一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

大晦日

2019-12-31 16:29:53 | 雑記



       あたふたしている間に大晦日。

       この一年、大変お世話になりました。

       来たる令和2年もどうぞよろしくお願いいたします。

       みなさまにとっても佳き新年でありますよう。


       ※ 来客があり、お昼にいただいた年越しそば
         かみしめておいしくいただきました。

この年の瀬に

2019-12-28 15:00:17 | 雑記



       ただでさえ忙しい、この年の瀬に、
       また一つトラブルが発生。

       プリンターが稼働しなくなったのである。

       ついこの間まで、
       普通に使っていたのに。

       パソコンが急にダメになってしまって、
       これまでのデータやアドレスを失った人が、
       親しい友人の間だけでも2人いる。

       携帯に電話があって、
       アドレスの問い合わせと、
       その状況を知らせてくれたのである。

       みな、パニックになったといっていた。
       これまで、すべての情報をパソコンに頼って
       いただけに。

       分かる、分かる。
       他人事ではないのだ。

       パソコンやプリンターは突然動かなくなる!!

       肝に銘じているのだが、
       そうなったときのパニック状態!
       頭が真っ白になって、体全体がカッと熱くなり、
       何をやっても手につかない。
  
       たかが電子機器、
       稼働しなくなったとて、
       命まで奪われることはないと思いつつ、
       にっちもさっちもいかなくなる。

       で、
       プリンターは新しいのに取り替えることに。

       ネットで手ごろなのを購入して、
       早々着きました。

       でも、初期設定は若者に頼むしかない。
       
       この年末は新しい機種との格闘になりそう。

       ※ まだ梱包をとかず玄関に置いたままのプリンター

       
       

寒つばき

2019-12-22 09:11:01 | 雑記


        野山はほぼ冬枯れのなか、
        寒つばきがひっそりと咲いていた。

        早朝、ウォーキングの際、
        見かけた寒つばき。

        別名、冬つばきともいうらしい。

        なにゆえに、ものみな枯れる冬季に
        咲くのか。
        しかも、かくも可憐に、ひっそりと!

        せわしない年の瀬、
        色鮮やかな寒つばきに心惹かれて
        ちょっと落ち着こう。

        「何といふ 赤き小さき 寒椿」
                   星野立子
        「病む妻に 花落とすなよ 寒椿」
                   今泉貞鳳
        「火は わが胸中にあり 寒椿」
                   角川春樹
        「火のけなき 家つんとして 冬椿」
                   一茶
        「古への 道のこと問ふ 寒椿」
                   道山昭爾
        「寒椿 人恋ふて咲く 館跡」
                   篠田恵衣子
 

        
        

閉じるとは新しい扉をひらくこと

2019-12-21 10:41:17 | 読書
  

        前回、前々回と
        「船を出すのならクリスマス!」なんて、
        思わせぶりなことを書いて、
        ちょっと気になっていた。

        なんという不遜な言葉!
        なんと舌足らずの表現! 
        と。

        それが今回、  
        残間里江子さんの『閉じる幸せ』(岩波新書)
        を読んで、大いに得心した。

        私の云いたかったことはこれ!
        と。

        残間さんは序文でこう書いておられる。

        「<閉じる>とはいったん締めくくり、
        自分にケリをつけること。……
        うまくケリをつけられたなら、また新しい
        エネルギーが湧いてくるかもしれない。
        いいえ、自ら意識して閉じるのだから、
        閉じるエネルギーで、次の新しい扉をひらく
        エネルギーが出てくるに違いありません」

        さらに、こう続けています。

        「人から閉じられるのではなく、自分から閉じる。
        これからの自分には何が必要で、何が不必要なのか。
        何かを捨てて、何を残すのか。
        閉じることを通じて、自分の価値観もはっきりと
        浮かびあ上がってくるはずです」

        さすが女性を代表する名オピニオンリーダー
        (私は勝手にそう思っている)
        である。

        当初、「閉じる幸せ」なんてとんでもない、 
        そんな消極的なことでいいのだろうか、
        とネガティブなイメージを持っていた私。

        本書には、
        「閉じる」ことによって、
        新しい仕事や趣味、方向性を持った数々の
        著名人の例が書かれている。

        そうなんだ、
        
        「閉じる」ことは、
        「新しい扉」をひらくことなんだ!

