蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

しゃべれども しゃべれども 

2008年05月24日 | 映画の感想
しゃべれども しゃべれども 

小学生のころ、八千草薫さんが主婦役だった「岸辺のアルバム」を毎週欠かさず見て、八千草さんのファンになった。
小学校で「好きなタレントは誰か」と尋ねられて「桜田淳子」「山口百恵」なんて答える同級生が多いなか、私が「八千草薫」といったら、先生がずっこけてたのをよく覚えている。マザコンだったのだろうか。
その八千草さんもさすがに老けた。この映画ではちょっと痛々しいほどに。(ほんわかとした独特のオーラはまだ健在だが)

伸び悩み気味の落語家が、ひょんなきっかけから、若いOL、小学生、元プロ野球選手に”話し方教室“をやることになる。三人ともアクが強い性格で、主人公を悩ませる。
落語家のくせに常識豊かで世間ずれした主人公は、三人のヘンテコな弟子(?)と接していくうち変容していき落語家として一皮むける、というストーリー。

後段の部分は、原作を読んでいないと映画だけでここまで読み取るのは難しいかもしれない。
しかし、主人公役の国分太一さんは、ただ立っているだけで「落語家にはむかないなあ。サラリーマンの方が良かったのでは?」と思わせる雰囲気があって良かった。
クライマックスシーンではかなり長い時間、国分さん自身が落語をしゃべる部分があるが、けっこううまい(少なくとも同じTOKIOの長○さんよりは、落語らしく見えた)。師匠役の伊東四郎さんは、当然ながらうまい。カルチャーセンターで話すシーンはストーリーを離れて笑えた。

小学生役の子役の関西弁はかなり無理があった。生粋の関西人の子にやらせればいいのに。それはまあ、しかたないとして、美人OL役の人は、なんだかなあ、って感じだった。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トラや | トップ | 幸せのレシピ »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
落語を演るアイドル (とたけけ)
2008-05-24 22:12:23
「タイガー&ドラゴン」の長瀬智也、
「じゃべれどもしゃべれども」の国分太一、
ドラマで林家三平の役をやった山口達也、
皆、TOKIOのメンバーなのは不思議ですな。
返信する

コメントを投稿

映画の感想」カテゴリの最新記事