一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

免許証・高齢者講習会

2015-04-26 14:35:47 | 雑記


     ついに来た。
     免許証の高齢者講習会が。

     古希を過ぎて覚悟はしていたけれど、
     とうとうやってきた。

     通知する葉書がきて、(講習会の)指定
     場所だと曜日の都合がつかないので、
     土日もやっている二俣川の自動車学校
     に申し込んだのが一ヶ月半前。

     それで昨日、やっと出かけてきたのだ。

     何をやったかというと、

     車の模型みたいなもので「運転適性検査」
     総合判定は、同世代との比較が「普通」
     30~59歳との比較は「注意」
     であった。

     結果としては
     「普通であるが、若い人と比べるとかな
     り機能は低下している。若い頃と同じ
     ようにはいきません。
     安全確認は十分に行って、無理はしない
     でください」
     と書かれてあった。

     次に「視力」。
     前の検査で目がしょぼしょぼしているに
     も関わらず、
     静止視力が0.8
     動体視力が0.5
     (静止視力が0.7以下だとメガネ着用
      になるのでギリギリか)

     (しかも家に帰ってみたら
     動体視力は30~59歳平均とあった)

     いちばんよかったのが「視野測定検査」。
     両眼視野角度が169度で、これは
     40代の平均値らしい。
     (こんな検査はもちろん初めてである)

     最後に実際の車での実地運転。
     これが最も緊張した。

   
     検査結果がどうあれ、
     私はメカに弱く、車の運転も下手だと
     自分で知っている。
     第一、方向音痴で交通が分からない。
     こういう人間は運転はしてはいけない、
     とも思っている。
     でも、車に乗らないと行動範囲が狭ま
     るし、日常生活にも支障をきたす。
     だから乗っているのだが。


     3時間びっしり、〆て\5600。
     (年齢が上がると金額も上がるらしい)

     いやあ疲れました。
     これで終了ではなくて、やっと免許証
     の更新ができるというスタートライン。

     しかも75歳以上になると、
     これに30分の「認知症」の検査が
     加わるそうだ。

     齢(とし)をとるということは
     しんどいことなのね。

     まだ昨日の疲れがとれない。
     


     

     
  
  

     

     

リラックスして

2015-04-26 08:56:28 | 雑記



      私の投稿記事が新聞に載った。
      (4・21 毎日新聞」)

      題して「リラックスして」

      どうしてこんなタイトルになったか
      というと、
      現実がとても「リラックス」
      どころではなかったからだ。

      同居の娘がこの春から乗船勤務と
      なった。
      娘は客船会社のスタッフである。
      幸いにもここ数年は陸上勤務だっ
      たのである。

      ここで詳細を書くと愚痴になって
      しまうので、それは省く。

      日常的に早朝勤務、深夜に近い帰宅
      でも一家の中心的存在となる娘が
      いないとやはり支障をきたす。
     
      その上、わが家には手のかかる小2
      の男児がいる。
      

      私は私のペースで過ごしたい
      (つまりワガママに暮らしたい)
      ので、そのペースが乱れると困る。

      ……とまあ、私にとってはちょっと
      した改革であったが、
      毎日のタイムスケジュールを見なお
      すことにした。

      手を省けるところは省き、
      人を頼めるところ
      (シッターさん、地域のヘルパーさん、
      学童等々)
      は頼んで、切り抜けることにしたの
      である。
      

      
      それで何とか回りはじめたが、
      まだ気が抜けないとことはある。
      役所はじめ、子供がお世話になる諸機
      関の書類等々、
      これまで娘がやっていたことを(私が)
      把握していないからだ。


      元来、うっかり屋の私は忘れものが多
      く、勘違いもしょっちゅうである。 


      そのたびに
      「リラックス!リラックス!」
      と自分にいい聞かせている。
      せめて、気分だけは「リラックスして」
      いきたいと、そういう気持ちのあらわ
      れなのである。

      嗚呼(ああ)! 
 

