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完熟バナナが健康食

2024-08-05 04:57:02 | 暮らし


 台風が通り過ぎた直後の、のぼたん農園の島バナナ。やっと成るようになったが、台風の風にやられると言われていたが、40mぐらいの風は吹いたが、何とか持ち堪えてくれた。叢生栽培だと案外風に強いようだ。来年は暴風の扇芭蕉も風よけになるからもう大丈夫だと見ている。

 15年間、果物だけを食べて、健康に暮らしている人が居る。中野 瑞樹 さん、と言われる研究者のかただ。1976年生まれ。京都大学卒。元東京大学 教員 。元アメリカ国立海洋大気局 客員研究員。2003年にフルーツのもつ魅力に目覚め、消費啓発活動、毎日フルーツ200g推進協会代表である。

 2009年9月から実験的に、水もお茶も摂らない「フルーツ中心にほぼ果実だけの食生活」を続けて15年間になると言うから驚き。果物だけを一日1キロから2キロ食べるのだそうだ。冬場は柑橘類。夏場はスイカが中心らしい。記事を読んでみた範囲では、実際の所は今一分らないのだが、良く15年間他のものが食べたく成らなかった物だ。さすが研究者は偉い。

 そうは言いながらもお米を食べないと言うことには困る。日本人ではなくなる。 WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関) では毎日400グラム果物を食べるように推奨されているという。日本では200グラムは食べましょうとしているが、日本人は先進国中最低の量の100グラム以下しか食べられていないという。

 特に若い人が果物を食べると、肥満の原因になると思い込んでいるせいである。砂糖が肥満の原因という間違えも蔓延している。砂糖も果物も中毒性もない。美味しいから食べたければ、食べた方が良い。好きなものが食べたくなることには理由がある。

 だから甘いものを沢山食べてしまうのは、砂糖に中毒性があると主張する人が居る。これは砂糖に対して失礼な主張だ。お酒やたばこには中毒性がある。砂糖の中毒性など科学的に証明されたことがない。甘いものを止められないのは中毒性ではなく、精神的な欠落から来ている。

 何か満たされないものがあり、アマイモノデソの穴を埋めようという心理が起きているのだ。辛いことがあった日には、甘いものを食べたくなる。甘いものには癒やしの効果があるからだ。ドーパミンが放出されるのだ。これは中毒とは違う。

 経済だけでなく、女性差別だけでなく、あれこれ先進国最低が多い国柄なわけだが、それでも先進国中寿命は最長というのも不思議な現象である。何故400グラム以上果物を食べるアメリカが寿命が短いのか。何でも食べ過ぎなのだろう。過ぎたるは及ばざるがごとし。

 年寄は比較的多く食べるが、それでも200グラムは食べていないらしい。もっと果物を食べようと言うことである。それは良いことだ。私は以前から黒バナナを食べ続けている。毎日1本食べていれば200グラムで十分と言うことになる。島バナナであれば2本になる。

 しかし、400グラム食べるためにはもう少しバナナ以外の果物を食べる必要がある。夏はパイナップルが良い。完熟パイナップルに勝る果物はないだろう。マンゴーが美味しいと言っても、マンゴーに勝つおいしさだと思う。いつも渡部さんがくれる冷凍パイナップルほど美味しいものはない。

 自給生活者としては、食べるためには自分で栽培しなければならない。小田原には柑橘や柿やビワなどを作っている。石垣ののぼたん農園ではバナナ、パイナップルを中心にした熱帯果樹である。何故自分で作るかと言えば、完熟果物というものは売られてはいないからである。

 完熟した果物の効能は、別格になる。栄養価も高いし、毒性も少なくなる。青い内は良くない成分があり、熟して毒性が消えるという果実は多い。大なり小なり果実にはそういう性質があるはずだ。しかし完熟した果物は輸送が出来ない。だから市場に出ない。

