一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

発想の転換

2009-04-21 20:52:07 | 雑記


    学校で数学が全然できなかった。
    だから公式で覚えているのは
    「三角形の2辺の和は他の1辺より長い」
    くらい。

    ある大学教授の話によると、この法則の応用に 
    よって、日本の狭い国土も広くなるのだという。
    それは、よく「狭いニッポン、そんなに急いで
    どこに行く」といわれるが、これとは逆に、
    「狭い国土を広く使うには、すべての乗り物の
    速度を半分に落とす」ことだというのだ。

    このへんから分からなくなるが、つまり、電車や
    車の速度を半分に落とすと、距離は2倍に感じる。
    そして、広さはというと、距離の2乗の4倍に
    なるということらしい。

    う~ん、分かったような分からないような。
    でも、次のような例え話になるとやや分かった
    気がするから不思議!
    新幹線や高速道路の場合、
    途中の駅や町は利用する人がいなくて過疎化がすすむ。
    つまり、これが国土が狭くなるということ。
    逆に交通機関の速度を半分に落とせば、途中下車
    によって宿場町や地方の町がにぎわい、結局は
    広く使えることになるのだという。

    これって発想の転換ていうのかしら。
    なら、頭のよわい私にはなかなかムズカシイ。
    日頃から生きにくいのは、このせいだったかも。
    昔から柔軟性がないものなあ。
     
    写真は先日、我が家に到来した「花アロエ」
    

    

 

天守と桜 その4

2009-04-14 20:59:14 | 歴史
     前回の玉縄城址のブログを見た友人から玉縄桜の
     写真が送られてきた。

     こんな名前の桜があることは初耳で、地元の植物園
     で染井吉野の実生(みしょう)から育成されたもの
     だという。
     3年後の2012年には玉縄城築城500年になる
     ので、「玉縄桜をひろめる会」が育成に力を入れて
     いるのだとか。

     これを聞いて10数年前にみた映画を思い出した。
     桜に魅せられ、全人生を賭けて桜を植え続ける
     男の話であった。
     男の名前は佐藤良二。
     名古屋から金沢まで全長260キロを走る国鉄バス
     の運転手で、夢はバスが走る道路沿いに桜を植え
     つづけることであった。
     家族や周囲の人に反対され、給料をつぎこみ、
     しかし、ついに良二は志半ばにして病に倒れる。

     彼がこれほどまでに桜に執着するのは、ダムに
     沈んだ村落のことが頭にあったからだ。
     そのダムは昭和35年に完成した東洋一の
     御母衣ダム。
     360の集落を犠牲にしたというダムである。
     樹齢400年という桜の大樹をダム底に沈ませ
     るのは忍びないという人々の願いで移植工事が
     はじまった。
     移植は困難をきわめたが、見事成功し、桜が満開
     になった3年後の春ーー
     バラバラになった人々が集まり、つぎつぎと桜の
     幹をなでて涙を流す。
  
     映画の題名は忘れたのに、なぜか主人公の名前と
     ストーリーを鮮明に覚えている。     
     このように桜には大なり小なりドラマがつきまとう。
     
     
     
     

天守と桜 その3

2009-04-11 13:47:38 | 歴史


    桜吹雪の舞い散るなか、先日ようやく小田原北条の
    支城の一つであった玉縄城址を訪れた。
    (なんと、いつも行っている鎌倉の「猫の家」から
    さほど遠くないところにあったのだ)

    玉縄城は北条早雲が鎌倉時代からの名門である三浦
    一族をほろぼすためにつくった前線基地。
    高台にあって堅固なために、あの武田信玄も避けて
    通ったという城である。

    それも秀吉の小田原攻めによって跡形もなくつぶされた。
    現在は入口に写真のような石碑がたち、小高い山に
    のぼる諏訪壇(すわだん)という石段が残されている
    だけである。

    てっぺんからは藪の樹を通して鎌倉(大船より)の街
    が見下ろされる。
    ひとり城跡にたたずむと、戦国時代100年を駆け抜
    けた北条一門の叫びが聞こえそうな気がした。

    (跡地は清泉女学院の敷地になっているため、学校の
     受付で許可をもらわなければならない)