上野といえば西洋美術館。
西洋美術館といえばロダンの「考える人」よねえ。
当たり前過ぎて何十年そのままきてしまったが、
今回初めて知ったのです。
この人は「考えている」のではなく、「見ている」のだとも。
それも、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」ではないが、罪人たちが
地獄に落ちていくのを上から眺めているというのです。
そもそも「考える人」は、その横にある「地獄の門」という
作品の一部で、よく見ると確かに門の上にその人がいました。
「地獄の門」は、ボードレールの「悪の華」やダンテの
「新曲」といった文学作品を参考にして作られたものらしい。
高さ6m、幅3mのかなり大きなものだが、罪人たちが落ち
てゆくまさに地獄絵図である。
そして「考える人」というタイトルは、ロダンの命名では
なく、後世の人がつけたのだとか。
こうしてみると、知らないことはあるわァ。