一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

下山の思想

2019-11-30 08:29:08 | 雑記


       昨日、久しぶりに新橋に出向いた。

       学生時代のサークルの集まりに。

       私は3年ぶりの出席。

       いやあ、みなさん、元気だった。
     
       元気だから出てこれる、というか、
       具合が悪ければ出て来れないわけだから。
       (すでに他界した人も何人か)

       みな、70代半ば。
       
       ちょっと手術したとか、
       入院したといっても、
       まだ明るい。
       (笑って語れる明るさがある)

       しかし、
       年代的にみれば、
       これから下山の時期に突入。

       これまで、
       人生という山を必死に登ってきた。

       よろこびもたくさんあったけど、
       試練や苦難も数知れず。

       山は登って終わり、
       ではない。

       無事に下山してこそ、
       登攀(とうはん)成功。

       下山は、登りとは異なった困難さがある。

       膝を痛めたり、クレパスに落ちたり、
       雪崩だって、いつ起こるか分からない。

       人生という山もしかり。

       転ばないよう、脚をくじいたりしないよう、
       一層、気をつかって慎重に、
       かつ、快活に「人生という山」を下りきりたい。

       みなの顔をみていて、切に思った。

       (五木寛之著の「下山の思想」があるが、
        それとはちょっと内容が異なる)

       ※ 新橋駅前のSL広場
         (運転席にはサンタが乗っていた)


道を聞く、聞かれる

2019-11-24 09:54:43 | 雑記



         方向オンチの私は、
         知らない街に行ったとき、
         よく道を尋ねる。

         ほとんどの人が親切に教えて下さる。

         逆に、
         地元で道を聞かれることも少なくない。

         東京オリンピックが決まってから、   
         鎌倉の街も外国の観光客が一層多くなったようだ。

         この間も、
         買い物があって街の中心部に行き、
         コインパーキングに車を入れて歩いていたら、
         地図を片手にした外国人に道を聞かれた。
         
         「銭洗い弁天はどこ?」

         見ると、曲がり角を3つも通り過ぎている。

         幸いにも同じ方向だったので、
         「ご一緒に」といって
         曲がり角までご案内できた。

         道々歩きながら、
         私も片言の英語でコミュニケーション。
         オーストリアからの留学生で、
         現在は埼玉に住んでいるという。

         鎌倉在住の私に気をつかってか、
         「カマクラ大好き!」
         などと。
         好感のもてる青年だった。
      
         このときはうまくご案内できてスッキリしたけど、
         いつもそうとは限らない。

         これは半年も前のことだが、
         用事があって歩いて出かける途中、
         若いカップルが立ち止まって、
         何やらスマホで検索中。

         こちらから声を掛けた。
         「どこか、お探しですか」

         「このあたりにチーズケーキがおいしいところが
          あると聞いて来たのですが」

         はてさて、
         ここは住宅地。
         お店などない。

         話していて、ふと、ひらめいた。
         「ホルトハウス房子さんのお店ですか?」
         
         カップルは噂だけを聞いてやってきたらしい。

         だけど、
         彼らの行こうとしている方向は回り道。
         歩いていくには30分近くかかるだろう。

         私の頭はちょっと迷ったが、
         半分くらいで行ける近道を教えることに。
  
         途中まで一緒に歩いて、
         「右側に幼稚園があります。
          その隣が夫婦(めおと)池といって池が2つ。
          (ちょっとした観光地)
          池の奥に進むと木でできた急な階段がある。
          それを登るとバス通りに出るから右へ。
          小さなお米屋さんんところを左折。
          ちょっと歩くと左に小径(こみち)が。
          突き当りがお店です」

         私は説明しながら、
         これが最良の道なのかと不安になった。
         (紙と筆記用具があれば書けるのだが、
          あいにく持ちあわせてなかった)

         ホルトハウス房子さんの店は、
         ひっそりと木立ちに囲まれていて、
         看板も出ていない。
   
         一見、普通の住宅かと思うほど分かりにくい。

         でも、(私も後で知ったのだが)
         婦人雑誌では有名なお店で、
         値段もびっくりするほどだが、
         お味も超一流らしい。
         