        この言葉に励まされて、
        この年の瀬、
        新しい令和2年を迎えたいと
        つよく思った。

        
        ※ 渋谷でみた”樹にのぼるサンタクロース”
        

船を出すにも

2019-12-15 09:28:31 | 健康


        クリスマス時期に船を出すにも、
        まずは体力から。

        風邪をひいたのか頭が痛くてしようがない。

        右の頭頂部がギリギリと痛む。
        
        これは3年前のインフルエンザの症状と似ている。
        今年はインフルエンザの蔓延が早いと、
        ニュースでもいっていた。

        翌日、かかりつけの病院へ。
        (インフルエンザは12時間経過しないと、
         検査してもその症状が出ない、と聞いていたので)

        病院は相変わらず混んでいた。

        念のため、受付で体温計を借りて計ったが、
        平熱。

        二時間近く待って、ようやく名前を呼ばれた。

        診断の結果、
        ふつうの風邪だった。

        インフルエンザは高熱を伴うとのこと。

        3日服薬して、ようやくひどい頭痛は快(よ)くなった。


        もう一つ、懸案があった。

        一ヶ月前から、右手親指の付け根の違和感。

        ふつうの生活では何でもないのだが、
        瓶のフタや、ペットボトルのキャップをあけるとき、
        または重い物を持つとき、
        痛くて力が入らない。

        ちょっと筋(すじ)ちがいのような痛み。

        何だろう、何だろうと思って、どんどん日にちが経過。

        こんなことで病院に行くと、
        レントゲンだの湿布だのと時間がかかるなあ、
        と躊躇。

        その間、お風呂に入るとき、
        手の付け根のところをマッサージしたり、
        お湯のなかで手をブラブラ揺らしたり、
        それなりにメンテナンス。

        これは、昔、
        ヨガの先生から聞いた話だが、
        足首を捻挫したとき、お風呂のなかで
        足を毎晩ブラブラしていたら治ったそうだ。

        それを思い出してやってみたら、
        功を奏したのか、
        一ヵ月経って回復のきざし。
        (ほとんど違和感がなくなった)

        これも一つの療法であろうか。

        つまらない話をぐたぐた書いたが、
        船を出すには、
        万全の体調でないと出来ないのだ。
        

        



        

クリスマスの季節に

2019-12-14 10:41:28 | 雑記



          クリスマスシーズン。

          スーパーや商店街にはツリーが飾りつけられ、
          電飾をほどこす家もあちこちに。

          これから年末にかけて、
          商戦合戦もたけなわ。

          なんとなくにぎわい、
          せわしない年末。

          だが、
          私は、というと、
          ある編集者の急逝を機に、
          来(こ)しかた、行くすえを考えさせられている。

          大好きな中島みゆきの
          ♪ 船を出すのなら9月
          ではないけど、
          「船を出すのならクリスマス!」
          と。

          歌にはこうある。
          ♪ 船を出すのなら9月
           誰も皆 海を見飽きたころの9月


          私の場合はいわば、
          物品の断捨離ではなく、 
          ライフスタイルの断捨離であろうか。

          これまでのライフスタイルを見直して、
          なんとなくやってきたものを整理しようかなと。

          それは下降ではなく、
          さらに上昇するためのエネルギーをもやすため。

          さしずめ、
          船を出すのならクリスマス!なのだ。
          誰もが皆 酔いしれている頃のクリスマス!



          
       
          

          

手抜き料理

2019-12-08 08:58:16 | 雑記


        このブログで料理を載せるのは、
        おそらく初めて。

        日頃食べるものを掲載するなんて
        恥ずかしくて、とても出来ない。

        その禁を破ったのは、
        ある理由から。

        昨日UPした「ピアノ調律」のはなし。

        調律師って、
        どちらかというと寡黙な人という印象なのだが、
        わが家にみえる方はとても話好き。

        正直いって、
        年中、雑用に追われている私とすれば、
        その間でもPC作業がしたい。

        でも、
        おじさんが放してくれないので、
        思いついたのが台所仕事。
    
        幸い、
        ピアノを置いてあるリビングとキッチンは
        くっついている。

        私は手は空いているのだから、
        (口は動いていても)
        料理くらい出来る。

        それで思いついたのがTVでヒントを得た料理。

        「鯖缶のトマト煮」
         ① 玉ねぎをオリーブオイルでしんなりするまで炒める。
         ② それに鯖缶を(汁ごと)入れてほぐし
           トマト缶も丸ごと入れる。
         ③ 濃縮のつゆの素を大さじ1~2ハイ入れて味見。
           (鯖缶の塩分があるので少な目に)
         ④ 汁が気になるようだったら片栗粉少々でまとめる。

