あるきメデス

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「京の冬の旅」の終盤に早春の京都へ(第2日午後・妙心寺塔頭寺院)

2023-08-12 17:37:00 | 京都を歩く
 2023年3月14日(水) 〈午後・妙心寺塔頭・玉鳳院と壽聖院〉

 午前中に京都鉄道博物館の観覧を終え、JR嵯峨野線の梅小路京都西駅から13時36
分発亀岡行の下り電車に乗る。


 朝の京都駅から乗車した時ほどの混雑ではないが、依然として車内は混んでいた。


 4つ先の花園駅に13時45分に着いた。


 午後の目的地は、「京の冬の旅」キャンペーンで特別公開中の妙心寺の塔頭(たっちゅう)
寺院の玉鳳院(ぎょくほういん)と壽聖院(じゅせいいん)の拝観。
  


 花園駅から北東に5分ほどで妙心寺の南総門前へ。


 妙心寺は、広大な境内に46の塔頭寺院が点在する日本最大の禅寺で、何年か前にも訪
れたことがある。妙心寺のリーフレットからその概要と山内図を。
      

   

 南総門を入った正面の松の立ち並ぶ参道は、まっすぐに大方丈(だいほうじょう)に向
かって伸びている。



 左手にある放生池↑、右手には研修道場↓が。


 放生池の北側に立つ三門


 三門前に立つ妙心寺の説明パネル


 右手は、「明智風呂」ともよばれる浴室の側面



 三門の北側に仏殿↑があり、その北側の法堂↓


 突き当たりには堂々たる大方丈(だいほうじょう)が。


 仏殿の東北側にある「毘廬蔵」の掲額のある経蔵



 仏殿と経蔵の間の境内の交差路を右折して、特別公開されている塔頭寺院のひとつ玉鳳
院へ(拝観料800円)。


    

 玉鳳院は、46の塔頭をもつ妙心寺の中で最古の塔頭寺院のよう。

 方丈(ほうじょう)には、妙心寺を創建した花園法皇の木像を祭る昭堂(しょうどう)や
玉座があり、狩野永真(安信)や洞雲(益信)の筆と伝えられる「麒麟図(きりんづ)」
「竜図」など水墨画の障壁画が残るとか。

 また、国重要文化財の開山堂「微笑庵(みしょうあん)」には、開山した無相(むそう)
大師(関山慧玄(かんざんえげん))を祭る室町時代の唐様(からよう)建築が。

 庭の奥には豊臣秀吉の子・鶴松(つるまつ)の霊屋(みたまや)や、武田信玄・勝頼父
子の供養塔、織田信長・信忠父子の供養塔が並んで立っているという。

 これらが特別公開されたようだが撮影禁止だったので、どこで何を見たのか記憶が薄れ
た。ただ、庭の奥の供養塔は、案内札など無かったので巡らなかったことは確かだ。

 玉鳳院の四脚門(国の重要文化財」)


 玉鳳院の特別拝観を終え、仏殿方面へ戻る。経蔵の東南側にあった衡梅院(こうばいい
ん)の北側からの眺め。

 
 仏殿と法堂との間を西に抜け、右折して北へ、鐘楼の横を北総門に向かって進む。
     


 緩やかに右カーブした先の右手には鱗祥院(りんしょういん・非公開)があり、門前か
ら見える範囲だけをのぞき見る。

 ここは、寛永11(1634)年に徳川三代将軍家光が、乳母である春日局の追福を願
って現在の花園高校付近に建立したのが起こりのよう。

 幕府からは寺領二百石を与えられ、歴代住職は黒衣のまま江戸城書院の出入りを許され
たようで、明治30(1897)年に現在地に移転されたという。

 さらに緩やかに右カーブした先、西側に延びる参道の突き当たりが特別公開中の2つ目
の塔頭、壽聖院(じゅしょういん)である(拝観料800円)。
   
     ここは「京の冬の旅」でも初公開とか。
   


 壽聖院は、石田三成が、父・正継(まさつぐ)の菩提寺として創建されたよう。絵師・
狩野永徳(かのうえいとく)の設計と伝わる池泉式庭園には、主君・豊臣秀吉の戦勝の馬
印「瓢箪(ひょうたん)」をモチーフにした瓢箪池があり、拝観する。

 石田三成自筆の書状や、土佐派の筆によるものと伝わる「石田正継像」(重要文化財の
複製) 、三成の肖像画(模本)などの寺宝もう公開展示された。

 さらに、文化財を創り出す若い人材を育てる「ふすま絵プロジェクト」の絵師・村林由
貴氏が描いた本堂と書院の襖絵「稲穂に雀図」「風浪双鯉図(ふうろうそうりず)」も公
開されていて、これらも拝観した。
 
 ここも建物内は撮影禁止で、撮影できたのは石田家の墓地のみ。


     こちらが石田三成の墓
     

 壽聖院の特別拝観を終えて帰路につくことに。北に延びる参道のすぐ先には北総門が見
えるが、こちらには進まずに南総門に向かって境内を戻る。



 大方丈↑の前まで戻り、三門↓の横などを進んで南総門に向かう。





 東側の塀の向こうには紅梅が咲き出していた。



 南総門を出て花園駅に向かう。来た通りよりひとつ西側の通りへの角には、花園街道道
路元標が。
     

 16時30分過ぎにJR花園駅に着いた。



 16時41分発嵯峨野線上り電車に乗り、二つ目の二条駅で下車して市営地下鉄東西線
に乗る。
     


 烏丸御池駅で烏丸線↑に乗り換えて四条駅へ戻り、四条烏丸駅に近い連泊のビジネスホ
テルには17時10分頃に入る。

 ひと休みして19時前、ビジネスホテルから夕食に出る。大丸京都店や錦市場周辺など
を巡るうちに、きらびやかな商品を並べた商店が目に入る。


     








 東洞院通りにあった、日本のパスタと甘味とお酒とおばんざいの店「こなな」四条店に
入る。







 とろろパスタと京都の地ビール、それに彩りおばんざい5種盛りを注文する(計2,684円)。
     


 何れも美味しくいただき、満足した。

 20時過ぎに店を出てビジネスホテルに戻る。




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