一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

永井荷風

2020-11-22 09:23:34 | 読書


        永井荷風が逝って 今年で60年。
        もう? というべきか、
        まだ60年しか経っていないと思うか、
        人それぞれ。

        今日は この風変りで しかも下町を愛し、
        江戸文化やフランス文学に造詣のふかい
        人となりに迫ってみたい。

        永井荷風(明12~昭34) 79歳没
        高級官吏の父と 良家の母の下に誕生。
        自らも小・中学とエリートコースまっしぐら。
        幼少から 母に連れられ芝居に親しむ。

        15歳くらいから文学にめざめ 
        高校受験に失敗して 軟派の生活に。
        東京外語大中退。

        本人はこう 回顧している。
        「もし この事がなかったら 私は老人に
         なるまで 遊惰の身にはならず 一家の
         主人として ひと並みの生涯を送ったであろう」

        やがてフランス語を習いはじめ
        歌舞伎の座付き作者になったり、
        落語家に弟子入りしたり、
        反骨精神がめばえる。

        24歳、父の意向で 実業家になるべく 渡米。
        その後、やはり父のコネで フランスへ。
        しかし 父の希望する実業家(大使館や 銀行勤め)
        には なじめず、
        西洋文学 オペラ クラシック ざんまい。

        ※ おなじみの 飄々とした 風貌の荷風

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