今年のお正月はコロナ禍のせいもあるけど、
有名老舗のお節料理が売切れたり、
子どもの凧揚げが復活したり、
なんとなく昭和回帰の傾向に。
昭和といえば 向田邦子ワールド、
S4~S56 (51歳没)
昭和に生まれ、昭和に死した作家である。
台湾旅行中の飛行機墜落事故で死去。
直木賞をとった翌年のことでもあり、
聞いたときの衝撃は忘れられない。
事故直後、
ラジオやTVでご本人の留守電が流されました。
「私は台湾旅行中ですので ご用の方は
ご用件をお話ください」
父親が生命保険会社の転勤族のため、
小さい頃から各地を転々。
そんななか人を見る目が養われたのでしょう。
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「眠る盃」
「阿修羅のごとく」「父の詫び状」「男どき女どき」
「あ・うん」「思い出トランプ」等々、
どれ一つとっても人間模様が鮮明に描かれ、
う~んと うなってしまいます。
TVドラマ最盛期、どれもこれもドラマになって、
茶の間のTVにくぎ付けになって観たものです。
もし生きていれば ことし90歳。
才能が枯れることなく、まだまだいい作品を
遺されたことでしょう。
ほんとに惜しまれます。