まるまる昭和の人 向田邦子
エピソードにはこと欠きません。
猫好きは有名で 常に複数の猫を飼い、
猫と一緒の写真も多い。
料理も食べることも大好きで、
妹の和子さんと共同で小料理屋「ままや」を開店。
女性が一人でふらっと入れる店を目指したそうです。
(「ままや」は邦子の死後、平成10年閉店)
おしゃれで粋な女性、
男性からはもちろん、女性の目線でも魅力的な
大人の女性といえるでしょう。
洋裁も得意で、戦後の物のない時代、
弟妹のマフラーやセーター、制服まで作った。
ああ見えて遅筆、乱筆で せっかちとは意外。
締め切りに押されて切羽詰まると、
「四」の字を 横棒4本で済ませたとか。
遺品は母の「鹿児島にお嫁入させましょう」との
決意で、かごしま文学記念館に寄贈。
鹿児島は転々としたなかでも、
ことさら邦子の思い入れの深い土地だったようです。
飛行機事故の直前、雑誌の企画で鹿児島を訪問し、
こう書いています。
「故郷の山や河を持たない東京生まれの私にとって、
鹿児島は〈故郷もどき〉なのであろう」
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