一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

大きなカブ

2008-10-26 14:55:59 | 読書

      小野かおるさんが出たついでといってはナニですが、
      お馴染みの絵本「大きなカブ」。
      ただし、英語バーッジョンで。
       
      英語:サラ・アン・ニシエ
      絵 :小野かおる
      発行:ラボ教育センター

      カブが抜けなくて、祖父、祖母、孫、イヌ、ネコ、
      ネズミが次々と出てきて力を合わせるという、
      ロシアの昔話。
      ごくシンプルで、幼児のみならず大人も大好きである。

      で、自然に出てくるあの「うんとこしょ、どっこいしょ」
      がどうなっているのかというと、
        
        ”Unn...gh、unn...gh!”

      でした。
      やっぱり、ちょっと感じが出ないですねえ。
      さらに……、もうお気づきでしょう。
      カブが白ではなく、赤いカブであることを。
      聞くところによると、ロシアには白いカブはない
      のだそうです。
      そういえば、ボルシチなどに入れるビーツは赤い
      ものね。
       でも、これも一興ありで、なかなかいい絵本です。


      

      

ヌビア砂漠

2008-10-18 14:55:12 | 芸術

     ヌビアの砂漠 松浦安弘絵

     アフリカ東部にあるヌビア砂漠、そこをゆくのは
     隊商であろうか。砂あらしに飲み込まれそうだ。

     実際に行くのはゴメンだけど(生きていけない)、
     砂漠の絵や写真にはつい引き込まれてしまう。
     トラックで往来するようになった今日、隊商は
     まだどれだけいるのだろう。
     隊商は金や岩塩だけでなく、さまざまな文化の
     交流と融合のかてとなった。
     そんな思いがしてつい、見入ってしまうの
     かもしれない。
     
     
 
     

キッチンの詩

2008-10-15 17:36:48 | 芸術
      「キッチンの詩」2枚組の1枚。竹本義子絵

      これは分かる。
      パイ生地をのばす母親(?)とそれを見守る子供。
      興味津々、期待であふれんばかりのこどもの眼、
      張りつめた緊張感すら伝わってくる。
      背中とピンと伸びた手にみられる母親のいき
      ごみがいい。
      テーブルには魚と海老も。
      食べ物はこうして手間ヒマかけて作るもの  
      なのだ、本来。
      この絵はすでに詩(ポエム)になっている。

      
      

挑発?

2008-10-12 16:02:33 | 芸術



     分からないついでにこれっ、
     あまりの奇抜さに、タイトルも作者名も失念して  
     しまったのだが、ユニークさの点では登場させたい。

     この姿態って、悪戯したくなるよねえ。
     あっちこっちくすぐってみたい。
     それでひそかに「挑発」という題にしたのだが、
     これは立派に芸術。
     その証拠に入口で売っていた絵葉書は、崇高に
     見えましたもの。
     いやらしく思うのは私だけかも。
     ああ、でもすごい。
     作者はどうしてこんな姿を思いついただろう。

胎児?

2008-10-11 13:31:59 | 芸術

      正式なタイトルは
      「きみの泣き声は夜空を翔けたんだ」
      
      長い題名。あまり長いので、そればかりにとらわ
      れて、つい作者名を失念してしまった。
      普通こういうのは簡潔な言葉で表現するものだが、
      それにしても長い。
      そして、すごく気になる題名だ。

      わけも分からず、ただ気になってぼおっと見ていた
      ら、人生の先輩とおぼしき女性が寄ってこられて、
      「これ、すごいですねえ、レベルが高いですねえ」
      といわれた。
      多分、その方も作品に感動して見ず知らずの人に
      でも喋りたくて仕方がなかったのだろう。
      私はただ、「はあ、はあ」といいながら、まだ
      引っかかるものがあって立ち去らずに見ていた。
      そして思ったことは
      「これって、胎児?」
 
      ふ~む、そう思えばそう見えなくもない。
      作者にしたら、どう見られても構わない、見る人
      の勝手!なのかもしれないが、まだ私はこだわって
      いる。
      あれ、いったい何だったのだろう。
      誰か分かる人いたら、教えて。       
      

「想」

2008-10-04 13:34:36 | 芸術
     「想」 新美正樹 作

     絵や写真を見るとき、タイトルとの関係を見て
     しまう。
     タイトルには作者の思いがこめられているからだ。
     さて、この彫刻?を見たとき、門外漢の私は、
     ロダンの「考える人」を思い出してしまった。
     男も女も、想ったり考えたりする姿にはどこか
     哲学的で、魅せられるものがあるんだなあ、と。
     そして、男は「考え」、女は「想う」のも
     面白いなあ、と。

     この女性が何を想っているのかは、見る人の
     自由だ。
     さほど深刻なこととは思えない。
     しかし、そこを通過しなければ一歩も進めない、
     そんな心境ではなかろうか。
     世の中には重要な決断に迫られることなんて、
     そうそうあるものではない。
     だが、普通の人の普通の生活だって小さな
     結論の積みかさねで、日々、心を決めて
     生きているのだ。
     一体、作者はこの「想」にどんな思いをこめ
     たのであろうか。
 
     ちなみに「想」のつく言葉を思い浮かべて 
     みると、意外や意外、現実離れした、夢想的
     なものが多い。

      愛想 回想 仮想 幻想 臆想(おくそう)
      狂想 空想 詩想 瞑想 妄想 夢想