朝日新聞にこの4月から毎週土曜日、「男のひといき」
がはじまった。(生活面)
朝日新聞の家庭欄に「女のひといき」がはじまったのは
1951年(昭26)年10月から。男性ばかりで作って
きた新聞に「女性の意見を載せたい」という意向だった
とか。
「女の声」「女の階段」などと名前を変えて、どの新聞
にもあるこの女性の投稿欄、閉塞した世の中に”女の井
戸端会議”のような役目を果たしてきたのだろう。
しかし女性もどんどん意見をいうようになった今日、
「女の……」というのは、いかにも時代遅れでふさわし
くない。
現に、ホームページやブログなどでは男・女に限らず、
独り言や愚痴、不満や日ごろの鬱憤などを述べている
ではないか。
今さら「男のひといき」でもないだろう。かといって
「女の」とことわるのも……と思っていたら、案の定、
男性諸氏の意見もまったく違和感がない。
男性だって大言壮語ばかりでは疲れるだろう。ちっぽけ
なことでも大事なことはあるのである。