あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

第10次中山道ウオーク④(細久手~大井)〈続き〉

2009-04-25 19:27:27 | 中山道を歩く
 2009年4月4日(土)
 =細久手宿から大井宿まで(続き)=

 古い家並みの残る大湫宿を抜けて十三峠へ。


 ウグイスの鳴く落ち葉道の上り下りが続き、本当に13あるのか、数
えながら上る人も。でも、分かりにくいピークもある。


 「尻冷やしの地蔵尊」というのがあり、そばにショウジョウバカマが咲
く。


近くには、道中の安全を祈って天保11年(1840)に建立されたという
三十三体の馬頭観音が、石窟(せつくつ)の中に並んでいた。


 中山道ゴルフ場の間を上がり、「巡礼水」と呼ぶ、小さい池の跡を過
ぎると、林の一角に権現山一里塚が残っていた。


 石畳道を下って炭焼立場跡を通過、馬頭観音の立つ観音坂を下り、
車道に出た。静かな山間の道すじに、大きな中山道碑が立っていた。


 再び緩い山道の上り下りとなり、昔と変わらぬ中山道らしい風景が
続く。


 いまは説明板だけだが、10余戸の人家があったという深萱(ふかが
や)立場跡の近くに、藤村高札場が復元されていた。



 ボタンの花のような模様を見せるぼたん岩の横を上がり、紅坂一里
塚へ。塚は残るが樹木はない。

 このあたりから、ポチポチと雨が落ちてきた。

 のどかなたたずまいの田園地帯から四谷の集落へ。この小集落に
は似つかわしくないりっぱな建物の四谷休憩所があったので休憩し、
Tさん差し入れの熱々のみそ汁をご馳走になる。

 十三峠の一つ、乱れ坂に向かい、乱れ川を渡る。坂が急で、大名
行列が乱れ、女の裾(すそ)も乱れるほどだったことから名付けられた
という。


 中山道から分かれて、現在の土岐市、多治見市を経て名古屋へ向
かう下街道の分岐に、古い道しるべの石標が立っていた。

 再び車道に出て少しで、槙が根立場跡の説明板があり、茶屋が9戸
あったことなどが記されていた。

 車道は少しで山道に戻り、稜線を進むと西行の森がある。

 「桜百選の園」碑が立ち、周辺はソメイヨシノがたくさん植えられ、かな
り開花していた。

 行く手に大井宿である恵那市の市街地が見下ろせ、その向こうには
恵那山が望まれる景勝地である。


 その一角に槙ヶ根一里塚があるが、塚に植えられていたというエノ
キは残っていなかった。

 左手に少し上がると、古くから中山道の名所のひとつである、西行
塚と呼ぶ五輪塔がある。

 塔は、室町末期のものと推定されるという。

 西行塚のそばにある休憩舎からも、恵那の市街地が間近に見下ろ
せる。休憩舎の下では、スイセンがたくさん、黄色い花を開いていた。

 坂を下り、中央自動車道とJR中央線を越える。新田集落に、西行
硯水(すずりみず)公園と呼ぶ湧水のある小公園があった。

 西行はこの地に3年住み、この泉をくんで墨をすり、多くの歌を詠ん
だと伝えられているという。公園のソメイヨシノが見ごろ。

 恵那市の市街地に入り、駅近くの店で昼食を調達し、13時49九分
にJR恵那駅に着いた。駅前の温度計は12℃から11℃を示し、この
時期としては寒い。、

 駅構内で昼食中に雨は本降りとなり、皆さんは雨具を着けて中津川
に向かう。私はここまでなので皆さんと別れ、14時8分発中津川行き
に乗る。

 車中で思いがけず、大阪のKさんから声をかけられた。中津川の宿
で今日、皆さんと合流し、明日からの中山道歩きに参加されるという。

 中津川から塩尻行きに乗り換え、さらに大月で乗り継ぐなどして、
22時近くに帰宅した。

【参考】後半、細久手、長久手、大湫など、「くて」の着く地名が続いた
 が、この「くて」とは何のこと。広辞苑によれば、「(愛知県で)低湿な
 土地、沼などのように水草の生えた地」となっている。

【コースタイム】細久手・大黒屋7・55ー弁天池8・25ー琵琶峠入口
 8・53ー二つ岩9・24ー大湫宿本陣跡9・40~48ー尻冷やし地蔵
 10・07ー炭焼立場跡10・34ー田尻高札場11・09ー四谷休憩所11・38
 ~12・05ー槙ヶ根立場跡12・30ー西行塚13・02~05ー恵那駅13・49

(天気、曇後雨 距離 19㎞、地図(1/2.5万) 土岐、御嵩、武並、
 瑞浪、恵那、歩行地 瑞浪市、恵那市、歩数 31,500)

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