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2012年欠ノ上田んぼのまとめ

2012-10-23 04:08:05 | 稲作
欠ノ上田んぼの2012年は21日の籾すりで終わった。まず収量から全体で1218キロ面積が2反5畝だから、反収8,1俵と言う事に成った。まずまずのことである。1番田んぼ91,9キロ 2番田んぼ194,4キロ 3番田んぼ160キロ 4番田んぼ146,4キロ 5番田んぼ21,4キロ 6番0キロ 7番田んぼ76,4キロイセヒカリ 8番田んぼ168,7キロ 9番田んぼ178,8キロ 10番田んぼ172,9キロ,機械から出てきたお米2キロ。合計が1218キロ。1200キロ反収8俵が目標だったので、これは達成した。

2012年 欠ノ上田んぼの作業計画
1月29日(日)  畦の補修 トラックタ―耕運 ソバカスまき、竹片づけ
2月11日(土)  引き続き残った作業
3月20日(火)  籾洗い興味のある人、少人数で良い。その後の籾管理は笹村
4月15日(日)  ○種まきセルトレー 苗代省力化のため舟原(か欠ノ上)に統一
5月27日(日)  ○あら起こし 周辺部をしっかりと掘る。畦直し (畦の草刈り)
6月2日(土)    代かき 畦塗り 苗移動と配置
6月3日(日)   ○線引 田植え  蕎麦カス散布 ★20人の参加が必要。
6月17日(日)  継続的に蕎麦カス散布 ころがし(出れない人は他の日)(畦の草刈り)
7月16日(月)  ○手取りの草取り全員 中干し (畦の草刈り)
   (畦の草刈り、随時)
10月8日(月)  ○稲刈り(予定でこの日にするが、気候で変わる事あり)ハザがけ
10月14日(日)あるいは21日(日) ○脱穀(乾燥の具合を見て) 竹と藁の片付け
10月28日(日)  籾すりと配布

欠ノ上田んぼの管理責任者として初めて一年間参加した。まだ田んぼを再造成する前と、1年目はある程度参加した。その翌年は、欠ノ上田んぼから離れた。そして原発事故がありグループが上手く機能していないように見えた。3年目の継続が危ぶまれた。しかし、始めたいきさつもあって、止めるわけにはいかない田んぼであった。是非参加してもらいたいと言う事で、残ったメンバーの2人の方から頼まれ、参加を決断した。その時の条件は私が思う通りに運営させてもらう事を条件に1年間行うが、それでも良いか。ということだった。田んぼグループには田んぼグループごとの考え方がある。作業が順調に進んでいないことが、見て分かっていた。これを仕切り直すには、すべてにわたって強引に進めなければ進まないと考えた。そこで、一年前に、計画を立ててこれで行くので、予定日には基本的には参加する事を、参加条件にした。そして10家族が参加した。もちろん不愉快なことも多々あったと思うが、今年は仕方が無かったと思っている。

28日の籾すりが21日になったのは、イノシシに入られたことと、乾燥が順調に進み早く籾すりが出来たからである。稲刈りは、8日の予定が、6,7,8日の三日間になった。7日に雨に降られたからである。ソバカスの散布は止めた。それは放射能対策の一つである。草取りについては、田んぼごとに責任者を決めて、コロガシ等は全員ではやらなかった。グループ田んぼでは、稲の生育を見てという事だけでなく、一年の予定を先に立てるということは、グループの場合必要なことに成るようだ。正直、明日は雨が降るから、今日やらなければ一週延びると言う事もあり、日程の変更には迷う事も多かった。稲刈りは来年は2台のバインダーでやりたい。6月に2番の田んぼが水害と崖崩れで河岸が崩壊し、狭めて作り直したことは大変なことだった。これは冬の間に直してくれることに成っている。

