震災から2週間たってそろそろ前向きになっ
て歩き出さなければならないと思う気持ちに、
原発問題が水を差す。
前回のジャイカ(JICA)だが、国際協力機構で
青年海外協力隊など発展途上国に対するODA
(政府開発援助)の実施機関であることを、
今回私もはっきりと認識した。
その研修所が会津の山あいにあるのだとか。
それはともかく、さすがにJICAの人たちだけ
あって、震災にあわてず騒がずてきぱきと行動す
る姿に娘は驚いていた。
水や非常食を配るのをはじめ、ほかの危機管理も
みごとだったという。
おにぎり1個に味噌汁といったものだったけれ
ど、その行動の迅速さと軽快さにご馳走以上の
感動をおぼえたらしい。
その留守宅はというと、私がおでんをこれでもか
という具合にいっぱい作って、(後になって)
家族にバカにされた。
災害心理というか、一瞬先には煮炊きなどできな
い状況がくるかもしれない、という切迫感がそう
させるのだが、
大根、ジャガイモ、コンニャク、ゆで卵……手元
にあるものを片っぱしから入れ、どんどん増えて
しまったのだ。
名づけて災害おでん。
翌日から停電に続く食料品不足で思うように買物
もできず、一応面目は立った恰好となったが。
結局、1週間もおでんを食べ続けることになり、
当分おでんの顔も見たくない心境である。
その他に、地震当日、銀座から練馬の自宅まで
8時間歩いて帰ったなど、友人、知人からも
さまざまな報告が入っている。
そして東京の水道水の放射能問題。
ある人はお湯割り用の水がどこにも売ってないと
嘆いていたが、のんべいの水なんて水道水で充分
ですよォ。
ミネラルウォーターは乳児や小さい子に廻してく
ださいね~。