ロシア系の看護師(ナオミ・ワッツ)が勤める病院に流産しそうな女性が搬送される。その女性は出産するが本人は死んでしまう。その女性が残した日記には、彼女がロンドンのロシア・マフィアに売春婦として利用されていた実態が記されていていた。ロシア語を解さない看護師は、知り合いのロシアレストラン経営者に翻訳を依頼するが、実は彼こそがロシア・マフィアの大幹部の一人だった。
主人公(ヴィゴ・モーテンセン)は、ロシア・マフィアの使走りだったが、さまざまな汚れ仕事を見事にこなしてメンバーとして認められる。彼はなぜか看護師を援護するのだった。
ヴィゴ・モーテンセンは、これまでのイメージ(同じ監督の同系統(バイオレンス系という意味で)の映画「ヒストリーオブバイオレンス」の役柄とも)ちょっと違うニヒルで冷血なギャング役。髪型が違うせいもあって初めのうちは同一人物とはわからなかった。
しかし、よくはまっていて違和感全くなし。
ほどよい短さでドンデン返しも納得性が高く、満足度が高い作品だった。ただ、殺人などのシーンは生々しく描く必然性を感じなかった。