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やがて 水島を探しまわって
森の中を歩く隊員の前に、
一人の青年僧が あらわれる。
彼は インコを肩にのせ
立派な ビルマの僧侶になっていた。
水島に ちがいない。
そう確信した隊員たちは 口々に叫ぶ。
「ミズシマ、 一緒に日本に帰ろう」
だが、青年僧はかたく口を閉じたまま、
森の奥に消えていった。
隊員たちの唄う「埴生の宿」
こらえきれなくなったのか、
青年僧も 竪琴をかき鳴らす。
私がこの映画をみたのは 学生の時。
このシーンで 嗚咽をこらえきれませんでした。
これが実話だと聞き、
さらに衝撃は大きくなったのです。
※ 作者の竹山道雄さんは ドイツ文学者
水島のモデルと同じ部隊にいた 元・教え子
から この話を聞いたそうです。
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