一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

たかがパソコンなれど

2007-02-23 18:07:39 | アナログ

     スムーズにいっているときには猫でも使えそうなパソコン。
     ちょっと歯車が狂うとどう仕様もない。
     
     このところパソコンにすっかり振り回されている私。
     管理ができなくて遊ばれているのです。

     パソコン嫌いのパソコン依存症の私は、どうにも動きがとれ
     なくて、明日から修理にでてもらうことにしました。

     たかがパソコン、されど……ああ。
      
     

ハッとする日

2007-02-22 18:48:05 | 自然
     今朝窓をあけたら、どこからともなく匂ってくる香り。
     沈丁花でした。
     
     毎年今ごろ、窓をあけて匂ってくる沈丁花の香りにハッとします。
     ウグイスや蝉の初鳴きなど、「初」とつくものはいろいろあるけれど、
     沈丁花の香りもなぜか胸高鳴るものがあります。

     「沈丁花」を調べてみると、
      ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
      学名はDaphne odora
      Daphne(ダフネ)とはギリシャ神話の女神の名前 
      
     だそうです。
     香りは沈香(じんこう)という香りに似ており、
     花の形が丁子(ちょうじ)という植物に似ているところから
     沈丁花という名前がついたとか。
     漢名は瑞香(ずいこう)ともいうらしい。

     花言葉は「やさしさ」「おとなしさ」と聞いて妙に納得。
     なかには花のイメージと花言葉が全然マッチしないことがあるので。
     もっともイメージといっても、こちらが勝手に考えているだけの
     ことなのだけど。

   

確定申告

2007-02-19 14:17:44 | 
   
    今年もやってきました。確定申告の季節が。
    というわけで、先日済ませてきました。

    しかし毎年思うのです。
    わずかな金額を右に左にの緊縮というか、つましい生活、
    なんで毎年面倒な思いをして申告なんぞをしなければ
    ならないのか、ということを。

    税務署が最寄りの市役所に出張してくるのが3日間。
    最初は一日目の一番早い時刻にいっていたのですが、
    駐車場はいっぱい、おまけに余りの大人数のために
    整理券などを出されて、その日の午後か、翌日に回さ
    れる始末。
    というわけで、去年からは最終日のできるだけ遅い
    時間にいくことにしたのです。

    それにしても疑問は消えない。で、今年も聞きました。
    「この程度の収入&支出で毎年申告しなければならないのでしょうか」
    「○○××などあるので、やった方がいいでしょう」
    というお返事。○○××がよく分からない。

    つまり税金を払い過ぎていれば還付金が返ってくると
    いうことらしいのです。
    でも申告したためにかえって追徴金を取られたこともあるしねえ。
       
    来年はこんなこと止めてしまおう、と思いながら、「確定申告は
    国民の義務」なんて聞くと、脅迫観念にとらわれてしまって……。
    さらに何も悪いことしていないのに、係員を前にドキドキはらはら
    するのは一体、どういうことなのでしょうか。
 
    
    
     
  

春一番

2007-02-15 14:21:15 | 季節
  

   例年だと心待ちにする春一番だが、今年は初雪を見る
   前にやってきた。
   東京で雪が降る前に春一番が吹いたのは、明治9年の
   観測以来だとか。

   そもそも、立春から春分の間に、南よりの強い風
   (風速8m以上)が吹くことをいうのだそうだが、
   観測されないまま春になって、拍子抜けしてしまう
   こともある。

   春一番という響き、なんと素敵なのだろう。
   やさしげで、何かが起こりそうな期待感!

   だが、これが曲者(くせもの)で、なかなかのいたずら好き、 
   厄介ものなのだ。 

   果たして雪崩がおこって遭難者が出たり、竜巻が発生して
   被害も甚大である。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
   
   わが家は自転車が倒れ、バケツやジョウロが吹き飛ばされました。

   
    

新宿御苑2

2007-02-12 14:02:11 | 名所
   今回はじめて分かったことなのだけど、
   新宿御苑はかつて、徳川家の家臣であった
   安藤家の屋敷だったそうです。
   江戸市中にはそういったお屋敷がたくさん
   あったのでしょう。
 
   そういえば現在皇居となっている江戸城に、家康が
   はじめて入ったのは天正18年(1590)のこと。
   北条を破った秀吉から、関東の押さえとして関八州
   を与えられたのでした。
   間もなく、その家康が豊臣家を滅ぼすのですが。

   それはともかく、家康がきた当時は、石垣もなく、荒れ
   はてた雨漏りのする城とは名ばかりの建物だったとか。
    
   それから15代征夷大将軍が住んで城を構築し、文字
   どおり江戸時代のシンボルとしてそびえ立ってきたの
   でした。
   二百数十年という、信長も、秀吉もなしえなかった長期
   政権をつくったのだから、家康はすごいといえばすごい。

