令和の時代、
ともかくも戦禍の中でない世の中で
のんびりサーカスを楽しむことができる
ことは有難いことです。
中原中也の詩にこんなのがあります。
タイトルは「サーカス」
「幾時代がありまして
茶色い戦争ありました
幾時代がありまして
冬は疾風吹きました
…… ……
…… ……
サーカス小屋の高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
…… ……
…… ……
屋外は真っ暗 暗(くら)の暗(くら)
夜は劫々(こうこう)と更けまする
落下傘奴(らっかがさめ)のノスタルジアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
サーカスの空中ブランコは
中也にとって
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
といった感覚だったのでしょうか。
※ 舞台中は禁止でしたが、
フィナーレだけ撮影OKでした。