2014年8月27日(水)
残暑が一時去り、昨日から最高気温も25℃以下になって過ごしやすくなったので、小
雨模様でしたが川越市立美術館で開催中の「川瀬巴水(かわせはすい)展」の観覧に行く
ことにしました。
12時半近く西武新宿線の終点の本川越駅で下り、中心市街地の北東端に近い川越市立
美術館に向かいます。
6月15日(日)にも続カタツムリ歩行で川越市内を歩いていて、市立美術館前も通過
したので、今日はなるべく別の道をと思い、本川越駅から北進するのに、蔵造りの町並み
に伸びる通りのすぐ東側を並行する道に入りました。JRと東上線の川越駅から伸びてく
るクレアモールの延長上の通りです。
その通りに入ると直ぐ、右手に「小江戸蔵里(こえどくらり)」と呼ぶ川越市の産業観
光館がありました。
この建物は、川越の銘酒「鏡山」で知られる旧鏡山酒造の建物3つを、当時の面影を残
しつつ改修した施設とのこと。明治、大正、昭和の各時代に建てられた酒蔵は、国の登録
有形文化財です。こちらは道路に近い明治蔵で、川越の特産品が並んだおみやげ処です。
その隣は大正蔵、「まかない処」と呼ぶ、和食と地酒の味わえるレストランのよう。
一番奥は昭和蔵で、地元産の野菜や惣菜、弁当などを販売していました。
その通りを北に向かうと、ところどころに古い建物が残っています。
古代米や雑穀などを扱う店のよう。
連雀町交差点そばの熊野神社横を通過して、「大正浪漫夢通り」に入りました。
その名の通り、大正時代や昭和初期の建物かと思われる建物が続き、映画の撮影などに
も使われているようです。
通りの北端まで進み、仲町交差点から東に伸びる通りに入ります。北側は山崎美術館。
大正浪漫通りの北端、右手三差路際は川越商工会議所。昭和2年(1927)に建設さ
れた旧武州銀行川越支店の建物で、国の登録有形文化財です。
東に延びる通りにも、蔵造りの建物が幾つか見られます。
近年の改築間なのでしょうか、やや新しいう感じのなぎ屋さん。
こちらは川越の典型的な土蔵造り。
上の土蔵造りの建物の手前を左折し、蔵造りの町並みの並ぶ県道12号と市役所方面に
伸びる県道51号との間の車道を北進します。
この通りでは、洋風建築の歯科医院が目に入りました。
通りの北端でT字路に突き当たり、左を見ると川越のシンボル、時の鐘が。
時の鐘には向かわず、反対の東に進みます。
通りの中ほどは、電線が地中化されていました。
市民会館前を通過して県立川越高校の正門前のT字路へ。正門を入ったところには、9
月最初の週末に開催される文化祭のシンボルなんでしょうか、こんな建物を構築中です。
校門の右手には、「大正元年特別大演習行在所(あんざいしょ)」の標石が立っていま
した。
陸軍の大演習が川越市内で行われたようです。
高校前を北進して、郭町(くるわちょう)交差点に出ました。交差点に立つ案内標識。
観光客の回るエリアには、あちこちにこのような標識が見られます。
この通りを200m位東進して、川越市立美術館に着ききました。
今日の観覧の目的は、生誕130年記念の特別展「川瀬巴水展」です。
川瀬巴水(1883~1957)は、大正から昭和にかけて活躍した版画家。幼い頃か
ら絵を好み、日本画家・鏑木清方に入門したのですが、大正7年(1918)に同門の伊
東深水の連作を見て木版画の魅力にめざめ、その版元の渡辺庄三郎と組んで以後、旅に出
てはスケッチし、東京に戻って版画を造るという暮らしを続け、600点を越えるという
風景版画を生み出したようです。
「浜小屋(越中氷見)」
巴水の旅は全国に及び、名所旧跡も選んでいますが、多くはかつてどこにでも見られた
風景を捉え、今となっては懐かしい叙情的で貴重な風景をたくさん残してくれました。
「深川上ノ橋 東京十二題」
会場ではそれら作品の多くを鑑賞することが出来、大正、昭和の懐かしい風景をたっぷ
りり味わうことが出来ました。
「芝増上寺 東京二十景」
これらはその一部で、会場でもらったリーフレットの絵を拡大したものです。
「大宮見沼川」
「大根がし 東京十二景」
なお、この特別展は9月7日(日)まで開催中です(特別展観覧料 600円)。
常設展示室では、川越生まれの洋画家、相原求一朗(1918-1999)の作品を展示
していたので、こちらも観賞しました。リーレットに掲載の作品3点を紹介します。
「斜里淺春」 1981年
「山巓雪霞」 1997年
「白樺の森」 1995年
川越市立美術館のサイトはこちら。 (続く)
