あるきメデス

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京都・大原野の社寺(1)善峰寺

2006-04-14 22:33:35 | 京都を歩く
 畑のジャガイモが芽を出しました。航空記念公園周辺のケヤキも、やわらかな
新緑の彩りを見せはじめています。

 今日のレポートは、京都の2日目、西山とよばれる辺りの社寺巡りです。


06年4月10日(日)
 朝から冷たい、1日中雨の予報だが、予定通り京都市西京区大原野の社寺
巡りをすることにした。

 大宮駅から阪急電車に乗り、15分ほどの東向日(ひがしむこう)駅で降りる。
9時16分発のバスに乗り、終点の善峰寺(よしみねでら)バス停に9時42分
に着いた。

 いきなり杉木立の間の参道をジグザグの上り坂が続く。標高差50m以上も
上がったろうか。善峰寺の大きな山門をくぐる。

 善峰寺は、長元2年(1029)、源算の開基と伝えられ、西国三十三番第二十
番札所。歴代朝廷の崇敬厚く、白河天皇が諸堂を建立し、後花園天皇が伽藍を
改築したとのこと。その後、応仁の乱で焼亡した僧坊を、徳川5代将軍綱吉の
生母・桂昌院の寄進により復興され、現在に至っているという。

 山門のそばの受付でもらった、リーフレットの参拝順路案内図に従い、3万
坪(10万㎡)あるという境内の、回遊式庭園の間に配された15か所を越える
堂塔などを巡ることにする。距離はおよそ800mほどあるらしい。

 山門を入ってすぐの桃が色鮮やかに咲いていた。

 石段を上がって手水舎で清める。なかなか趣のある手洗鉢だ。

 正面が本堂にあたる観音堂。元禄15年(1692)の再建、本尊は十一面
観世音菩薩である。

 右手の階段を上がると、つりがね堂と護摩堂、多宝塔(国重文)が立ち、多宝
塔の前に遊龍の松と呼ぶ樹齢600年の五葉松がある。以前は54mあったと
いうが現在は39m、それでも長さは日本一の松で、国天然記念物である。

 経堂のそばの大きなしだれ桜が、みごとに花を垂れていた。桂昌院お手植え
のしだれ桜で、樹齢は300年になる。

 開山堂や宝篋印塔(ほうきょういんとう)、桂昌院廟などを巡り、さらに上がる。

 東南の展望が開けてきたが、雨に煙り遠望は利かない。

 釈迦堂に安置されている石仏釈迦如来は、開山した源算上人作で、明治初年
まで釈迦岳に安置されていたという。

 さらに上がって稲荷神社から奥の院薬師堂に参拝。杉木立の下に並ぶ善峰寺
の住職を務めた宮様の御廟を回り、ようやく下り道となる。

 稲荷神社を経て、寛文13年(1673)建立で徳川家代々の位牌を安置する
阿弥陀堂内を拝観、しだれ桜のそばに下る。

 しだれ桜越しに見えるのは、経堂と多宝塔である。

 最後に観音堂の西にある宝物館に入る。善峰寺特別寺宝展を開催中で、不動
明王、聖観音立像、桂昌院画像、善峰寺曼陀羅図、綱吉筆の書、桂昌院筆の
和歌など、寺宝の数々を拝観した。

 ほかの寺では少ない、高度差のある回遊式庭園には、これから開花するしだれ
桜をはじめ、ツツジ、モミジなど季節に応じてさまざまな彩りが見られそうで、
晴れた日に期待される京都市街などの展望もあり、季節を変えてまた来てみたい。

 もらった案内図には、所要30分~40分と記されていたが、ゆっくり回ったので、
寺を出たのは、3時間近くも経過した12時30分になっていた。(続く)


 なお、善峰寺の詳細を知りたい方は、下記ホームページをご覧下さい。

http://www.yoshiminedera.com/



 

 



 

 

 

  

 

 

 

 



 



 





 

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