==2011年11月10日(木)==
雨を思わせるせせらぎの音が途切れぬ、猫越川右岸に面した木太刀荘で迎えた2日目の
朝。午前中は雨の予報確率も高いので、ザックカバーとスパッツを付けて、8時14分に
出発した。川沿いのモミジがかなりよい彩り。
合流点の上流、瑞祥(ずいしよう)橋のところで本谷川左岸沿いを南下する天城遊歩道
へ。遊歩道は、浄蓮の滝までの2.8㎞である。
見え隠れする流れ沿いに上流に進むと、砂防ダムからかなりの流れが落下していた。
歩行者だけの細い冠水橋を渡って右岸に回り、国道414号と本谷川に挟まれた水恋鳥
(みずこいどり)広場へ。広場には、与謝野晶子の歌碑や、キャンプ場などがあった。
本谷川の流れや鈴なりの柿などを見ながら進み、岩尾ダムの左手を上がって、上流の小
さい橋で左岸に回る。
天城山荘の横で国道を横断したところに、伊豆の踊子碑がある。そばに映画「伊豆の踊
子」の第1回監督、五所平之助の句碑もあり、裏面には、映画の主演女優、田中絹代から
山口百恵まで、6人の名が記されていた。
ここで、今回の歩き旅の記念撮影をする。
S字状の国道を再度横断、岩尾バス停から国道を少しで、浄蓮(じようれん)の滝バス
停に着く。
ここには踊子茶屋や浄蓮の滝観光センターがあり、川への長い石段を下ると浄蓮の滝が
あるのだが、先を急いで滝への往復は省いた。
国道の東を平行して茅野集落を抜ける踊子歩道へ。道の駅「天城越え」までは2.8㎞
という。
茅野の家並みにも、たくさん実を付けた柿の木が多い。桜並木が続き、浄水場の先には
島崎藤村の「伊豆の旅」の一節を刻んだ文学碑があった。
家並みが途切れて杉林に入り、車道を離れて林の中を抜けて行く。左手上に、「横光利
一文学碑」の表示があったが、碑は見えない。
杉本橋で国道を横断し、昭和の森会館や道の駅「天城越え」、わさびの店などの並ぶ広
場に着く。広場の一角には、天城越えのことをびっしり記した説明板もあった。
一部色鮮やかに紅葉したモミジの林に、移築された井上靖旧邸が見え、その横から再び
林間の遊歩道へ。
遊歩道は左に国道、右下に本谷川の流れに挟まれ、旧天城トンネルまで5.4㎞である。
少し先に小さい社があり、傍らに「山神社と七木」の説明板が立っていた。広葉樹を主
体とする林間を、見え隠れする滑沢渓谷などの流れに沿って進む。
二本杉峠への林道に入って少しで、「ゆうゆうの森」と呼ぶ、流れが大きく左カーブす
る地点へ。ここは大川端キャンプ場跡で、木曽から移設したという森林鉄道の機関車や客
車など屋根下に保存され、付近には、バンガロー跡らしいのが幾つか認識できた。
紅葉の始まった流れに近づき、谷に沿って、伊豆の名産のわさび田が次々に現れた。
鉄の橋を渡って国道のコンクリート橋をくぐり、水生地下バス停のところから旧国道に
入る。
この道は、「日本の道百選」や「日本の遊歩道百選」に選定されていて、天城峠は「日
本百名峠」に選定されているという。
旧国道に入って間もなく、井上靖文学碑があり、小説「伊豆の踊子」の出だし部分と、
井上靖像が、自然石にはめ込まれていた。
(続く)
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雨を思わせるせせらぎの音が途切れぬ、猫越川右岸に面した木太刀荘で迎えた2日目の
朝。午前中は雨の予報確率も高いので、ザックカバーとスパッツを付けて、8時14分に
出発した。川沿いのモミジがかなりよい彩り。
合流点の上流、瑞祥(ずいしよう)橋のところで本谷川左岸沿いを南下する天城遊歩道
へ。遊歩道は、浄蓮の滝までの2.8㎞である。
見え隠れする流れ沿いに上流に進むと、砂防ダムからかなりの流れが落下していた。
歩行者だけの細い冠水橋を渡って右岸に回り、国道414号と本谷川に挟まれた水恋鳥
(みずこいどり)広場へ。広場には、与謝野晶子の歌碑や、キャンプ場などがあった。
本谷川の流れや鈴なりの柿などを見ながら進み、岩尾ダムの左手を上がって、上流の小
さい橋で左岸に回る。
天城山荘の横で国道を横断したところに、伊豆の踊子碑がある。そばに映画「伊豆の踊
子」の第1回監督、五所平之助の句碑もあり、裏面には、映画の主演女優、田中絹代から
山口百恵まで、6人の名が記されていた。
ここで、今回の歩き旅の記念撮影をする。
S字状の国道を再度横断、岩尾バス停から国道を少しで、浄蓮(じようれん)の滝バス
停に着く。
ここには踊子茶屋や浄蓮の滝観光センターがあり、川への長い石段を下ると浄蓮の滝が
あるのだが、先を急いで滝への往復は省いた。
国道の東を平行して茅野集落を抜ける踊子歩道へ。道の駅「天城越え」までは2.8㎞
という。
茅野の家並みにも、たくさん実を付けた柿の木が多い。桜並木が続き、浄水場の先には
島崎藤村の「伊豆の旅」の一節を刻んだ文学碑があった。
家並みが途切れて杉林に入り、車道を離れて林の中を抜けて行く。左手上に、「横光利
一文学碑」の表示があったが、碑は見えない。
杉本橋で国道を横断し、昭和の森会館や道の駅「天城越え」、わさびの店などの並ぶ広
場に着く。広場の一角には、天城越えのことをびっしり記した説明板もあった。
一部色鮮やかに紅葉したモミジの林に、移築された井上靖旧邸が見え、その横から再び
林間の遊歩道へ。
遊歩道は左に国道、右下に本谷川の流れに挟まれ、旧天城トンネルまで5.4㎞である。
少し先に小さい社があり、傍らに「山神社と七木」の説明板が立っていた。広葉樹を主
体とする林間を、見え隠れする滑沢渓谷などの流れに沿って進む。
二本杉峠への林道に入って少しで、「ゆうゆうの森」と呼ぶ、流れが大きく左カーブす
る地点へ。ここは大川端キャンプ場跡で、木曽から移設したという森林鉄道の機関車や客
車など屋根下に保存され、付近には、バンガロー跡らしいのが幾つか認識できた。
紅葉の始まった流れに近づき、谷に沿って、伊豆の名産のわさび田が次々に現れた。
鉄の橋を渡って国道のコンクリート橋をくぐり、水生地下バス停のところから旧国道に
入る。
この道は、「日本の道百選」や「日本の遊歩道百選」に選定されていて、天城峠は「日
本百名峠」に選定されているという。
旧国道に入って間もなく、井上靖文学碑があり、小説「伊豆の踊子」の出だし部分と、
井上靖像が、自然石にはめ込まれていた。
(続く)
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