一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

皇帝ダリア

2008-11-24 21:34:19 | 自然



    ここ何年か急にあちこちで見るようになった
    植物ーー
    子供の頃になじんだダリアに似ているけど、
    それにしては幹も太いし、背丈も高い。
    今年になってやっと分かった。
    「皇帝ダリア」というのだそうだ。
    「帝王ダリア」とも。

    それにしても「皇帝」とか「帝王」とか大層な!
    エラそうに上から人々を見下ろすので、そんな
    名前がついたのだろうか。
    5㍍以上にもなり、日照時間が短くならないと
    咲かない「短日性」。
    原産地はメキシコなどの中南米で、標高900
    ~2700㍍の高地に見られるのだとか。

    となると外来種で、誰かが最初に日本に持ち込
    んだのだろうが、それは誰?
    

    

デジタルへの日々

2008-11-18 20:18:16 | 雑記
  


     パソコン嫌いのパソコン依存症の私、ちょっと
     トラブルともうお手上げ。
     そのくせ気になって仕方がなく、本を読んで
     いても集中できない。
     毎度のことだけど、機械についてくる仕様書
     など読もうものなら、さらに迷路にはまって、
     頭はパニくるばかり。

     かくしてパソコン教室の先生に2度も出張して
     もらって、ようやくUPできました。
     その間の手間ヒマ、ロスした時間を考えると
     もうーッ!!

     というわけで一気に充実というわけにはいき
     ませんが、徐々に徐々にやっていきます~。
     (写真は近所の遊歩道でみた、まァ~るい菊の株)

源氏絵

2008-11-15 18:16:27 | 芸術


    扇に描かれた源氏絵。
    高貴な人々はこうした扇をかざしたりして、
    みやびな世界を娯しんでいたのだろう。

    目下、『源氏物語』千年紀のページを作成中
    なのですが、またまた迷路にはまってUP
    できないのですよ~。

ムラサキシキブ

2008-11-09 20:21:33 | 読書


     『源氏物語』千年紀にちなんで紫式部ならぬ
     ムラサキシキブを。
     小さな紫色の丸い実を晩秋に群がりつける。
     そのつつましやかな優美さから『源氏物語』の
     作者にちなんでつけられたというが、平安時代
     は何と呼ばれていたか。
     おそらく雑木の一つとして見向きもされなかった
     のではないかという。
     別名:ミムラサキ

      冷たしや式部の名持つ実のむらさき
                   長谷川かな女

      渡されし紫式部淋(さび)しき実 
                   星野立子
 
      女等は声深めゆき実むらさき
                   加藤知世子

             (11月1日朝日新聞参照)
     
     宮廷ではひたすら目立たないようにふるまって
     いた紫式部だが、この実とリンクするだろうか。

     千年紀にちなんだサイトを追い追いリンクする
     つもりです。

PS) このブログを読んだ友人が教えてくれました。
      ムラサキシキブは「紫珠(しじゅ)」ともよばれ
      ることを。
      花言葉は「聡明」とか。
      さらにこんな歌もーー

        むらさきしきぶ かざせば空と まぎりけり
                      草間時彦




    
     

『源氏物語』千年紀

2008-11-01 13:45:41 | 芸術
    「源氏物語の1000年」(於・横浜美術館)に
    やっと間に合って行ってきました。
    『源氏物語』や紫式部にまつわる書や絵画など、
    国宝級、重要文化財、重要美術品が136点、これほどの
    物をよく蒐めたものです。

    今日、千年紀によってにわかに源氏ブームがおこった
    ように思われるけど、どうしてどうして、今日の人など
    お話にならないほど、昔の人々は物語を愛し、大事に
    してきたのでした。
    今まで空洞だった1000年が、今回、一気に埋まった
    感じです。

    『源氏物語』は平安中期からこっち、鎌倉、室町、安土・
    桃山、江戸時代~と書き写され、当代一流の絵師によって
    描かれてきたのがよく分かります。
    その「源氏絵」だけみても、時代背景をとらえることが
    できます。
    江戸時代になると印刷技術の発達によって、一層豪華な
    ものとなり、姫君たちの婚礼道具として珍重されたの
    でした。
    思えば、これほど長年にわたって人々を魅了させてきた
    物語も他にあるまい。
    明治以降、戦時中は天皇の妻の密通を描いたものは
    「不敬」として排除された時期もあったようだが、
    (戦争はすべての文化をダメにする!)
    徳川幕府の姫君たちが政略結婚のなかで、こうした
    物語を大事にしていたかと思うと、ほほえましくも
    なる。

    奇しくも拙著の
    「清少納言 紫式部 王朝イヌ派女VSネコ派女」
    が今日11月1日発売となりました。
    よろしくお願いいたします。