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プラステックゴミはどうしたら良いのか。

2023-06-08 04:53:04 | 環境関連


 プラステックゴミは人類を滅ぼす可能性が高い。それは原発よりも深刻だと思う。森林火災や干ばつを起している異常気象よりもプラステックゴミ問題は危機だと思う。しかし、解決は一番簡単である。明日から使わないことにすれば解決できる。

 ところがこの簡単なはずのことがもう出来ないような人間になってしまった。ではどうすれば良いのか。燃やす以外にないと考えている。再生できるものは再生すればいい。しかし、燃やしても良いことにしなければ、自然界にプラステックゴミが広がることは防げない。

 プラステックなど子供の頃には滅多になかったものだ。それがアッという間に何から何までプラステックに変わってきた。日本が経済成長できたのもプラスティクの普及が、オオトメーションとか、大量生産という形に適合して、相乗効果をもたらしたのだろう。

 そして、ダイオキシン問題が騒がれて以来、燃やしてはならないと言うことが言われるようになった。しかしバブフィルターをきちんと設置している焼却炉を24時間運用すれば、外部に有害物質が出ることはほとんど無い。絶対に無いとは言えないが、人体に影響が出るほどのものがでることはないと断言する。

 それは原発汚染水問題とも似ていて、絶対に危険が無いかと言えば、危険はある。しかし、その程度極めて低いので、世の中にある様々な有害物質を考えれば、その程度は社会的許容度と考えざる得ないものだと思っている。まあここが環境原理主義者と相容れないところである。

 燃やしてはならないと言うところから、海に広がることになった。プラスティク類はマイクロプラステックの増大に繋がったのではないだろうか。プラステックを燃やせるような比較的実害の少ない添加物のものにする方がまだましだ。ダイオキシンは厳密なことをいえば木材を燃やしたって出るのだ。

 プラステックは人間の暮らしを夢のように改善した。これを燃やしてはいけないという考えで、このまま世界中が進むことは可能なのだろうか。私は出来ないとみている。ありとあらゆる所からリサイクルできないで漏れ出てくて、海に溜まって行く。それよりも燃やしてしまった方がはるかにましと考えるほか無い。

 海でゴミ拾いをして一番大変なのが、ゴミの分別である。拾った後、分別して仕分けしてゴミ処理場に運ぶ。拾うことの数倍の労力がかかる。費用もかかる。そのために簡単には海のゴミ拾いが出来ない。何でも一緒にして持って行けば引き取ってくれるなら、海のゴミ拾いは気軽に出来るはずだ。

 ゴミが人類を滅ぼすと予測した人が居たが、プラステックゴミがそれをいよいよ現実化している。使わなければすむプラステックを使わなければ居られないために、人類は危ういところにきている。実に愚かだ。愚かな生き物だから滅ぶのだろう。

 プラステックを燃やしてはいけない理由は3つが言われている。
1,焼却時に二酸化炭素が排出される。異常気象の原因になる。
2,燃やすとダイオキシンが出来て、ダイオキシンは発がん性物質である。
3,焼却炉を傷める。高温で燃焼するため。

 しかし、二酸化炭素を燃焼で出さないようにするのは重要である。その最たるものが生ゴミである。生ゴミを燃やすなど論外である。生ゴミは堆肥にすべきだ。バイオガスにすべきだ。ダンボールコンポストを家庭でやるべきだ。生ゴミを燃やすのを止める方が先だ。

 ダイオキシンが出る問題は、現状の焼却炉であればまず問題が無い。500度以上で燃え続ければダイオキシンはまったく出ない。連続焼却をすれば良いのだ。そして、500度以上に炉内を挙げるためには、プラステックゴミは大いに役立つのだ。

 プラステック製品を生ゴミを燃やす助燃剤として上手く混入しながら炉内にゴミを投入する事が重要になる。ゴミの燃やし方を丁寧にかき回しながら行えば、ダイオキシンは出ない。プラステックばかり燃やせば、炉内が高温になり、炉を傷めることになる。

 プラステックの代替品が出来るまで、プラステックは燃やすほかない。燃やすことが許されれば、その辺りに落ちているプラステックはかなり減るはずだ。燃やさなければマイクロプラステックの増加は止められない。環境原理主義者が、環境破壊の張本人になっている事例だ。

 何もゴミ焼却炉で燃やす必要は無い。工場で燃料に使えば良いのだ。製紙工場ではプラステックゴミを燃料として利用しているところがある。熱を回収しているわけだ。これなら2酸化炭素の排出という問題も削減されている。それでも行けないというなら呼吸が出来ない。

 重油を燃やすのもプラステックを燃やすのも同じことだ。そもそもゴミ焼却炉では助燃剤として重油を使っていた。今は良い炉が多くなって助燃剤の利用は減っていると思うが、それでも500度以上に炉内を保つためには、プラステックゴミはあった方が良い。

 生ゴミを燃やすと言うことは、水を燃やしているようなものだ。環境原理主義者の皆さんはまさか生ゴミをゴミとして出してなど居ないとは思うが、焼却を禁止するのは生ゴミの焼却処理禁止の方が先だ。それができないでいて、プラステック焼却禁止どころではない。

 紙もリサイクルの方が良い。プラステックもリサイクルの方が良い。生ゴミも堆肥化が言い。そうすればゴミは半減するはずだ。私は小田原で「生(いき)ごみクラブ」というものを作り、ダンボールコンポストで生ゴミの堆肥化活動を始めた。小田原市全体で取り組む活動に育ち、環境大臣賞までもらった。

 まさかプラステックを燃やしてはいけないと主張している人で、生ゴミをゴミで出す人は居ないと思うが、ダンボールコンポストは誰でも出来るし、費用もかからない。素晴らしい堆肥が出来る。是非とも多くの人に取り組んで貰いたいものだ。出来た堆肥が使えないという人が居たら、のぼたん農園で引き取る。

 普段ダンボールコンポストを作っていれば、災害時にはそれが非常用トイレになる。それぐらいの消化力があるものが作れる。廃油などはダンボールコンポストを活性化させる材料に使える。ダンボールコンポストの活動は、私が居なくなった今でも小田原では続いている。

 石垣市の焼却炉では生ゴミは燃やして良いが、プラステックは燃やさない。これは本末転倒なのだ。誤りを新たむるにはずることはない。石垣市のゴミ問題は畜産糞である。3万頭ぐらいは居ると推測される。牛1頭1日当たりのふん量は45.5kg、尿量は13.5kg 。人間に換算すれば、100万人以上が垂れ流していることになる。

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