2007年10月12日(金) 第3日
=高宮から関ヶ原まで=
前日宿泊した彦根のビジネスホテルから近江鉄道で
高宮駅まで戻り、8時27分にスタートした。今日も好天
である。
昨日からの参加で、コースリーダーでもあるMさんは、
交差点や分岐点などに、中山道の目印になる赤いビニ
ールテープを貼っている。
高宮宿を抜けてすぐ、近江鉄道の踏切付近には、たく
さんのヒガンバナが咲き競っていた。
しばらくは車の多い車道歩き、しかも歩道がないので
うっとうしい。いつになったら安全に歩ける街道になるの
だろうか。当分は期待できそうにない。
「天寧寺五百らかん」と彫られた大きな石碑の近くで、
東京から京都に向かうご夫妻と行き交い、励ましを交わ
す。間もなく東海道新幹線と名神高速道路が右から近
づいてきた。
その新幹線のガードをくぐり、高速道路との間に入っ
たところに、小野小町塚があった。
地元に伝わる郷土芸能「小野町太鼓踊り」に小野小町
が歌われ、この地を誕生地とする伝承が残っていると
いう。
2㎞ほどで鳥居本(とりいもと)宿。雨傘を看板にした
古い家がある。松屋といい、傘や合羽を扱う店らしい。
中山道が右折したところには、古くから漢方薬を製造
販売している、赤玉神教丸本舗の有川家がある。
日本瓦と白壁の、大きな店構えだった。
鳥居本宿を抜けると、磨針峠(すりばりとうげ)へ向かう
上り道。ひとしきり上がった峠には神明宮があり、江戸
時代には望湖堂と呼ぶ大きな茶屋があったという。
神明宮の裏庭に回ると、その名のとおり琵琶湖が一望
出来るが、手前にある大きなエレベータ工場が景観を損
ねる(上の写真より少し左)。
神明宮下を出発直前のメンバー。
狭い街道を下って行くと、コスモスやサワヒヨドリ、ススキ
などの咲く山間の気持ちよい道。
豊富な緑が、上りの疲れを忘れさせてくれる。
米原市に入り、正面に近づいた田んぼの向こうに、伊吹
山が見えてきた。
間もなく、商店も見られぬ小集落の番場宿だが、ここに
は蓮華寺(れんげじ)という大きな寺がある。
聖徳太子の建立で、鎌倉時代に一向上人が再興し、現
在は浄土宗とか。京都での元弘3年の合戦に敗れた北条
仲時とその従士430余名の墓があり、長谷川伸の「瞼の
母」で有名な番場の忠太郎や、斎藤茂吉ゆかりの寺でも
ある。
菊の御門のある開かずの山門や、大きな本堂、広い境
内のモミジやツツジが目につくが、参観は有料なので、
門前で休憩する。 (続く)
=高宮から関ヶ原まで=
前日宿泊した彦根のビジネスホテルから近江鉄道で
高宮駅まで戻り、8時27分にスタートした。今日も好天
である。
昨日からの参加で、コースリーダーでもあるMさんは、
交差点や分岐点などに、中山道の目印になる赤いビニ
ールテープを貼っている。
高宮宿を抜けてすぐ、近江鉄道の踏切付近には、たく
さんのヒガンバナが咲き競っていた。
しばらくは車の多い車道歩き、しかも歩道がないので
うっとうしい。いつになったら安全に歩ける街道になるの
だろうか。当分は期待できそうにない。
「天寧寺五百らかん」と彫られた大きな石碑の近くで、
東京から京都に向かうご夫妻と行き交い、励ましを交わ
す。間もなく東海道新幹線と名神高速道路が右から近
づいてきた。
その新幹線のガードをくぐり、高速道路との間に入っ
たところに、小野小町塚があった。
地元に伝わる郷土芸能「小野町太鼓踊り」に小野小町
が歌われ、この地を誕生地とする伝承が残っていると
いう。
2㎞ほどで鳥居本(とりいもと)宿。雨傘を看板にした
古い家がある。松屋といい、傘や合羽を扱う店らしい。
中山道が右折したところには、古くから漢方薬を製造
販売している、赤玉神教丸本舗の有川家がある。
日本瓦と白壁の、大きな店構えだった。
鳥居本宿を抜けると、磨針峠(すりばりとうげ)へ向かう
上り道。ひとしきり上がった峠には神明宮があり、江戸
時代には望湖堂と呼ぶ大きな茶屋があったという。
神明宮の裏庭に回ると、その名のとおり琵琶湖が一望
出来るが、手前にある大きなエレベータ工場が景観を損
ねる(上の写真より少し左)。
神明宮下を出発直前のメンバー。
狭い街道を下って行くと、コスモスやサワヒヨドリ、ススキ
などの咲く山間の気持ちよい道。
豊富な緑が、上りの疲れを忘れさせてくれる。
米原市に入り、正面に近づいた田んぼの向こうに、伊吹
山が見えてきた。
間もなく、商店も見られぬ小集落の番場宿だが、ここに
は蓮華寺(れんげじ)という大きな寺がある。
聖徳太子の建立で、鎌倉時代に一向上人が再興し、現
在は浄土宗とか。京都での元弘3年の合戦に敗れた北条
仲時とその従士430余名の墓があり、長谷川伸の「瞼の
母」で有名な番場の忠太郎や、斎藤茂吉ゆかりの寺でも
ある。
菊の御門のある開かずの山門や、大きな本堂、広い境
内のモミジやツツジが目につくが、参観は有料なので、
門前で休憩する。 (続く)
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