あるきメデス

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別府温泉・黒川温泉と錦秋の九州紅葉美の旅① 太宰府天満宮と光明禅寺の観光後別府へ(福岡・大分)

2019-02-06 18:33:04 | 国内旅行
 出かけてからすでに2か月以上過ぎてしまいましたが、晩秋の北九州の旅の模様です。

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 晩秋の11月20日(火)~22日(木)、「九州1位別府温泉・熊本1位黒川温泉の
名湯でゆっくりと過ごし錦秋の九州紅葉美とこだわりのグルメを食す3日間」という阪急
交通社クリスタルハートの旅に参加した。

 第1日 2018年11月20日(火)
 == 羽田空港から福岡空港に飛び太宰府天満宮へ ==

 自宅を6時頃出て、隣の所沢駅東口から6時40分発の高速バスに乗る。まだラッシュ
前なので順調に進み、羽田空港第2ターミナルに予定の8時45分より少し早めに着いた。


 第2ターミナルビル2階に上がり、全日空の旅行会社カウンター14番の阪急交通社受
付カウンターで受付を済ませる。添乗員は馬場崎さん、検査場で荷物検査を済ませ、出発
ロビー64番搭乗口付近に移動する。


 10時30分発福岡空港行きANA249便の機種はB777-200型機(405人
乗り)、機体は映画「スター・ウォーズ」に登場する人気キャラクターをデザインした特
別塗装機。10時56分に羽田空港を離陸した。


 離陸して10分余り過ぎた頃、左窓眼下に冠雪の富士山が望まれる。





 順調に飛行して福岡市上空に達し、予定の12時30分より5分早い12時25分に福
岡空港に着いた。福岡市は晴天で気温は15℃とか。




 空港を出て3日間お世話になる祐徳バスに乗り、13時03分に出発した。ドライバー
は松尾さん、ガイドは石神さんとのこと。国道3号線を南東に少しで太宰府市(だざいふ
し)に入り、13時33分に太宰府天満宮に近い駐車場で下りた。

 今日の観光は太宰府天満宮と隣接の光明禅寺(こうみょうぜんじ)である。




 太宰府名物の梅ヶ枝餅(うめがえもち)の土産店や飲食店などが並び、観光客で賑わう
参道を進んで2つの石鳥居を入る。





 最初は天満宮の南側にある光明禅寺へ。寺へ向かう参道沿いの紅葉が見頃である。
         






 光明禅寺は、太宰府天満宮を代々守ってきた菅原家出身の鉄牛円心和尚が鎌倉中期の文
永10(1273)年に建立した臨済宗の寺院とのこと。九州有数の枯山水庭園があり、
「苔寺」として親しまれているようだ。


 山門を入ると「仏光石庭」と呼ばれる前庭がある。昭和32(1957)年に作庭家と
して知られる重森三玲(しげもりみれい)により作られたもので、15個の石を並べて
「光」という字を抽象的に表現しているという。



 本堂に上がって本庭を観賞する。本庭は本堂や茶室から観賞する座観式の庭園で、大海
をテーマにした白砂と多くの石組みによる岩島(がんとう)が表現されているとのこと。
     


 少し散り始めてはいるが、カエデなどの紅葉、黄葉の彩りを眺めた。ちなみに光明寺庭
園は、福岡県指定名勝である。

  

 二の鳥居前まで戻り、三の鳥居をくぐって心字池を太鼓橋で渡る。池の周辺にはクスノ
キの大木が目につく。



 檜皮(ひわだ)屋根で朱塗りの楼門を入ると正面がやはり檜皮葺のどっしりした本殿で、
その両側は回廊で結ばれていて、それら周辺はたくさんの参拝者で賑わう。

 現在の本殿は1591年の建立で、国の重要文化財に指定されている。


 太宰府天満宮は、「学問の神様」として知られる菅原道真の墓所の上に社殿を造営した
もの。学問の神、誠心の神として崇敬を集める福岡県を代表する神社である。

 菅原道真は、日本中の人々から信仰を集める学者・政治家・文人。幼少期から学問の才
能を発揮し、当時の学者の最高位・文章博士(もんじょうはかせ)になったが無実の罪で
京都から太宰府に送られ、延喜3(903)年に太宰府の南館で生涯を終えた。

 延喜5年にここに墓地と神殿を創建し、延喜19(919)年に社殿を建立したという。
天神信仰の聖地として年間650万余人の参拝者があるようだ。

 全国には菅原道真を祭神とする「天満宮」が約12,000社あり、太宰府天満宮はその
すべてをまとめる総本宮である。 


 本殿の右手前にはご神木の「飛梅(とびうめ)」がある。天神様(菅原道真)は、都を
発(た)つ時、庭前の梅に別れを惜しんで、「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の
花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んだところ、この梅が天神様のあとを慕い、一夜
のうちに飛来してきたという。

