蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

デューン砂の惑星(映画PART1)

2021年11月12日 | 映画の感想
デューン砂の惑星(映画PART1)

1万年くらい先の未来、人類は外宇宙に進出し、皇帝が惑星ごとに?領主を決める封建制がしかれていた。有力な諸侯であるアトレイデ家は惑星アラキスに移封されることになる。アラキスは一面砂漠の星だがメランジというワープ航法?に不可欠な薬物が採取できる唯一の惑星で、これまではハルコンネン家がメランジの生産と流通を独占してきた。アトレイデ公爵は皇帝の罠と知りつつもアラキスに進出する・・という話。

私が小学生の頃、原作本は早川から文庫で出ていて石森章太郎(当時は「ノ」はついてなかった)さんが表紙絵や挿絵を描いていて、それに惹かれて買ったものの、読者に親切とはいえないような語り口(内容はスペースオペラなんだけど、やたらと晦渋な表現だった)のせいで(当時は4分冊の)1巻の半分くらいで挫折してしまった。その後、多分大学生のころに全部読んだような気がする。

その後、もう1回読んだが、それから30年近く経過している。にもかかわらず映画を見始めるとガーニーとかダンカン(アトレイデ家の武将)という名前が懐かしく思い出され、ベネゲセリットの試練とか、「ああ、この人が裏切り者だったなあ」てな感じで忘れていた筋立ても脳内に蘇ってきた。

砂漠の惑星の雰囲気が上手に表現され、一方映画独自の解釈と思われるアトレイデ家のオリエンタル?な内装もいい感じだった。ただ、かなり盛り沢山で展開も早いので、できれば原作を読んでから見た方がいいかもしれない。
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