散る桜、逝く命

2015-04-19 15:13:40 | 雑記



     『天国への階段』などベストセラー作家
     であった白川道(とおる)さんが16日
     に急逝された。
     死因は動脈瘤で、行年69歳という若さ。

     私は小説よりも毎日新聞の「人生相談」
     でおなじみで、毎回その名回答にうな
     らされた。

     白川さん最後の回答が4月6日で、
     思うところあった私は偶然、切り抜いて
     いたのだった。

     概略を記すと、こうなる。


     相談者は40代女性。
     「生まれつき右足にマヒがある。自分
     の姿を鏡でみるたびにイヤになる。
     前向きな正確になるにはどうしたら
     いいか」

     回答(白川道)
     「身体というのは実にもろいものです。
     生まれながらに不自由なこともあれば、
     予期せぬ出来事で不自由になることも
     ある。
     しかし心は違います。
     心という財産を鍛えることによって、
     固く頑丈な鎧(よろい)を身につけ
     ることができます。
     心を鍛えてください。
     心こそ神様が人間に命を授けたとき
     の最大の贈り物なのです」


     名回答である。
     これはどんな人にも当てはまること。
     こんなすきっとした回答が聞けなく
     なるのは実に残念である。

     合掌。

ボッティチェリ

2015-04-18 15:14:38 | 芸術


     いま渋谷で「ボッティチェリ展」をやって
     いる。
     とても時間をとって観る余裕はないのだ
     が、先日出かけた折に渋谷を通ったの
     で、 あえて途中下車して寄ってみた。

          
     15世紀、花の都フィレンツェでは銀行
     家であったメディチ家の支援をうけ、
     芸術家たちが数々の名作を生み出した。

     ルネサンス期の芸術の誕生には、地中海
     貿易と金融業によって財をなしたフィレ
     ンツェおよび、メディチ家の資金力が不
     可欠だったのである。

     メディチ家の寵愛をうけたボッテチェリ
     (1445-1510)
     に代表されるフィレンツェ・ルネサンス
     はフィレンツェ金融業の繁栄が生み出し
     た代表的な文化遺産といえよう。

     解説を読みながら名画をみて、思った。
     巨大な財閥がスポンサーとなって芸術の
     ルネサンス期をつくったのだとしたら、
     現代のような時代は、後世に残る芸術
     など生み出すことはないのだろうか。
     

     ちなみにボッティチェリとは「小さな
     樽(たる)」を意味するのだそうだ。
     お兄さんが太っていたため、弟につい
     たあだ名だったとか。

     ※ 写真は「聖母子と二人の天使」
      「ボッティチェリとルネサンス展」は
      渋谷Bunkamuraザ・ミュージ
     アムにて6月28日まで
      

夾雑なもの

2015-04-12 14:05:17 | 雑記



      
       いまワープロはどうなっているのだ
       ろう。

       私は仕事上のこともあるが、
       趣味というほどのものでもない、   
       雑用にパソコンに移行してから
       12~3年になろうか。

       最初の数年はもちろんワープロ
       だった。

       キーボードも多少、打ちごたえの
       ある感触でガタガタと打ってきた。

       まずインク(リボン)が失くなり、
       本体も購入することができなくな
       ってパソコンに替えたのだが、
       使えるものなら、そのまま使いた
       かった。

       ワープロは目的が簡素でいい。
       寡黙で正直、謙虚に文字を打たれる
       のを待っている。そんな感じだ。

       ところがパソコンは内部に何か、訳
       の分からないものを隠しもっていて、
       ときに、望んでもいないのに、
       全く見知らぬ世界に連れ去られてし
       まう。

       それだけでなく、どこの誰かも知ら
       ない人からメッセージが入ったり、
       余計な情報を垂らし込んでくる。
 
       それが24時間、世界中のどこから
       でも。
       先日も、同姓同名の人に宛てたらしい
       政治的なメールが入った。

       こういうのに時間や気をとられている
       と、人として大切なものをかえって
       見失ってしまうのではないか、
       と我ながら心配になる。

       ならば、やめればいいようなものだが、
       いったんやり始めると、やめることが
       できない。

       昨日、段ボールの資料をあさっていた
       ら、写真のような「ワープロ・パソコン
       のためのキーボードらくらく練習帳」
       というのが出てきて、ふと10数年前
       のことを思った。
     
 

花疲れ

2015-04-11 15:09:24 | 自然



     「木の芽どき」は2月~3月の樹の芽
     がふくころに、ホルモンのバランスが
     くずれて、気が狂ったり(笑)、
     精神がおかしくなることをいう。