        昨今、鯖缶が栄養的にも調理上も便利だと人気で、
        スーパーでも品薄、値段も高騰したらしい。

        わが家には小さい子がいる。
        どうしても肉に偏りがちな食事が、
        これだと魚と野菜もとれる。

        主婦の料理はこれでお終いではない。

        フライパンなどを洗って、
        料理の荒熱をとり、保存用にタッパーに入れ冷蔵庫へ。

        かくして、
        調律終了と同時に
        料理も完了。

        ※ 断っておくが、
          私のやることは、ほとんどが簡単なもの。
          というか、手抜き料理しかしない。
          

        

        
      

ピアノ調律

2019-12-07 10:38:37 | 雑記


        年末になるとやってくるピアノ調律のおじさん。
        (わが家ではサンタさんと呼んでいる)

        一年の経過があんまり早いので、
        挨拶もそこそこに笑ってしまう。

        「一年なって、あっといく間!」
        「ほんとに」

        笑うしかない、歳月の早さ。

        おじさんはすぐさまピアノのフタをはずし、
        まるでピアノの内臓をチェックするごとく、
        一個一個調律していく。

        聞けば、
        今年のわが家のピアノは大きく音が狂っている
        という。
     
        ほとんで弾くともいえないピアノだが、
        弾く、弾かないにかかわらず、
        年によって狂いが大きい年があるらしいのだ。

        「楽器って、繊細なんですね~」
        「そうなんですよ」

        繊細でない私は、多少、わが身を恥じていう。

        それからおじさんは、
        これまで手がけてきたピアノのあれこれを語る。

        コンサートまえの調律は、
        殺気だつほどの緊張だったし、
        個人でも、
        T国製のピアノを安易に買ってしまって、
        とても調律できる状態ではなく、
        正直にお断りしたという。
        (その場合はお金は取らない)

        私は、
        ああ、私の全く知らない調律の世界にも、
        あれこれあるのだな、と思う。

        かくして、一時間ほどの調律は済み、
        サンタのおじさんは
        「また来年」
        といって、帰っていく。

        

推理小説

2019-12-01 09:05:36 | 読書
 

        私はどちらかというと、トリックが苦手。

        だから推理小説は書けないし、
        読むことも全くないに等しい。

        ところが読書会で、
        「松本清張」をやりたいという希望があり、
        清張の生き方と共に、
        推理小説というものをいくらか齧ってみた。

        たとえば、
        清張の「地方紙を買う女」という短編がある。

        バーに勤める女が、
        信州の、とある地方新聞を読みたいとハガキを書く。
    
        「新聞に載っている連載小説を読みたい」
        と理由をつけて。

        女はちゃんと料金を払うので、 
        新聞もきちんと送られてきた。

        それから2~3ヶ月。

        女は急に
        「新聞小説が面白くなくなった」
        という理由で、
        新聞購読を断った。

        これに疑問を持ったのが新聞小説の作者Fである。
        (おかしいな、小説は当初よりずっと面白くなっている。
         この女は何か、別の理由があるにちがいない)

        Fは、
        女が断った前日の新聞を丹念に調べあげ、
        「男女の心中事件」
        が載っていることを突き止めた。

        (あやしい。心中事件と女が関係しているのか?)

        興信所をつかって、Fは女の身元も調べた。

        これ以上はなすと、
        ネタがバレてしまうのでやめるが、
        犯人はバーに勤める女だったのである。
        (心中事件と見せかけて)

        一見、純文学かな、
        と読み始めた私は、 
        推理小説はこう書くのか、
        とその手法に興味をそそられた。
        
        松本清張は、
        推理のみならず、
        歴史小説も多い。
        
        多作な作家のエネルギーは、
        どこからくるのだろう。

        ※ 昨日、所要があって横浜に出かけた。
          裏通りの喫茶店で一息。
          二階の席からみた初冬の光景。
          私はぼんやり珈琲を飲みながら、
          清張もこうした人間の動きをみて
          小説のヒントが生まれたのに相違ない、
          と思った。