ラスベガスをぶっつぶせ
MITの優秀な学生である主人公は、ハーバードの医学部入学を志すが、学費の工面に頭を痛めている。そんな時、数学の教授にブラックジャックのカードカウンティングで一稼ぎしないか、と誘われて、つい乗ってしまう。
天才的能力を発揮して主人公は勝ちまくる。しかし、次第に学費稼ぎという本来の目的は忘れ去られ、とにかく勝つことが自己目的化し、賭金も大きくなっていく。やがて派手に勝つ主人公はカジノ側に目をつけられ・・・
カードカウンティング自体は、ブラックジャックの一戦術で、ある程度のレベルなら誰でもやっていることだと思うし、「必勝法」というほどのものでもない(珠算一級レベルの暗算ができれば相当にカウントできるらしい)。
おそらく教授が考え出した(本作はある程度実話に基づいているらしい)のは、さらに高いレベルで山の中のカードを推測する技術なのだろう。
好調時には、当初のピュアな目標を喪失して、つい無謀なレベルのチャレンジをしていまって、本来獲得できたはずのものまですべて失ってしまう、という成功者の陥穽が上手く描かれていて、楽しめる。ラストシーンもよかった。
ただ、邦題はいただけない。主人公は完膚なきまでにラスベガスにぶっつぶされてしまったのだから。
MITの優秀な学生である主人公は、ハーバードの医学部入学を志すが、学費の工面に頭を痛めている。そんな時、数学の教授にブラックジャックのカードカウンティングで一稼ぎしないか、と誘われて、つい乗ってしまう。
天才的能力を発揮して主人公は勝ちまくる。しかし、次第に学費稼ぎという本来の目的は忘れ去られ、とにかく勝つことが自己目的化し、賭金も大きくなっていく。やがて派手に勝つ主人公はカジノ側に目をつけられ・・・
カードカウンティング自体は、ブラックジャックの一戦術で、ある程度のレベルなら誰でもやっていることだと思うし、「必勝法」というほどのものでもない(珠算一級レベルの暗算ができれば相当にカウントできるらしい)。
おそらく教授が考え出した(本作はある程度実話に基づいているらしい)のは、さらに高いレベルで山の中のカードを推測する技術なのだろう。
好調時には、当初のピュアな目標を喪失して、つい無謀なレベルのチャレンジをしていまって、本来獲得できたはずのものまですべて失ってしまう、という成功者の陥穽が上手く描かれていて、楽しめる。ラストシーンもよかった。
ただ、邦題はいただけない。主人公は完膚なきまでにラスベガスにぶっつぶされてしまったのだから。