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あるきメデス

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国際ウオーキングトレイル実踏 =三城牧場~八島湿原=

2006-06-22 22:14:32 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 国際ウオーキングトレイルの2日目のレポート、美ヶ原から霧ヶ峰への
稜線歩きです。


2006年6月7日(水) 
国際ウオーキングトレイル実査 第2日 
=三城牧場~美ヶ原~茶臼山~三峯山~鷲が峰~八島湿原=

 4時40分起床、雷雨は去り、予想外の快晴となった。朝食前に山荘付近
を散策する。小梨の花があちこちに咲いていた。山荘の庭のレンゲツツジは
まだ咲き始めたばかり。

 今日は20kmを越える最長のコース、しかも稜線のアップダウンがあり、
かなり時間がかかると予想される。7時10分に山荘ピリカを出発する。


 三城牧場の下からは、アンテナの林立する美ヶ原山頂付近が望まれる。

まず、あそこまで、標高差約600mの上りとなる。

 三城バス停付近から山道へ。しばらくは車も通れそうな幅広い林道、せせ
らぎとウグイスの声を聞きながら、カラマツなどの林を緩やかに上がる。


 左から合する三差路に出て道は狭まる。右に回り込んで堰堤(えんてい)の
横からは、石の多い道となり傾斜も増す。

 こんなところにと思われる斜面に、木造2階の建物とバンガロー風な建物
が3棟あった。しかし最近は使われていない模様。


 崩落地の東側をジグザクに上がると展望が開け、新緑の木々の間から、
眼下に三城牧場周辺も見下ろせる。

 西側には、鉢伏山(1928m)の緩やかな山容がよく見える。


 2時間足らずで、美ヶ原の山頂、三角点のある王ヶ頭に着いた。
 

 山頂付近には、通信、放送、電力、県などのアンテナが林立している。


 その一角にある王ヶ頭ホテルの売店に寄る。館内の気温は18℃、外は
もっと低く、少し休んでいると冷えてくる。

 青空だが少し霞んでいて、期待した北アルプス、南アルプス、八ヶ岳など
の展望は得られない。しかし、梅雨時の今日、このような好天に恵まれたの
は幸いであった。

 山頂付近一帯、アンテナ群とホテル以外はさえぎるものない草原が広がり、
美ヶ原牧場になっているが牛は見あたらない。もう少しすると、レンゲツツジ
も咲くようだが、今はまだ緑一色である。


 牛に塩を与える塩くれ場付近まで行ったら、ホルスタイン牛がたくさん
寝そべっていた。

 美ヶ原のシンボルとして知られる美しの塔に回る。車で来た中高年の夫婦
連れなどが何組か、付近を散策していた。


 美しの塔は、霧が発生すると鐘を鳴らして登山者に位置を知らせる避難塔
として、昭和29年(1954)に作られ、現在の塔は、昭和58年(1983)に
建て替えられたものだという。

 塔内には、『登りついて不意に開けた眼前の展望に しばらくは世界の天井
が抜けたかと思う……』と詠んだ、詩人・尾崎喜八の「美ヶ原」の詩が刻まれ
ている。

 塩くれ場に戻り、南に延びる茶臼山への稜線に向かう。少し先で、百回り
登山道からの道に分かれて牧場内を通過するフットパスに入る。

 フットパスとは、昨年歩いた英国・コッツウオルド・ウェイなどでたくさん通過
した、私有地も通れる公共歩道のこと。

 フットパスの入り口は、牛が逃げ出さないようにゲートができていた(この
ゲートのことは6月20日のブログで紹介)。


 牧場は1kmほど続く。反対側のゲートを出て少し下り、右に緩やかに回り
込んで上がると茶臼山の山頂に着く。

 山頂一帯は笹原で展望は抜群。しかし霞んでいて、美ヶ原山頂同様、南西
におだやかな山容を見せる鉢伏山(1928m)以外は認識できなかった。


 茶臼山の標高は2006mで今年の西暦と同じ数値。山頂の標識を入れた
記念写真を応募するとプレゼントがあるというので、私も撮ってもらった。

 山頂で昼食をしている間に、ご夫妻など3組のミレニアム登山者があった。


 少しだけ急な下りがあり、その先はカラマツと笹原が続いている。  〈続く〉

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