蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ミナリ

2021年11月15日 | 映画の感想
ミナリ

ジェイコブ(スティーブン・ユアン)は、韓国移民。妻と二人の子供を連れてアーカンソーの田舎で農地開拓を夢見る。妻(モニカ)は住居として準備されたトレーラーハウスをみて失望する。男の子(デビッド)は心臓に持病があった。
ジェイコブは地元民のポールを雇い野菜栽培をすすめるが、地下水は干上がりうまくいなない。
やがてモニカの母スンジャ(ユン・ヨジョン)も同居することになるが、スンジャは家事が苦手でデビッドの養育方針?でモニカと対立する・・・という話。

ミナリというのはセリのことで、2回めの収穫の方がおいしいそうで、移民家族が苦労しながらも子や孫を育てて根をはっていく姿を象徴しているそうである。

親や祖先を尊重する文化のせいなのか、意地悪ばあさん的?挙動でいろいろやらかしてしまうスンジャに対して、特に文句をいわないジェイコブやモニカの姿が印象的。

こういうストーリーだと、周囲のアメリカ人から差別的言動を受ける、みたいな話になるのかな?と思ったが、多分意識的にそういったシーンは避けているようで、ポールを始めとして皆がイ一家に対して暖かく接してくれる。この点も好印象。
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