   しかし、日本人はすぐ滅びるものや、はかない生命に
   惹かれる習性があるらしく、信長や秀吉がテレビや雑誌
   で多く取り上げられるのはそのせいでしょう。
   かくいう私も例外ではありません。
   
   

新宿御苑

2007-02-08 14:20:48 | 名所
  
 
    ある出版社を訪ねた。
   
   熱っ~い編集者に会って、ほとぼりが冷めないまま訪ねた新宿御苑。
   
   十数年(20年?)振りだろうか。

   ちょっと時間ができたり、自然にまぎれこみたく(?)なったとき
   に手頃な場所である。
   早春や花の時期もいいけど、晩秋や冬枯れの人のいないときは格別
   だった。
   東京には自然がないといわれるけど、結構緑があるんだなと思ったりした。
   そういえば、広場から見た「一幅の洋画」のような光景を見たとき、
   息を呑んだことを覚えている。夏だったのだろう、雷があがって、気象
   状況も不安定だった。
   そばにだれかいたような気もするし、いなかったような気もする。 
   多分、私自身に何かの変化があって訪ねたのだろう。
   あれからずいぶん新宿の街も変わってしまったけど。

   で、ほとぼりは冷めたかって?
   冷めないまま、混迷モードに突入です。

   (写真は御苑の巨樹の間からみた新宿のビル街) 


 

柱のキズ

2007-02-06 15:32:20 | 健康
     1年ぶりに健康診断をうけたらショック!!
     身長が2センチも縮んでいるなんて……(ウソよね)
 
     視力 (裸眼で)右1.5  左1.0 
     (活字やパソコンは眼鏡なしではもちろん駄目。車の運転は眼鏡なし)
     血圧 120--70
     聴力異常なし

毎日夕方になると目がショボショボ、パソコンのせいにしていたのだけど、
これだとそうでもないのかしら。     
血液検査の結果は一ヵ月後、白血球の数で毎年引っかかるのです。
(再検査しても異常なく、体質なんだって) 
そういえば半年前、整形外科で骨密度を測ってもらったら、
年齢比にして105%だった。やや良好ということだろうか。

身長が縮むのは加齢現象だということは知っているけど、
問診のドクターに聞いたら、
「測り方によってそのくらい違いますよ」
だって。ほんとかしら。

童謡の「背くらべ」を思い出したのは、余りショックをうけたから。
 
  ♪ 柱のきずは おととしの
   五月五日の 背くらべ

ぼんやりして余り喋らない子供だった私、それにしては「背くらべ」の
歌詞はイメージがはっきりして好きな歌だった。

何しろ、大人になってから歌詞の意味が分かって赤面したのは数限りなし。
「母さんの歌」の「夜なべ」は母さんが夜、鍋で何かを煮ながら編み物して
いたんだと思っていた。
「里の秋」の「お背戸に」は背中に木の実が落ちるんだと思い、
「赤とんぼ」の「負われて」は「何かに追われる」のだと思って
一生懸命歌っていた。

ここで現実にもどると……
老いた母が年々、小さくなっていくのは自分が大きくなったからだけでは
なかったのですね。(母は亡くなったときは小さく小さくなっていました)

わが家には娘たちが小さい頃つけた「柱のキズ」がまだしっかり残っている。
いつしか背くらべもしなくなり、そして……歴史は繰り返すのでしょう。
そんなことを考えた一日でした。

心の風邪

2007-02-02 07:40:11 | 読書
風邪は風邪でも心の風邪。

春先、新芽が萌え出る頃に弱い私は、暖冬の分、少し早くきたみたい。
  頭の中がもやもやして、すっきりしない。整理ができないから、次の
  ステップが踏めないのです。

  こういう時は何もかも捨てて、グータラするに限る。
  というわけでコーヒーをいれて、手にとった本は、
古い文庫本でした。

  「山椒大夫・高瀬舟」 (岩波文庫)
      森 鴎外著 

  森鴎外というと「舞姫」や「ヰタ・セクスアリス」などを思いが
  ちですが、「山椒大夫・高瀬舟」などの短編も捨てがたい。
  ことに、「山椒大夫」など、子供向けに書かれた本しか知らなか
  った私は、目からウロコが落ちる思いでした。
  説教節として昔から伝わっている語り物に、「文学」というエキ
  を吹きかけた鴎外に。

  一方で、陸軍軍医総監という地位にのぼりつめながら、文学を捨
  てられなかった鴎外にも、思いを馳せずにはいられません。
  そういう鴎外だからこそ、樋口一葉や、与謝野晶子を見いだした
  のでしょう、きっと。そう思うと妙に納得するのですが。

  それにしても体力がある時は気力がない。
  珍しく気力が充実しているなと思ったら体力がいま一つで、いつも
  不満足な私。
  これが凡人というのでしょうか。
http://book.geocities.jp/seikofy/index.html