一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

哲学の道 付録

2009-07-24 20:28:39 | 

     哲学の道の途中にはカフェもいくつかあって、
     夏には蛍も見られるとか。
     写真は疎水にかかる洗心橋の近くにあるカフェ。
     外人客が修学旅行生に手を振っていた。

     また道の中ほどにある法然院の近くには、
     西田幾太郎が詠んだという歌の石碑もある。

       人は人 吾はわれなり
        とにかくに 吾行く道を
         吾は行くなり
      かつて、
      こんな哲学の本を一時期ひもといた記憶
     はないではないが、現在はとんと御無沙汰である。

     

哲学の道

2009-07-20 14:57:13 | 
     本来なら「京都紀行」の続きに入るべきもの。
     だが、忙しくてブログ更新ができないまま、間のび
     してしまっため、追加で載せることに。

     哲学の道は銀閣寺から永観堂をこえ、南禅寺まで約
     1.5キロの散歩道である。
     なんと新島襄のお墓のある若王子(にゃくおうじ)は
     南禅寺のそばであった。いつかは歩いてみたいと思っ
     ていた道なので、これ幸いと歩きだしたのである。
     つまり、普通の観光コースを逆にたどったというわけ。

     哲学の道は哲学者・西田幾太郎(1870-1945)
     が好んで散策し、思索にふけったところからつけられ
     たという。
     哲学などという学問からほど遠く、日頃から俗にまみ
     れた私だが、疎水に沿って青葉のみずみずしい道を歩
     くと、
     桜のときはさぞ美しいだろう、
     紅葉の華やぎはいかに、
     と思わずにはいられない。

     ところがだ、
     散策する人の8~9割が外国の人。
     バックパックや自転車を繰る若者、地図を片手に歩く
     カップル、小さい子を背負った夫婦等々。
     日本人は5~6人のグループを組んだ修学旅行生と
     私のようなオバさんたちである。
     
     もちろん、6月という観光シーズンとはかけ離れた
     時期のせいでもあるが。
     いまや日本文化の象徴である京都は外国の観光客
     に制覇された感じすらした。
     もっとも日本人は海外の文化遺産を訪ねているの
     だろうが。
     
     して、道を尋ねられました。
     「永観堂はどこ?」
     「南禅寺は?」
     1人の青年はタイの人、もう1人は英国の女性。
     あ~、京都にくる前に、忘れかけた英語を勉強
     してくるんだった。
    

     

     
     
     

皆既日食

2009-07-11 14:38:13 | 自然
     この22日は46年ぶりに日本全土でも皆既日食が
     見られるという。

     皆既日食というと小学3~4年生だったか、学校   
     帰りの昼下がり(2時ごろ)に見た印象が強烈だ。

     太陽が月によってすっぽりと隠れるなどという理屈
     が分かっていたかどうか定かでないが、
     瞬く間にあたりが暗くなり、このまま地球は氷河期
     を迎えるのではないかというような恐怖をおぼえた
     ことを鮮明に覚えている。
     夜のように真っ暗でもない、もやーっとした薄明るい
     闇がさらに恐怖心を増した。

     よく昔の人が彗星をみて、凶事がおこる前触れだと
     信じたような。
     このまま地球に明るさや温かさが戻ることはなく、
     オーバーだがマンモスでも出現するのではないかと
     とさえ思った。
     
     それがどうだろう、46年前は20歳、花の大学生
     (?)だったはずなのに、まったく記憶がない。
     授業をさぼってバイトでもしていたか、ただボオー
     としていたのか。

     いいたいのは子供のころの体験がいかに大きく、
     感動も大人になると薄れるということ。
     大人になるということはなんてつまらないのだろう。
     せめて、年を重ねても物事に驚いたりハッとする
     感性はもちたいもの、という殊勝な感慨におち
     いっている。

     写真は友人が送ってくれた「バオバブの木の実」
     本物である。
     バオバブといえば、あの「星の王子様」で星を
     破壊する巨木として描かれている。
     皆既日食の話題にふさわしいと思って登場して
     もらった。