「白はぎ」(晶子)、「白ユリ」(登美子)と
呼び合う女2人は 姉妹のような仲。
しかし それぞれの状況がシビアであったことは
確か。
福井県の旧家に生まれ、良家の子女として
つつましく育った登美子は、このとき
親から結婚をせまられ、悩んでいました。
家父長時代にあって、親の命に背くなんて不可能なこと。
苦悩の末に 目の前にいる師を仰ぎみて、こんな歌をよむ。
「それとなく 紅き花 みな友にゆづりそむきて
泣きて わすれ草つむ」
なんとなく 心情がよめる歌ですね。
それに比し、大阪堺の老舗・和菓子店に育った晶子は、
「清水の祇園を よぎる桜月夜 こよい逢うひと
みな 美しき」
と詠んだ後で、
官能的な歌を ストレートに師にぶつけます。
「春みじかし 何に不滅の命ぞと ちからある乳を
手に まぐらせぬ」
「やわ肌の あつき血汐に ふれもみで
さびしからずや 道を説く君」
※ 写真は 山川登美子
呼び合う女2人は 姉妹のような仲。
しかし それぞれの状況がシビアであったことは
確か。
福井県の旧家に生まれ、良家の子女として
つつましく育った登美子は、このとき
親から結婚をせまられ、悩んでいました。
家父長時代にあって、親の命に背くなんて不可能なこと。
苦悩の末に 目の前にいる師を仰ぎみて、こんな歌をよむ。
「それとなく 紅き花 みな友にゆづりそむきて
泣きて わすれ草つむ」
なんとなく 心情がよめる歌ですね。
それに比し、大阪堺の老舗・和菓子店に育った晶子は、
「清水の祇園を よぎる桜月夜 こよい逢うひと
みな 美しき」
と詠んだ後で、
官能的な歌を ストレートに師にぶつけます。
「春みじかし 何に不滅の命ぞと ちからある乳を
手に まぐらせぬ」
「やわ肌の あつき血汐に ふれもみで
さびしからずや 道を説く君」
※ 写真は 山川登美子
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