一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

考える人

2007-11-26 14:35:53 | 芸術

    上野といえば西洋美術館。
    西洋美術館といえばロダンの「考える人」よねえ。
    当たり前過ぎて何十年そのままきてしまったが、
今回初めて知ったのです。

    この人は「考えている」のではなく、「見ている」のだとも。
    それも、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」ではないが、罪人たちが
地獄に落ちていくのを上から眺めているというのです。

    そもそも「考える人」は、その横にある「地獄の門」という
作品の一部で、よく見ると確かに門の上にその人がいました。

    「地獄の門」は、ボードレールの「悪の華」やダンテの
「新曲」といった文学作品を参考にして作られたものらしい。
    高さ6m、幅3mのかなり大きなものだが、罪人たちが落ち
てゆくまさに地獄絵図である。

    そして「考える人」というタイトルは、ロダンの命名では
なく、後世の人がつけたのだとか。
こうしてみると、知らないことはあるわァ。
        



外来種?

2007-11-19 14:24:41 | 自然



    急に寒くなって昨日は木枯らし一号が吹いた。
    なのにアサガオがこんなに繁殖して、電柱のてっぺんまで  
    届いているところがある。

    いつも車で通って、すごいな、今年はいつまでも暑かったからネ、
    と半ば感心して見ていたのだが。
    しかし、このところの急な冷え込みである。
    アサガオは寒さにもめげず、まだまだツルを伸ばしている。
    いくらなんでもオカシイ!

    魚も外来種が急増して、日本古来の種が絶滅の危機にあるという
    ことを聞いたが、これもそうなのだろうか。
    花はうす青くて、どこから見ても可憐なアサガオなのだが。

    と、ここまで書いて気がついた。
    写真を撮ったのは午後4時頃で、逆光になっているのはそのため。
    午後になっても咲いているということは、これってヒルガオ?

    不思議で翌日暗くなってから通ってみたら、しっかり花は折り
    たたみ傘のようにしぼんでいました。   
    

ジュニア・シネマ・フェスティバル

2007-11-10 17:05:46 | 芸術



     先日、急に思い立って「ジュニア・シネマ・フェスティバル」
     にいってきた。(私は急に思い立って出かけることが多い)
     場所は川崎市麻生区(小田急線・新百合ヶ丘)にある新百合
     21ホール。ここには「日本映画学校」というのがあって、
     前々から何だろうとは思っていたのだが。

     趣旨は、映画学校の講師をつとめるスタッフらが実行委員と
     なって、子供たちが作った映画を上映するというもの。
     沖縄や東京などの小中学生5グループの作品。
     5~20分くらいのものだが、どれも実に素晴らしい。
     脚本、撮影、録音、出演、すべてを子供たちがやるのですよ。
 
     もちろんプロの大人がサポートしてのことですが、あくま
     でも表に出るのは子供たち。
     大人が本物を教えれば、ちゃんと子供でもできるのだなあと
     感心した。

     中で最も素晴らしかったのは、新潟県山古志の子供たちが
     作った「かけはし」という映画。
     東京からいった中学生と、地元の子供との交流を描いたもの。
     山古志のきれいな山村風景をバックに、現代抱えるテーマを
     織りまぜ、立派な映画となっていた。

     そして、こんな経験ができる子供たちが本当に羨ましいと
     思ったのでした。