳。
        才能が枯れることなく、まだまだいい作品を
        遺されたことでしょう。
        ほんとに惜しまれます。
         


明けましておめでとうございます

2021-01-03 08:07:20 | 雑記

        新春のおよろこびを申しあげます。

        いまだ初詣もひかえている状況ではありますが
        今年はコロナがおさまり、
        みなさまにとっても 平穏で佳き年でありますように
        お祈り申しあげます。

        ※ 一昨年 沼津方面に出かけた折
          車のなかから撮った写真を添えて。
          富士山はいつ どこから見ても素晴らしい。
          ことに裾野が 大きく広がって美しい。