「病気か」と問われると
「ノー」
「元気?」と問われれば
「いまのところ」
と答える。
病気ではないが、すこぶる爽快でもない。
いわゆる未病っていうやつである。
腰痛という慢性の疾患をもっているし、
年中やる気のない、けだるさは襲ってくる。
前回、被災地と笑いについて書いたが、
余震が続いているなかで、けだるいなんて
云っている場合ではないだろう。
ようやく仮設住宅建設がはじまり、ボランテ
ィア体制も整いはじめたというが、潤滑に
ながれるまで不備なことは多いに相違ない。
私は故郷である東日本震災を思い出して
新聞やTVのニュースをみるたびに
胸が締めつけられる思いがする。
新聞でこんな川柳を読んだ。
「哀しみを知って笑いを深くする」
東日本震災で被災した津田公子さんという
方の川柳である。
住まいは津波に流され、避難所に身を寄せ
いる状況のなかでも、炊事班の女性たちは
何気ない会話に助けられたそうである。
「野菜を切ったり、皿を洗ったりする時の
やりとりで、自然にふっふっと笑えるん
です。そうだねえって感じで」
私もけだるいなんていっていてはバチが
当たる。
とりえず笑って、心身の不調を飛ばさな
くては。
※ 先日通りかかった安養寺のつつじ。
甘い香りにミツバチならずとも引き
寄せられる。