         私は、ほほえましいカップルに親切心で
         近道を教えたが、
         はたして彼らは無事行き着いただろうか。

         途中で分からなくなって、
         結局、正式なルートで行く羽目になったの
         ではないか。

         もっとシンプルに説明できなかったろうか。
         私はいまだにあれこれ迷うのである。

         ※ ホルトハウス房子さんのチーズケーキ
         
         

雨の日

2019-11-23 09:48:48 | 雑記


          お天気は、
          この間のカラカラ天気から急変して、
          昨日、今日は1月並みの極寒。
   
          あわててホットカーペットを出し、
          冬物のコートも引っ張り出した。
 
          今朝なんか、
          ウォーキングの際にマフラーと手袋をして、
          ちょうどよかった。

          ここ数日は雨模様らしい。


          昔、親しい友人に、
          お天気によって体調が変わる人がいた。

          「今日は曇っているから体調がわるい」とか
          「雨降ると頭痛がするので出かけられない」とか。

          鈍感な私は、そんな話を聞くたびに、
          「なんて繊細な人なのだろう」
          と半ばイライラし、
          半分うらやましかった。

          事実、彼女は美人だったし、
          贅肉なんか全然ついていない、
          スマートな体型を維持していた。

          そんな私だが、
          このところ、たびたび頭痛に見舞われる。

          単なる風邪の兆候か、
          あるいは、なにか他の病気があるのか、
          と心配になる。

          新聞によると、
          雨の日と頭痛とは密接な関係があるらしい。

          気圧や気温の急激な変化によって、
          自立神経がみだれ、
          頭痛といった症状が誘発されるというのだ。

          天候が原因で起こる体調不良は、
          「気象病」ともいわれ、
          頭痛もその一つ、だとか。

          いちいち
          天候によって体調に変化をきたしていたら
          たまらないわ、
          と思いつつ。
           
          私も人並みに
          天気を敏感に感じられるようになったのか、
          あるいは、
          単純に、
          老いて免疫力がなくなったのかも知れず、
          複雑な心境にあり。
          

          

刻々と

2019-11-21 17:39:35 | 季節


        小春日和が続いたが、
        天気予報をみると、  
        明日から数日は雨模様らしい。

        気温もぐっと下がって
        明日は関東で最高気温が11度とか。

        一気に冬のよそおいを見せてきた。

        明日、外出の予定があるので、
        冬のコート出そうか、
        上着は? ショールも必要か?
        などと、
        あわてている。

        心急(せ)くのもそれだけではない。

        締め切りの原稿が迫って、
        このところは、それに掛かり切りなのである。

        目ショボショボ。

        机の横に置いてある手鏡で見ると、
        顔はシミだらけ、
        頭髪もボサボサ、トリートメントしなくちゃ。

        それに、
        前髪の生え際が赤くなって、
        先月、皮膚科に行ったら、
        シャンプーか、化粧品かぶれだと云われた。

        それが、右側だけだったのが、
        昨日から左側の生え際にも同じ「かぶれ」が発生。

        薬を塗るとすぐ良くなるのだが、
        3日もたつと、再発、再発の繰り返し。

        皮膚が弱いことは重々承知しているのだけど、
        これまで皮膚疾患は夏場だけだったので
        (紫外線や汗などで)
        一体、どうしたことだろうと
        不審に思っている。

        そんなことをしている間に、
        刻々と時間をきざんで、
        師走も目前。

        ああ、日の経つのは早い。

        ※ 今日の夕日はきれいだった。
          車の中から。

老年は発見のとき

2019-11-16 08:29:46 | 雑記


       このところ、小春日和が続いている。

       10月が台風続きで腐っていただけに
       ありがたい。

       毎朝、張り切って洗濯。
       それがさっぱりと乾くので気持ちいい。

       ささやかな幸せ。

       だけど、11月も後半。
       日中は半そででもOKの日があったりして、  
       これも温暖化の影響か、と心配になる。

       (もはや、来年の夏のことを心配しているのだ)

       ここで、ふと気づく。

       もしかしたら、
       この穏やかな小春日和の日は、
       老いの前触れなのではないか、と。
   
       最近、年輩者同士の挨拶に、
       「日が経つの、早いですね」
       が定番になった。

       この後につづく、
       「こうして年をとってしまうんですねえ」
       といって、嘆息。

       そういって、お互いに笑う。
       (というか、笑うしかないのが正直のところ)

