蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

スパイの妻(映画)

2021年11月30日 | 映画の感想
スパイの妻(映画)

1940年、神戸で貿易商を営む福原優作(高橋一生)は妻:聡子(蒼井優)と優雅な洋風の生活を楽しんでいた。聡子の幼なじみで憲兵の津森(東出昌大)はそれを苦々しくみていた。優作は満州に行き日本軍の重大な秘密(細菌兵器の開発と人体実験)を知ってしまい、その証拠を持って聡子と渡米する計画をたてるが・・・という話。

結局、優作は大義のために聡子を捨てようとしたのか否か?は(多少の配慮?はあったものの捨てようとした、と思えるものの)最後まで曖昧なまま。
見ている方に委ねるというのも悪くはないけど、優作側の葛藤みたいなものを描くシーンもあってほしかったかな。
それとも優作は目的のために手段を選ばない男だったという含みなのだろうか?妻を愛する外見は世を忍ぶ仮の姿で、実は冷酷非情だったことを感じさせる所も(前半で)あったような気もする。

あと、優作はどうみても「スパイ」じゃないよなあ。
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