蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

騙し絵の牙(映画)

2021年11月25日 | 映画の感想
騙し絵の牙(映画)

老舗出版社の薫風社のオーナー社長が亡くなり専務の東松(佐藤浩市)が実権を握る。東松が不振雑誌の整理を進める中、その一つであるトリニティの編集長に就いた速水(大泉洋)は斬新な企画でたてなおしを図る。トリニティの編集者で文学好きの高野(松岡茉優)は姿を消した伝説的ベストセラー作家に新作を依頼する企画をたてるが・・・という話。

原作(未読)は大泉さんに当て書きしたそうだが、映画ではふだんの大泉さんのキャラとは合わないような役柄になっていた。むしろもうちょっと若いころの佐藤浩市さんがぴったり(フィクサー的にいろいろな人を裏から操るというイメージ)のような気がした。

決してつまらないわけではなくて、退屈せずに最後まで見られる。
ただ、主役級の人ばかりの超豪華なキャスティングも活かしきれていないように思えた。その中で、(主筋とは全く絡まないが)エキセントリックな流行作家役の國村隼さんが、いつもとは異なる役柄と長髪で目立っていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする