あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

鉄道博物館から大宮公園へ(埼玉・さいたま市)

2017-10-19 18:10:52 | 鉄道
 2017年10月17日(火)

 今日は、JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定「鉄道博物館貸切イベント」に当選し
たので、さいたま市大宮区にあるJR東日本の鉄道博物館に行くことにしました。

 JR大宮駅に11時頃に着き、雨模様ですが歩いて行くことにして西口を出ました。

 実は、西口から東北・北陸新幹線沿いに埼玉新都市交通のモノレールがあり、次の大成
(おおなり)駅の下が鉄道博物館なのでモノレールで行けば早いのですが、道路沿いの展
示も見ながら行くことにしたのです。

 大宮駅西口の北側から、線路沿いにJR東日本大宮総合車両センターがあり、その塀に
沿って「RAILWAY GARDEN PROMENADE」になっていて、道路側壁面に鉄道車両の展
示が続いているのです。

 それらの展示を眺めながら進むと、D51 187号機の実物も展示されていました。

 このSLは、大宮総合車両センターの前身である国鉄大宮工場で昭和13(1938)
年9月に完成した最初のD51形で、準鉄道記念物になっています。

 なお、大宮工場ではD51形は31両製造しており、D51形蒸気機関車は民間工場と
国鉄の8工場で、1945年までに全部で1,115両製造されたようです。

 その先には、EF58 154号電気機関車とEF15 168号機の頭部も展示されて
いましたが、説明パネルなどはありません。


 鉄道博物館には11時35分頃着き、入館しました。入口を入ると、今日のイベントの
表示が。


       

 まずは1階右手にある、この博物館のメイン展示場ともいえる車両ステーションに入り、
たくさんの機関車や車両などの展示を一巡することにします。


 間近にあるのが1号機関車、鉄道記念物であり国の重要文化財にも指定されています。


 その横には弁慶号機関車(7100形式)が。明治13(1880)年開業の北海道最
初の鉄道「幌内(ほろない)鉄道」ではじめて使われたアメリカ製の蒸気機関車で、やは
り鉄道記念物です。


 こちらはナデ6110形式6141号電車で、ひと月前の9月15日に国の重要文化財
に指定されたばかり。大正3(1914)年に鉄道院新橋工場製です。
        

 内部にも入ってみました。


 中央にある転車台には、わが国唯一の流線型電気機関車EF551号が展示されていて、
今日はイベントの表示もあり、その前で記念撮影できるようになっていたので、私もガイ
ドの方に撮ってもらいました。
       

     

 近くにあるのはキハ41307号気動車。国鉄で初めて量産された気動車で、昭和9
(1934)年の製造、各地の非電化ローカル線で活躍しました。


 12時から、転車台の回転実演と汽笛吹鳴があるとの場内アナウンスなので、転車台の
そばの少し高いところに上がり、その様子を見ることに。


 汽笛の吹鳴とともに回転が始まり、反時計方向に一巡して行きます




 まもなく半回転に









 展示解説員の説明を聞きながら、約10分でEF55形電気機関車の回転実演は終わり
ました。

 転車台を離れ、回転実演の前に見たキハ41307号気動車の内部に入ります。


 キハ41307号の運転席。


 転車台の反対側からもう一度見たEF551形電気機関車の後部。


 東北本線の特急ひばり号で知られたクハ481形式電車 


 上越線特急とき号の先頭部、クハ181形式電車


 特急ときの車内


 EF66形式電気機関車66 11号、たからのヘッドマークが。

 特急貨物列車用に開発した国鉄最高出力の直流電気機関車で、高速・高性能を活かし、
東京~下関間で高速特急貨物列車や寝台特急列車をけん引しました。

 車両ステーションの右手最奥にあるのが、お召し列車の国旗を付けたC51 5号蒸気
機関車です。
     
 C51形は、大正8(1919)年に登場した国産初の大型旅客用蒸気機関車です。
日本初の直径1,750㎜の動輪で、安定した性能は高く評価され特急列車として活躍し、
さらに信頼性も高かったのでお召し列車専用機関車にもはじめて指定されたようです。

