きのうのつづき。
東京から故郷の街をおとずれた人の話による
と、TVなどで放映されるのはまだいい方で、
実態はあれの何倍も悲惨な状態で、臭いも
きついのだという。
今回、企業から支援の一環として現地入りした人
から聞いたのだが、被災された人は大変な中でも
自分を律して、例えば食料品を多くもらっても
ウチはこんなに要らないからと、人数分もらって
後は返しにくるのだという。
(黙っていれば分からないのに……とその人は
いってた)
食料品だけでなく、寝具や衣類なども然り。
これに似たようなことはあちこちであるらしい。
これを聞いて、買いだめに走ったり、停電で不便
さをかこっていたこちらは恥ずかしくなった。
これとは逆にタレントや歌手の人たちがたくさん
現地入りして炊き出しやコンサートなどを開いて
くれているが、それはどこかで調整しているのだ
ろうか。
行きやすい所に集中して、行きにくい所や目立た
ない場所は訪れる人がいなくてひっそりしている
のではないかと心配だ。
ボランティアの平等は難しい。
善意だからこそ難しい。
またまた視点をかえていわせてもらうと、善意の
押しつけになっていやしないか……が気になる。
東北の人というより地方の人は、相手の気持ちを
無視するようで断われない。
イヤなことがあっても相手に不快な思いをさせない
よう、無理してでも笑顔をつくってしまうからだ。
真のボランティアとは何か。
TVで芸能人が被災地に乗り込み、それが賑やかに
放映されるたびに思ってしまう。
でもでもやらないよりはやった方がいい。
あれこれ考えて一歩も進まないことは最悪だ。
(写真は四葉のクローバーとシロツメクサ)