拙著に、
『イヌ派女VSネコ派女 清少納言 紫式部』
という本があるが、
ここでは(現世における)一般の人の話。
新聞によると、昨今、なぜか猫ブームで
犬を飼う人より、猫を飼う人が圧倒的に
多いのだそうだ。
犬を飼うには散歩や訓練など手がかかり、
高齢化や単身者増加の現在、それが
なかなか出来ない。
そこで、せめて、家の中で飼える猫を!
という人が増えたのではないかという
ことらしい。
作家の町田康さんの分析が面白い。
猫を好きなのは「犬人間」で、逆に
犬が好きなのは「猫人間」なんだとか。
「犬人間」は犬のように誰かに尽くす
のが好きで、相手に一生懸命、手を
かけてあげたいタイプ。
だから猫を世話し、尽くすのが至上の
喜び、幸せにつながる。
一方、「猫人間」は誰かに何かをして
もらうのが好き。ゆえに犬が忠実に
なついてくれるのがうれしい。
う~ん、果たしてこれだけであろうか。
ある学者の話によると、
犬は子育て、猫は孫育てに似ている。
犬はちゃんとトレーニングし、立派な
大人(犬)に育てなければかわいそう。
社会(外)に出なければいけないから。
反面、猫は家の中だけで過ごすので、
たいした訓練も必要なく
「猫かわいがり」しやすい。
単身者や高齢者には猫との付き合いの
方がしやすいのだろう。
そうなると、人間側の事情、つまり
世相がペット社会にも大きく反映し
ていることになる。
私?
世話するのも、世話されるのもイヤ。
嗚呼、やんぬるかな。
※ 寒くなって一つのネコハウスに
一緒に入るアメリカンショートヘア
のマロ(♂)と、雑種のソラ(♂)