     それは私も毎年感じることで、あっ、
     これはいわゆる「木の芽どき」って
     いうやつだな、と思って、時期が過ぎる
     のを待つしかない。

     だけど「花疲れ」という言葉ははじめて
     知った。

     新聞によると、花が散りはじめ、緑が
     萌えるこの時期、なぜかけだるい気分や
     眠気に襲われる人が多いのだという。

     花見にいっての帰り、電車で眠りこける
     姿を見かけるが、これが「花疲れ」と
     いうものらしい。

     私などは、花見というより、人出の多い
     のに酔ってしまったんだなあ、と思う
     けど……。

     そして春のけだるさや眠気は、洋の東西
     を問わず、中国などでは昔から「春困」
     というのだそうだ。

     春が眠たく、秋は疲れやすいということ
     から「春困秋乏」ということわざがある
     という

     さらに英語圏では「春困」を
     「スプリングフィーバー」というらしい。
     確かに辞書をひくと、
     「春先のものうい(けだるい)感じ。憂鬱」
     と出てくる。

     単に春先の「やる気のなさ」や「落ち込み」
     は、自分が怠け者だから、と思ってきたが、   
     これは世界どこでも通じることで、
     要するに、自律神経のみだれからくるもの
     なのだろう。

     取りあえずは惰眠をむさぼって、
     ビタミンCでも補給するしかないかっ。
     

     「花疲れ眠れる人に凭(よ)り眠る」
                   高浜虚子
     
     

     
      
     

桜切るバカ、梅切らぬバカ

2015-04-05 13:03:16 | 雑記


     昨日、桜を眺めながら、子供の頃
     年寄りがよくいっていた
     「桜切るバカ、梅切らぬバカ」
     とはどういう意味だろうと思って
     いた。

     確かに桜の大木は見かけるが、
     梅は古木とはいっても、梅の大きな
     木は見たことがない。

     年輩者に尋ねると、こういうこと
     らしい。

     桜は切り口から腐りやすいので剪定
     は避けたほうがいい。
     逆に梅は切り口の快復が早いので
     かなり太い枝を切っても問題ない。
     むしろ樹形を作るためには剪定を
     したほうが良いとのこと。

     そもそも剪定とは人間からみて
     都合よく樹木の枝を切り、見栄え
     をよくするためのもの。

     だから梅は剪定に適しているが、
     桜は腐って見栄えが悪くなる。
     
     ということは、花見客が酔っぱら
     って、桜の枝を折るなんてことは
     とんでもないこと!
     かえって外観をそこねてしまう、
     ということらしいのである。

     本日も寒いので、桜通りまで出る
     気はしない。
     
     
     ※花冷えの中、通りに面した売店
      豚汁300円 ソーセージ280円
      地ビール400円 ワイン300円
      と書いてありました。
     
     

花冷え

2015-04-04 14:50:28 | 自然


    花冷え、という言葉があるが、
    今日はまさにそんな日。
    連日のぽかぽか陽気にうっかり
    気をゆるして薄着をすると
    とんでもない目に遭う、
    そんなことを思わせる日だ。

    朝から鎌倉駅周辺に用事があって
    出かけた。
    風がつよく小雨もぱらついて、
    あいにくの天気である。

    お昼過ぎ、ようやく用事がすみ、
    雨の心配もなさそうなので
    歩いて帰ることにした。
     
    まっすぐ歩けば(私の足で)
    鎌倉駅から50分前後。
    今日は遠回りして桜道を歩いた
    ので1時間半かかってしまった。

    鎌倉山のバス通りに面した桜は
    有名なのだが、
    私は前にも書いたとおり、
    遠景の山桜が好きなので、
    ちらほら花びらが舞う中を歩き
    ながら、時折、遠くに目をやって
    桜と霧でかすむ山の風景を楽しんだ。

    途中、「桜祭り」をやっていたので、
    ぶらぶら。
    といってもどんちゃん騒ぎをやる
    のではなく、
    家の前の小さなスペースでフリー
    マーケットをやったり、
    家を解放してバンド演奏をしたり
    するのだ。

    私は以前に秋の「紅葉祭り」の際、
    通りかかって見たことがあるのだ
    が、そういうお仲間が個々にある
    のだろう。
    和気あいあいと、他人を喜ばす
    よりも、自分たちが愉しむために
    やっているように見かける。

    それにしても寒い。
    「どうぞ上がってください。
     ちょうどウクレレ演奏がはじまり
     ますから」
    といわれて、個人の家の(急な)階
    段を上がると、ただいま準備中。
  
    待っていられなくて帰ってきたが、
    ちょっと残念だった。

 
    ※ウクレレ演奏、ただいま準備中。
     庭の向こうではバーべキューを
     やっていて、チキンを焼いている。
     左側の家の座敷は解放して、
     聴衆がいっぱいいた。