 その横から別室に回ると、東海道新幹線最開業時の21形式新幹線電車が。


 21形式新幹線の車内、この車両で名古屋や大阪などに行かれた人も多いのでは…


 車両ステーションに戻り、さらに回ってみます。あちこちの駅でたくさん見たことのあ
るEF58形の89号電気機関車(昭和31(1956)年製造)。

 第2次大戦後、電化区間の拡大から長距離走行に向く旅客用電気機関車が必要になり、
昭和21(1946)年に戦後初の電気機関車として登場し、東海道本線の主力機関車と
して活躍しました。 

 最初に見た弁慶号機関車の後にあるのが開拓史号客車、幌内鉄道で使われたもので、開
拓使など高官専用のアメリカ製特別客車で、これも鉄道記念物です。


 その横に並ぶ9850形式蒸気機関車9856号は、内部構造が分かるようになってい
ます。




 1階の車両ステーションはこれくらいにして2階に上がり、最初に鉄道ジオラマの部屋
に入ります。 

 今年7月14日(金)にリニューアルしたようで、今まであった観客席との仕切りのガ
ラス面を取り外したので間近に観覧できるようになったとか。

 風景や線路も新しく制作されたようで、線路の総延長は約1,200m、総数約1,400
両のHOゲージ車両(新幹線は1/87、在来線は1/80サイズ)が何編成も走ってい
ました。




 鉄道ジオラマの部屋を出て、北側の空間から1階の車両ステーションを見下ろします。


 左手の通路から2階最奥の北側まで進み、反対側から見下ろした車両ステーション中央
の転車台周辺。


 2階通路の東側壁面には鉄道歴史年表が掲示されていて、明治初期の開業当時から現在
までの鉄道の歴史が見られます。


 その下には、それぞれの時代の記念すべきものが展示されているので、順次見て行きま
した。こちらは明治5(1872)年9月12日、鉄道開業にあたっての明治天皇の勅語。
     

          昭和4(1929)年8月、東京~下関間の新特急つばめ号の関連
         

      第2次大戦終戦後間もない頃の、山手線の行先表示板でしょうか。
     

 ときどき1階の車両群も見下ろしてみます。


 新幹線開業記念メダル、左から東北新幹線(昭和57(1982)年6月)、上越新幹
線(同じ昭和57年11月)、東北・上越新幹線上野駅開業(昭和60(1985)年3
月)。
     

 国鉄が民営化されてJRになったのは1987年4月1日、あれからもう30年になっ
たのですね。 こういった展示は、まだまだたくさんありました。      
     

 もう一度1階を見下ろし、そろそろ退館することにします。
 

 1階に下ってレストラン日本食堂で昼食をしようとしたら、13時半を過ぎていてもう
食事類はすべて無くなったとのことなので、退館しました。

 入口近くに展示されていた鉄道車両。一番奥の赤いのはドイツの大型蒸気機関車のもの
で、直径は2m以上あるよう。


 南側の鉄道博物館交差点近くにあった手打蕎麦店 木挽庵に入り、とろろそばで昼食に。
信州戸隠(とがくし)産のそば粉を使用しているとか。
     

 さてこの後は、交差点を東に進んでJR宇都宮線(東北線)と東武アーバンパークライ
ン(野田線)の踏切を越えて、大宮公園の北西端のボート池際から公園中央部を南下する
ことにしました。



 公園の木々は、まだ桜の葉が色づき始めた程度。

 日本庭園の池の横を南側に下ります。


 東門を入り、いつものように武藏一の宮の氷川神社に参拝しました。



 表門を出て参道に向かいます、池の横の木が2本ほど色づきはじめています。


 三の鳥居を出て二の鳥居に向かう参道の両側には、近く開催されるらしい「明治天皇御
親祭150年祭」のためのちょうちんが、数えきれぬほどたくさん並んでいます。


 JR大宮駅東口に15時10分に着き、15時18分発の埼京線で帰ることにしました。


 なお、鉄道博物館のサイトはこちらをご覧下さい。
 



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2 コメント

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Unknown (よっちん)
2017-10-19 22:20:43
私のブログを訪ねていただき
どうもありがとうございます。

鉄道が好きな私にとって
一度は行きたい場所なのですが
なかなか関東の方に行く機会がありません。
ぜひ行ってみたいですね。

応援ぽち
返信する
京都鉄道博物館にも (saikoroat)
2017-10-20 21:28:06
よっちんさんのフォト日記は、いつも素晴らしい写真ばかりで、
楽しみに拝見して、参考にさせていただいています。
私も、梅小路の京都鉄道博物館に行ってみたいと思いながら、
なかなか機会が作れません。

返信する

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