その他気付いた事を書いておく。1番の田んぼが日陰であること。入水口の田んぼであることもあり、1週から2週は刈り取りが遅れる。今年は作業上一辺に刈り取ったが、ここだけを早生のもち米にするという考えはどうだろうか。また、6番に当たる今年耕作しなかった調整池のクワイ田んぼは来年は代かきはする必要がある。クワイを出来れば全面に植える必要がある。クワイは一番の上の貯水池に移し、田んぼに変えた方が良いかもしれない。「1番上の池」は、水の流れをもう少し工夫して奥の土の山を何とかどける。水路を西側に上手く回るようにする。ここにもクワイを植えるのもいい。水の保温の必要は欠ノ上ではない。ソバカスの散布をしなかったために、田んぼによっては肥切れの感じがした。粒張りが悪い。来年はコナギの繁茂が予測されるので、除草の担当をしっかりと決め必ず行うようにする。何よりも民主的運営に心がける。

以下再録であるが忘れないためにここにあげておく。
「1番の田んぼ」は水ため側にもう少し広げる。北側の通路の所に石があり、水漏れの原因になっている。川側の土手が無駄になっている。大きな石があるようなので、代かきで注意。
「2番の田んぼ」は田んぼの土にとてもこぶしくらいの石が多い。がけ崩れの改修を進める。粘土層が浅い所がある。川側の土手は無駄になっている。日陰があるので木の枝はもう一息切る。川の改修の際に可能なら崖の高さを高くしてもらう。
「3番の田んぼ」は排水口の位置を一番北側に移す。田んぼの高低差が大きい。北中央部が高い。現排水口付近に土を移動。水持ちは良い。
「4番の田んぼ」は北の道路際に高い所ああるので、土を東側の通路部分に移動する。この田んぼは代かきを良くしたため、水持ちが良かった。良く平らになっている。
「5番の三角田んぼ」は水不足になる。代かき不足、粘土分も少ない。排水場所が壊れている。
「6番の溜池」クワイには良さそうだ。冬季湛水を続けて、水漏れと畔の改修。冬の間に一度代かきをした方がいい。全面クワイにするのも良いが、代かきをして田んぼに戻すのもあり。水が生活排水で汚染されているという話もあったが、使ってみて目立つ程ではない。この水路に排水をしている家は、どうも1軒である。
「7番の田んぼ」蟹穴があきやすい田んぼ。3角から水が落ちる南西側に高い場所があるので改修。北側の畔は全体の強化。水持ちは良い。一番色が濃い田んぼ「イセヒカリ」の為か。
「8番の田んぼ」水持ちの良い田んぼ。北側の水路畔が蟹穴があきやすい。何故か草がでやすい田んぼ。
「9番の田んぼ」水回りでは最後の田んぼ。東側の通路畔が大きい穴があきやすい。水が増えると繰り返し水漏れが起こる。最後の田んぼなので、多少の水漏れは問題が少ない。水路から直接水を入れないと、水が足りない。緊急に作ったが調子は良い。改修の必要あり。南西側が高いので土の移動が必要。出穂が一番早い田んぼ。
「10番の田んぼ」水が淀みやすいが田んぼであるが、水回りの形状から止むえないか。9番に繋がる排水口の位置は東に変更が必要だが難しい。一番早く出穂した。周りの稲は良いのだが、中の方に行くと分げつ少ない。

来年度の作業計画
1月 ハザ掛けの竹伐り。終わって新年会などどうだろう。
2月 水路の見直し。改修
3月 籾洗い。その後の籾管理は誰か出来ればお願いする。
4月 種まきセルトレー 苗代は出来れば4番の田んぼにする。
5月 あら起こし 周辺部をしっかりと掘る。畦直し 草刈りは担当を決める。
6月 代かき 畦塗り 苗移動と配置
6月 線引 田植え  蕎麦カス散布 ★20人の参加が必要。
6月 継続的に蕎麦カス散布 ころがし縦横2回は最低行う。
7月 手取りの草取り全員 中干し 4年目に入り雑草対策は不可欠。
10月 稲刈り ハザがけ
10月 脱穀 竹と藁の片付け 藁堆肥積み
10月 籾すりと配布

昨日の自給作業:麦畑の耕運3時間 累計時間:39時間

   

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