経済学者、待機児童ゼロに挑む(鈴木亘 新潮社)
著者自身の3人の子のための保活体験や、東京都の小池知事の顧問として保育園の拡大政策に携わった経験を綴った内容。
私自身も3人の子がいるが、奥さんが専業主婦だったので3人とも(9時頃始まって15時頃までの)幼稚園だった。
なので保活の大変さは全くわからなかったのだが、最近勤務する会社で子供を保育園に預けて働く社員が増えてきて、彼女たちの夕方のあわただしさを見ていると多少理解できたような気がしていた。しかし、本書で著者の実体験を読むと、生まれる月までコントロールしないといけない保活の困難さがより実感できた。
著者は大阪市の橋下市長や小池知事に重用されてきたので、反対側の勢力の人(本書でいうと昔から認定保育園を経営してきた人や公務員として働いてきた保育士たちの組合とか)からは蛇蝎のように嫌われているらしい。
確かに既得権を破壊して競争や自助努力を導入しようとする資本主義的?な著者のプラン(例えば、現在の保育園の面積規制(児童一人当たり確保しなければならない園の面積が決まっている)を上回る(より広い)規制は禁止するとかみたいな→そうすれば収容できる児童数が増える)は第三者的に見れば大いにうなずけるのだが、今保育園を真面目に経営している人にしてみれば「より広い方が子供にいいに決まっている」てなもんだろう。
それにしても、大阪西成の改革もそうなのだが、ほとんど手弁当でここまで政策立案にがんばれる著者のエネルギーはすごいなあ(受益者に応分の負担を求めるというのが著者の基本的姿勢だと思うのだが、これだけがんばれる人ならでは発想のような気もする)。
著者自身の3人の子のための保活体験や、東京都の小池知事の顧問として保育園の拡大政策に携わった経験を綴った内容。
私自身も3人の子がいるが、奥さんが専業主婦だったので3人とも(9時頃始まって15時頃までの)幼稚園だった。
なので保活の大変さは全くわからなかったのだが、最近勤務する会社で子供を保育園に預けて働く社員が増えてきて、彼女たちの夕方のあわただしさを見ていると多少理解できたような気がしていた。しかし、本書で著者の実体験を読むと、生まれる月までコントロールしないといけない保活の困難さがより実感できた。
著者は大阪市の橋下市長や小池知事に重用されてきたので、反対側の勢力の人(本書でいうと昔から認定保育園を経営してきた人や公務員として働いてきた保育士たちの組合とか)からは蛇蝎のように嫌われているらしい。
確かに既得権を破壊して競争や自助努力を導入しようとする資本主義的?な著者のプラン(例えば、現在の保育園の面積規制(児童一人当たり確保しなければならない園の面積が決まっている)を上回る(より広い)規制は禁止するとかみたいな→そうすれば収容できる児童数が増える)は第三者的に見れば大いにうなずけるのだが、今保育園を真面目に経営している人にしてみれば「より広い方が子供にいいに決まっている」てなもんだろう。
それにしても、大阪西成の改革もそうなのだが、ほとんど手弁当でここまで政策立案にがんばれる著者のエネルギーはすごいなあ(受益者に応分の負担を求めるというのが著者の基本的姿勢だと思うのだが、これだけがんばれる人ならでは発想のような気もする)。