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残暑が一時去り、昨日から最高気温も25℃以下になって過ごしやすくなったので、小
雨模様でしたが川越市立美術館で開催中の「川瀬巴水(かわせはすい)展」の観覧に行く
ことにしました。
12時半近く西武新宿線の終点の本川越駅で下り、中心市街地の北東端に近い川越市立
美術館に向かいます。
6月15日(日)にも続カタツムリ歩行で川越市内を歩いていて、市立美術館前も通過
したので、今日はなるべく別の道をと思い、本川越駅から北進するのに、蔵造りの町並み
に伸びる通りのすぐ東側を並行する道に入りました。JRと東上線の川越駅から伸びてく
るクレアモールの延長上の通りです。
その通りに入ると直ぐ、右手に「小江戸蔵里(こえどくらり)」と呼ぶ川越市の産業観
光館がありました。
この建物は、川越の銘酒「鏡山」で知られる旧鏡山酒造の建物3つを、当時の面影を残
しつつ改修した施設とのこと。明治、大正、昭和の各時代に建てられた酒蔵は、国の登録
有形文化財です。こちらは道路に近い明治蔵で、川越の特産品が並んだおみやげ処です。
その隣は大正蔵、「まかない処」と呼ぶ、和食と地酒の味わえるレストランのよう。
一番奥は昭和蔵で、地元産の野菜や惣菜、弁当などを販売していました。
その通りを北に向かうと、ところどころに古い建物が残っています。
古代米や雑穀などを扱う店のよう。
連雀町交差点そばの熊野神社横を通過して、「大正浪漫夢通り」に入りました。
その名の通り、大正時代や昭和初期の建物かと思われる建物が続き、映画の撮影などに
も使われているようです。
通りの北端まで進み、仲町交差点から東に伸びる通りに入ります。北側は山崎美術館。
大正浪漫通りの北端、右手三差路際は川越商工会議所。昭和2年(1927)に建設さ
れた旧武州銀行川越支店の建物で、国の登録有形文化財です。
東に延びる通りにも、蔵造りの建物が幾つか見られます。
近年の改築間なのでしょうか、やや新しいう感じのなぎ屋さん。
こちらは川越の典型的な土蔵造り。
上の土蔵造りの建物の手前を左折し、蔵造りの町並みの並ぶ県道12号と市役所方面に
伸びる県道51号との間の車道を北進します。
この通りでは、洋風建築の歯科医院が目に入りました。
通りの北端でT字路に突き当たり、左を見ると川越のシンボル、時の鐘が。
時の鐘には向かわず、反対の東に進みます。
通りの中ほどは、電線が地中化されていました。
市民会館前を通過して県立川越高校の正門前のT字路へ。正門を入ったところには、9
月最初の週末に開催される文化祭のシンボルなんでしょうか、こんな建物を構築中です。
校門の右手には、「大正元年特別大演習行在所(あんざいしょ)」の標石が立っていま
した。
陸軍の大演習が川越市内で行われたようです。
高校前を北進して、郭町(くるわちょう)交差点に出ました。交差点に立つ案内標識。
観光客の回るエリアには、あちこちにこのような標識が見られます。
この通りを200m位東進して、川越市立美術館に着ききました。
今日の観覧の目的は、生誕130年記念の特別展「川瀬巴水展」です。
川瀬巴水(1883~1957)は、大正から昭和にかけて活躍した版画家。幼い頃か
ら絵を好み、日本画家・鏑木清方に入門したのですが、大正7年(1918)に同門の伊
東深水の連作を見て木版画の魅力にめざめ、その版元の渡辺庄三郎と組んで以後、旅に出
てはスケッチし、東京に戻って版画を造るという暮らしを続け、600点を越えるという
風景版画を生み出したようです。
「浜小屋(越中氷見)」
巴水の旅は全国に及び、名所旧跡も選んでいますが、多くはかつてどこにでも見られた
風景を捉え、今となっては懐かしい叙情的で貴重な風景をたくさん残してくれました。
「深川上ノ橋 東京十二題」
会場ではそれら作品の多くを鑑賞することが出来、大正、昭和の懐かしい風景をたっぷ
りり味わうことが出来ました。
「芝増上寺 東京二十景」
これらはその一部で、会場でもらったリーフレットの絵を拡大したものです。
「大宮見沼川」
「大根がし 東京十二景」
なお、この特別展は9月7日(日)まで開催中です(特別展観覧料 600円)。
常設展示室では、川越生まれの洋画家、相原求一朗(1918-1999)の作品を展示
していたので、こちらも観賞しました。リーレットに掲載の作品3点を紹介します。
「斜里淺春」 1981年
「山巓雪霞」 1997年
「白樺の森」 1995年
川越市立美術館のサイトはこちら。 (続く)
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