 イチジクなど美味しい品種は輸送できないから、自分で作る以外に食べる方法がない。それで鉢植えイチジクの特殊品種が苗が、流行の商品になったという。始めたのは足柄地域の松田の方である。いまや完熟した果物を食べようというので、鉢物果実が流行なのだ。果物のなり姿は、見た目も良いから鉢物として悪くない。

 市場で流通している果物は、完熟前に採取されたものだ。追熟して食べ頃になる。しかし、一番美味しいのは木で完熟したものである。追熟は次善の味なのだ。都会の4階以上ベランダなどで作ると、虫も来ないはずだ。風も強いのでカイガラムシなども付きにくい。

 自然療法や東洋医学に従う人などには、果物は身体を冷やす。悪い食べ物と主張する人が多い。果たして、15年も果物だけを食べて実験した上で言っているのだろうか。「甘いものは中毒性が在り、悪い食べ物だ」という、通説が日本人の中に果物嫌いを増やしたのだ。

 こうした間違った思い込みがあって、健康志向の強い人に限って、甘い果物は身体に悪いと思い込んでいる人が居る。自分の身体で試さなければだめだ。私は果物が好きだし。好きなものは健康に良いと思っている。毎日200グラム以上は50年以上食べている。

 それでも太らない。身長171センチ体重は54キロである。果物ほどおししくて、健康に良いものはないと思っている。ただし、ただし、それは自分で作り完熟にした食べ物である事が重要だ。柿でも、梅でも、プラムでも、青い内は毒性が強い。完熟してきて、つまり中にある種が、充実してくるのを待って、美味しくなるのだ。

 それはどの果実にも大なり小なりそういう傾向がある。だから、果物は完熟に限るのだが、完熟すれば輸送が出来ない。だから、完熟果実を食べたいのであれば、完熟出荷を主旨とする農園に直送をお願いするしかない。それよりも自分で作ることが良いに決まっている。

 完熟すると言うことは果物が発酵を始めると言うことだ。発酵によって毒性がなくなる。それは果実が、種の保存継続のために兼ね備えた性質である。青い内に食べられてしまうと、種が芽生えにくい。完熟して果実の中にある種子が充実してから、鳥などに食べられようとしているのだ。

 食べた鳥は種を遠くまで運び、糞という肥料と共に種を蒔くことになる。完熟して実を落とす果実が普通だろう。実が落ちる頃に食べれば一番健康に良い果実になっている。それが黒バナナの健康増進である。バナナの皮が黒くなるのは中が発酵を始めた印だ。

 本来であれば、木で完熟まで置いてから、取って食べると美味しいのだ。沖縄では青パパイヤがよく食べられるのだが、完熟したパパイヤの方が、健康にも良い。黄色パパイヤで柔らかくなったものが良い。青パパイヤが木の上で発酵するに伴い、柔らかな黄色の果皮に成る。甘くなるし、ビタミンCが増加する。

 石垣島には珊瑚パパイヤと呼ばれる品種があり、完熟するととても美味しいものになる。しかし自然に生えてくるパパイヤも多く、どんなパパイヤでも、黄色くなるまで待って収穫すれば、野菜パパイヤが果物パパイヤになる。発酵作用で毒性もなくなるし、美味しくも成る。

 島バナナも木で黄色くなるのを待てば、一番美味しい。青いバナナがなってから、黄色くなるまでには1ヶ月以上かかる。鳥にやられるし、台風が来るかも知れない。それでついつい早く収穫されるのだ。先日の台風前にはゆらていく市場には、青バナナが山積みになっていた。

 青いバナナを追熟するのでも似たようなものだが、これが天日干しのお米が美味しいというのと似ていて、樹上で完熟したバナナは別物なのだ。落ちそうになったバナナを、木から取って食べるほど美味しいバナナはない。これをさらに追熟させて、黒バナナを毎日2本食べれば、病気知らずである。それは100歳まで私が生きたときに証明できるので、あと25年待って欲しい。

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