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沖縄県米軍基地のオミクロン株蔓延

2021-12-22 04:36:00 | Peace Cafe


 沖縄県の米海兵隊基地「キャンプ・ハンセン」で、日本人従業員2人と、米国籍の軍属、その日本人の夫の計4人が、新型コロナのオミクロン株に感染していることがわかった。基地内では最近クラスターが発生し、20日までに米兵ら186人の感染が確認されている。ーーー朝日新聞

 以前から沖縄県が10万人当たりのコロナ感染者数が、断然日本一が続いた原因として、米軍基地からコロナウイルスが漏れ出て広がっているのではないかと推測されていた。しかし、いままでそのことを精査することは拒否されてきた。しかしオミクロンに至っては状況が異なる。

 何しろ米軍はアメリカ本土から自由に行き来しているのだ。つまり伝染病という非常事態にも、治外法権の意識なのだ。米兵が成田空港でコロナ感染が確認されたにもか変わらず、そのまま沖縄に来てしまった事例がある。その後処分がされたと言うことも無い。外国人の入国禁止も米兵には特例除外なのだ。

 これが日米安全保障条約における日本の従属関係だ。特に沖縄に於いては、アメリカは占領軍意識が、今もまったく抜けていない。日本を守ってやっているのだから、基地を提供するのは日本の義務である。アメリカ軍は何をやってもかまわないと考えている。嫌なら出て行くがそれでもいいのか。中国は怖くないのかと脅しをかけている。

 どんなジェット機事故があっても、ヘリコプターの落下事故があっても。その翌日は、これ見よがしにまた訓練をしている。住宅地にものが落ちてくるなど、日常茶飯事になっている。アメリカ軍は日本人に対して、植民地差別意識を強く持っている。情けないのは日本政府はその尻馬に乗るだけの弱腰の態度だ。

 普通のアメリカ人でも人種差別意識は強いといわれている。それが軍人である。武力を持って人を制する訓練を毎日しているしている肉体派の人達だ。気分が強気になっている。日本人を一段下に見ている人が普通にいるのだ。言うことを聞かないなら、体力で決着を付けてやるというような間違った意識の占領軍である。

 基地から出てこないで欲しいと、玉城知事が米軍に依頼した直後に、アメリカ兵が町で酒を飲み、飲酒運転で逮捕された。一帯どういう意識をしているのか。アメリカ軍には軍律は無いのか。兵隊の制御は出来なくなっているのか。

 米軍基地内はアメリカ本土なみのコロナ感染率である。そうなるのは当然のことではあるが、そのアメリカ兵が普通に町に出歩いているのだ。日ごろの訓練の厳しい命がけの兵隊であれば、酒を飲みに街に繰り出すのが普通のことだろう。その結果那覇当たりではコロナ感染者の比率が全国一が続いたと考えていいのだろう。

 ところがそんなことは無いと、米軍は一切認めない出来た。日本政府は「沖縄県の米軍に対する要望は伝えました」程度の煮え切らない態度を続けている。対応すらしないのが日本政府なのだ。それでいて沖縄を日本の防波堤にしようとはとんでもない話だ。属国で守って貰っているから仕方がないという意識なのだろう。この政府の態度には米軍以上に腹が立つ。

 そして今回のオミクロン株では岸田総理大臣の思いきった外国人の日本渡航禁止である。これは評価して良い政策だ。しかし、米兵は別扱いだ。最初から尻抜けだと思っていた。予想していたとおり、アメリカ軍は別枠で何のチェックも無いままなのだ。成田を通過する以外に、沖縄米軍基地にそのまま来てしまう兵隊もいる。日本政府には米軍関係は治外法権地域なのだ。

 日米地位協定という悪協定の結果だ。この差別協定によって、アメリカ軍が特権を維持している。今回の海兵隊員の186人のコロナクラスターを起しても、それがオミクロン株かどうかさえ、米軍は自ら調べようともしないし、調べさせもしないのだ。個人情報だとか嘯いている。

 それ以上踏み込めないのが日本政府なのだ。岸田さんになり少しはましになるのかと思いきや、隷属的日本政府の姿勢は変わらないようだ。思いやり予算の名前を変えた。「同盟強靭化予算」 とレッテルを貼り替えて、増額するのではなにも本質は何も変わらない。

 沖縄では同名の足下がグズグズになっている。日本の愛国主義者はこういうことを国辱と思わないらしい。日本主義者の中途半端な皆さんにはあきれ果てる。日本主義と言うものがこんなに情けないものに成り下がった。アメリカを忖度していると思うと、何という偽物かと思う。精神が不純な連中だ。

 いままで沖縄県が日本で一番の感染地域になっていたのを、ここに来てやっと抑えてきた。ところがまた増え始めている。いままで曖昧だった米軍兵からの感染拡大と想像されてきたものがついに、はっきりと原因がわかった。無断入国の海兵隊員からの感染拡大だと証明された。

 それなら、米兵は当分の間基地から出てくるなと言いたいところだが、実は米兵もかなり基地の外に住んでいる。しかも日本人もかなりの数米軍基地に勤務している人がいる。これではすでにオミクロンの感染拡大は、防ぎようはない状況では無いか。コロナオミクロン感染が沖縄本島に広がってゆく可能性が高い。

 今ならまだ間に合う。米軍基地からの外出禁止はまずすぐにも行う。米兵全員のPCR検査による感染確認。そして感染者の隔離。日本人の基地勤務者も米軍関係者として、特別な監視体制下に置く。必要意外な外出の禁止。

 沖縄県人が本土渡航禁止などと言うことになるのだろうか。政府にはそんなことさえやりかねない差別意識を持っている。その場合でも米軍人だけは自由に本土を渡り歩くのだろう。こんなにひどい話はないだろう。しかも日本政府は見て見ぬ振りだ。要望は伝えました対応だ。ひどい。ひどすぎる。

 防人は辺土で野垂れ死んでもかまわないという差別意識なのか。この現代社会に於いて、あり得ない沖縄差別が起きているのだ。これが果たして民主義国家なのか。中国のウイル具弾圧。日本政府の沖縄差別。何ら根本派からラナイでは無いか。

 こんな状況に遠くの話だと声を上げない本土の人間は結局の所、沖縄が犠牲になるのは仕方がないと主張していることになる。それどころか、被害が沖縄にとどまれば有り難いと主張していると言うことなのだ。日本人はここまで身勝手だったのだ。

 
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