       しかし、
       スペインの画家ゴヤは72歳で宮廷画家の地位を辞し、
       自分のために絵を描こうと決心した。
       80歳のとき、絵の片隅に
       「まだ勉強中」
       と書いた。

       また、
       はじめは女優、次に主婦、それから作家となった
       95歳のマクスウェルさんはいっている。

       「老年に近づきつつある人、
        老いを怖がっている人に云いたい。
        老年は発見のときである、と。
        何の発見かは、自分で見届けるのよ。
        でなければ、発見とは云えないでしょう」

       小春日和に安穏としてはいられない。

       老いても、
       フレッシュな感覚を磨かなくては。     
  
 
       ※ 近くの公園で
       
       

       

奇怪なこと

2019-11-10 09:25:28 | 健康


       きわめて個人的なことになるけど、
       わが家は娘が仕事で長期(4ヶ月~半年)
       不在になる。

       こういう事情下、
       家事育児、その他もろもろ、
       すべて私の肩にかかってきて、
       自分自身の仕事(読書会や原稿締め切り)に
       支障をきたすこともしばしば。

       そのため、
       年中、疲弊して、
       疲労、精神的ストレスMAX状態。

       こんな状態が免疫力の低下につながり、
       風邪をひいたり、
       ガンなどの疾患をも招くのだわ、
       と常日頃から気にしていた。

       そんな折、
       市役所に用事があって出かけたら、
       一角に「血液年齢測定」の看板をみた。

       一応、基礎的な検診をして、
       その場で検査結果をもらえる。

       こう見えて、
       私、こういった測定、大好きなのだ。
       ちょうど、役所の書類に時間がかかるので、
       待ち時間を利用してお願いすることに。

       一通りやって20分ほどで結果が出ました。

       血圧 貧血 「問題なし」
       身長はかつてより2㌢ほど縮んでいたけど
       体重は「やや痩せ」型
       (夏に食欲落ちたのがまだ尾を引いている)

       骨密度 対同年齢の122% 
       (これは想定内)

       最も関心があり、驚いたのは以下の結果
       「身体的ストレス」が「普通(の真ん中)」
       「精神的ストレス」が「低い」
        
       えっ、これって、測定正しいの?
       現実は(体感的には)、
       どちらもMAXで最悪なのだけど。
       
       しかも、
       血管年齢は「60歳」と出た。
       実年齢76歳なので正直、うれしかったが、
       この夏、別のところでの測定は「70歳」だった。

       う~ん、
       季節や、ちょっとした体調によっても違うのだ  
       ろうけど、
       この測定結果をどう判断すべきか。

       不可思議というか、怪奇現象というべきか。

       別に過小評価するつもりはない。
       だけど、出た数値と現実との乖離??

       いまだもって、
       私の自己認識は、
       体調も精神的ストレスも最悪で、
       もう泥沼から上がれない状態なのだ。

       
  
    
       
       
       

ようやく

2019-11-07 17:37:20 | 雑記



        11月に入ったと思ったら、
        はや一週間が過ぎた。

        気ばかり急いて、いっこうに片付かない。

        だが、今年に限ったことではない。

        毎年、こんな調子で師走を駆け巡り、
        取り残しいっぱいの感で、
        年が明けるのが例年の恒例行事になった。

        そんななか、
        ようやく扇風機を片付けた。

        扇風機の掃除とはいえ、
        一連の流れがある。

        まず、フタを取って、
        中の羽根をはずし、お風呂場で丸洗い。

        水気をふいて、ベランダにならべ、乾かす。

        その間に、取りはずしできない部品を、
        濡れたタオルできれいに拭きとる。

        やがて乾いた羽根や、フタをとりつける。
        (だいたい午後の仕事になる)

        これを二階の納戸にしまうのも厄介。
        モノによっては、重くて腰を痛めるから。

        たったこれだけの作業だが、
        天気がよくないと出来ない。

        それに、
        私自身の気力がないと不可能だ。

        でもって、
        毎年のことだが、
        遅れに遅れて、今頃になるというわけ。

        でも今年はいいほうだ。
 
        師走になってから、やっと!
        という年もあった。

        見れば、窓ガラスも汚れている!!

