頭が空っぽでも意欲が全然湧かなくても
用事は迫る。
昨日は学生時代の仲間たちが集まる早め
の忘年会があった。
ここ十数年毎年行われており、男性は
ほぼ現役を引退し、女性はというと
(職場に縛られないだけ)自由で、さま
ざまなのである。
男女に共通しているのは親を送り(私の
ように伴侶を送った人も何人か)、
今度は自分自身の老後(イヤな言葉!
でも現実)が迫っている年代。
現実に仲間も1人欠け、2人欠けして、
今春には現役バリバリだった人が胃
ガンで亡くなった。
彼はブラジル駐在が長く、年齢的には
仲間うちでも最も若手なのだ。
(仲間といっても大学1年~4年のひらき
があり、年齢はさまざま)
毎年、忘年会の知らせがある度に、昔の
仲間が集まって懐古話に花を咲かせても
仕方がないだろうと、やや否定的になる
のだが、こうなると互いの生存を確かめ
る貴重な機会になるということか。
同じ鍋をつつき(毎年、その年初めての
鍋料理になる)、少しずつ肩の力が抜け
てきた男女の話を聞きながら、でもでも
と思う。
男性たちはせっかく満員電車やネクタイ
から解放されたのだから、これまででき
なかった趣味なり生きがいなり見つけて
充実した日々を送って欲しい。
女性は、いわずもがなである。
そして自分はというと、意欲が湧かない、
集中力がないとほざいているヒマなど
ないはずである。
残された時間は日に日に少なくなって
くるというのに……。
ああ、それにしてもやる気がしない。