一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

「にもかかわらず」

2020-12-18 14:31:24 | 読書
       
      ご存じ、諏訪中央病院の医師・鎌田實氏の
      本 『「にもかかわらず」という生き方』
      の紹介です。

      今年も暮れようとしているのに、
      コロナは収まるどころか、
      歳を越すこと 間違いなし。

      著者のなかには 一つの答えがある。
      「にもかかわらず」という生き方。

      これは逆境や 困難をプラスに転換して
      今の時代にぴったりだというのだ。

      氏は 実の父母が育てられなくなって
      養父に引きとられた。
      養父は小学校しか出ておらず、仕事にもめぐまれない。

      養母も心臓病をわずらい 生活は貧窮。
      「にもかかわらず」實少年を育ててくれた。

      小学校のとき 少年は頭がわるく、
      それでも人の2倍勉強すれば 何とかなるだろうと
      思って、中学 高校時代を過ごした。

      氏が作りあげた地方医療も 一筋縄ではいかなかった。
      アルコール依存症、ガン患者、高齢者医療……
      氏は長年 診療をやって 気がついた。

      高齢になっても 若々しい人は
      「よく動く「よく食べる」「好奇心を失わない」
      「自分流」を大切にする、ということ。

      何歳になっても 人は変わることができる。
      超高齢化になって 経済状況もきびしく
      さらに追いうちをかけるような コロナ禍。

      そんな時代だからこそ 
      「にもかかわらず」の生き方をヒントに
      今を生きよう、と呼びかけている。



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