        ああ、大掃除なんて考えたくない。

        これ、怠け者の本音。
        
        
        

違反・罰金

2019-11-03 16:17:26 | 雑記



         やってしまった。

         一時停止に気づかず、交通違反。

         昨日、のっぴきならぬ用事があって
         車で出かけた。

         隣り街の中心部から、かなりはずれた場所へ。

         初めての土地、はじめての道。

         無事、目的地に着いてホッ。

         あとはコインパーキングを探すだけ。

         ところが近辺では見つからない。

         窓をあけて道行く人に尋ねると、
         もう一つ先の(電車の)駅周辺に行けば
         いくつかあるという。

         それでも、と思い、
         キョロキョロしながら車を走らせて、
         どうやら駅周辺の街並みに出たようだ。

         見ると、
         T字路の向こうで、
         お巡りさんが手を挙げている!

         ああ、ちょうど良かった。
         あのお巡りさんに聞こう。

         と、思ったら、
         何と、私が一時停止しなかったので、
         車を停止させるために、
         手を挙げていたのだという。(笑)

         知らなかったが、
         幸か不幸か、角は交番になっていて、
         一時停止しなかったドライバー(私のこと)を
         見つけて、出てきたらしい。

         あちゃ。

         調書をとられている間も、私は落ち着かない。

         「で、コインパーキングはどこに?」

         知らない街の、ちょっと込み入った駅周辺
         というのは、何とよそよそしいのだろう。

         何度も何度も(しつこく)聞いて
         (出てすぐ再び違反しそうだったので)
         ようやく解放。

         やっと大きなコインパーキングを見つけて、
         一目散、帰路へ。

         ……にしても、
         私の不注意からくるのだろうが、
         「一方通行」や「一時停止」というマークは
         ついつい見逃してしまう。

         ことに慣れない道では。

         だが、違反は違反。

         もっと慎重でなければ、と多いに反省した。
         それでなくても「高齢ドライバー」に
         世論が厳しいのだから。         

         罰金?
    
         その足で郵便局に寄って振り込みしました。
         〆て ¥7000

         一刻も速く「厄落とし」するために。
   
         そんなこと言ったら、
         窓口のお嬢さんに笑われたけど。
  
        補)一日経って、
         やはり、私の不注意。
         事故にならなくて、ほんとうによかった。
         これからもっと気をつけなきゃ。

草むしり

2019-11-02 16:39:46 | 雑記



        もう11月、霜月。

        朝晩はさすがに冷え込むことがあるものの、
        日中、お天気のいい日は気温がぐんと上昇。

        体はまだ夏の暑さが残っていて、
        思い切って衣替えができない。

        したがって、
        衣装ケースは半そで、長そで、上着各種……混在。

        そんな中、
        気になっていたのは庭の雑草。
 
        7月初旬に植木屋さんが入って
        さっぱりと刈り取ってもらったはず。

        なのに、
        雑草が猛々しく茂って、
        芝生を凌駕するほど。
        (その生命力は見習いたい)

        今日こそは、
        明日こそ、
        と思いつつ、
        暑くてイヤ!
        蚊がいる!
        何のかのと延ばしに延ばして
        ついに11月突入。

        とうとう長そで、軍手、帽子、首にはタオルを巻いて
        庭に降り立ちました。

        草むしり、難攻しました。

        簡単に抜けると思っていた雑草が抜けない。
 
        去年まではマメ科の草に悩まされたけど、
        今年はびこったのはイネ科の雑草。

        雑草って、年によって生えるのが違うのね。

        このイネ科の植物、
        根がしっかり地面に這りついていて、
        しぶとい。

        仕方なく、剪定鋏を取り出して、
        一株ずつ刈り取る羽目に。
        
        古くて錆びついている鋏の機嫌をとりつつ、
        格闘すること、二時間超。

        かくして、
        刈り取った雑草は、
        座布団5枚入るくらいの大きなビニール袋に
        いっぱい。

        でも、
        根っこは残っているから、
        春になったら、たちまち雑草の山に
        なるであろう。

        虫食い状態になった庭をながめ、
        ため息をつきつつ、
        腰がいたくて整体へ。

        雑草との闘いも難儀なことよ。