 本殿前でフリータイムとなり、15時までにバス駐車場に戻ることになった。

 本殿横には「厄晴れひょうたん」がたくさん奉納されている。

 古来から不思議な霊力がこもるというひょうたんの中に、厄除けや願い事を記入した用
紙を入れ、除災招福を祈念するもののよう。

     
 広い境内にはたくさんのクスノキの古木が目につき、それらの間に包丁塚、野見宿禰公
碑、筆塚などがある。
          

     

 本殿の背後右手には樹齢1,000~1,500年と推定され、国指定天然記念物の夫婦
樟(めおとくす)の古木もあった。
     


 本殿の背後は梅林になっていて、梅の古木がたくさんあるが葉はすでに落ちて枯れ枝と
なっている。


    
 境内には幾つかの牛の銅像がある。なぜ牛なのか? それは、菅原道真亡くなり、その
亡骸を弟子が牛車に乗せて運んでいると牛が動かなくなった。「これは道真の意思に違い
ない」と弟子は感じ、この地に亡骸を埋めたという。
    


 境内では「天皇陛下御在位30年記念、第65回秋芳会菊花展」を開催中で、見事なキ
ク花がたくさん飾られていた。







 境内にはほかに、菅公歴史観↑、菅原道真にまつわる宝物など5万点を収蔵するという
宝物殿や、九州国立博物館もあるが見る時間はない。


 15時も近くなったので心字池方面に戻り、池や周辺のクスノキの古木などを眺める。


 池畔には国指定重要文化財の志賀社の小さな社もあった。海上安全の守護神で社殿は永
禄2(1458)年の再建とか。和・禅宗・大仏の三様式を持って構成され、美術工芸品
ともいえる精巧な建造物のよう。
         



 太鼓橋を渡り戻った二ノ鳥居の南東側には延寿王院(えんじゅおういん)と呼ぶ建物が
ある。

 安楽寺天満宮留守別当大鳥居(あんらくじてんまんぐうべっとうおおとりい)の宿坊で、
宝暦4(1754)年に桃園天皇から院号を賜ったとか。慶応元(1865)年から約3
年間、朝廷を追われた三条実美ら尊皇攘夷の五卿が滞在し、その間、西郷隆盛や高杉晋作、
坂本龍馬ら大勢の勤王の志士が去来して明治維新の策源地となったという。門前に「五卿
遺跡」碑もある。


 二ノ鳥居から一の鳥居方面へと観光客で賑わう門前町を戻る。沿道のゴミ集積箱はタイ
ル張り。
         

     


 一の鳥居に近い梅ヶ枝餅の店・松屋で梅ヶ枝餅を求め、庭園に回ってたくさん実る柿な
どを眺めながら味わう。


 松屋は、西郷隆盛と共に鹿児島・錦江湾で入水(じゅすい)して亡くなった月照がその
前月に泊っており、店主孫兵衛はかくまったお礼に月照から和歌をいただいたという。


 西鉄太宰府駅前を通過して、バス駐車場に戻った。


 バスは15時に出発して、今夜の宿のある別府温泉に向かう。近くの↑太宰府政庁跡前
を進んで九州自動車道に入り南へ。鳥栖(とす)ジャンクションで左折して大分自動車道
を東南東へと進む。

 大刀洗町(たちあらいまち)、甘木市(あまぎし)、朝倉市、うきは市などを過ぎて熊
本県から大分県へ。日田市を通過して玖珠町(くすまち)に入り、玖珠SAで16時03
分から15分までトイレ休憩する。


 車中ではガイドの石神さんが、通過する沿道に見える山や川の名、建物などの紹介、移
り変わる市や町の見どころや産業、歴史、ゆかりの人物などを途切れなく順次説明される
ので、飽きることがない。

 九重町から湯布院町(ゆふいんちょう)へと東北東に向きを変え、山頂付近は雲に隠さ
れた九重(くじゅう)連山を見ながらさらに進んで別府市内に入る。


 別府ICで大分自動車道を出て県道52号を進み、別府市街地の西側山麓にある観海寺
温泉へ。大きな建物が目立つ杉の井ホテルの近くにあった初日の宿、美湯の宿・両築別邸
に17時頃到着した。               (天気 晴、歩数 11,400)





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2 コメント

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古木 (H.T)
2019-02-07 11:14:25
国指定天然記念物夫婦樟の古木の写真魅力的です。
静寂を期待しますが、紅葉の季節訪れる方が多いのでしょう。
富士山の姿見事ですね。
返信する
夫婦樟は逆光で (saikoroat)
2019-02-07 15:30:05
夫婦樟の立っているのは境内の一隅で、この時間逆光でしか撮れず、木の全体像を撮れる場所もなかったのが残念です。
境内にはほかに何本ものクスノキの古木が目につきました。
飛行機から、このような富士山が撮れたのは初めてでした。
返信する

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